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OKマガジン(Vol.309)2014.4.13

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某経済紙の「提灯記事」の場合、身分は明らか。むしろ自らの社会的権威で「期待」を誘導しようとしているのですから、より巧みというか陰湿というか、実に素晴らしい(単なる皮肉です)。そのエネルギーは、報道機関本来の社会的責任を果たすために使ってもらいたいものです。

したがって、「ステマ」というよりも、某経済紙は政府・日銀の「タニマチ」と言うべきかもしれません。明治時代、大阪市中央区谷町の商家や医者が相撲力士を応援していたことから、芸能人や力士を熱心に応援する人を「タニマチ」と呼ぶようになったそうです。

メルマガを書きながら、類似の慣用語がどんどん頭の中に湧いてきました。「太鼓持ち」、「幇間(ほうかん)」、「茶坊主」。

「太鼓持ち」、「幇間」はメルマガVol.307(3月17日号)でも取り上げましたが、「太鼓持ち」の語源は宴席などで座をとりもつ「太鼓持ち」。

太鼓の演奏で巧みに調子をとること、客に調子をうまく合わせること、踊りやお囃子などで鉦(かね)を持たない者は太鼓を持つため、鉦を「金」にかけて、金持ちの客の機嫌をとること。

語源は諸説ありますが、もうひとつは豊臣秀吉、つまり太閤殿下を持ち上げて機嫌をとったお調子者を「太閤持ち」と呼び、転じて「太鼓持ち」。「幇間」は「太鼓持ち」の別名です(詳しくはメルマガVol.307をご覧ください)。

初登場は「茶坊主」。室町時代から江戸時代にかけて、僧ではなく、剃髪した武士のことを「茶坊主」と呼んだのが語源のようです。

有力武士に仕え、茶席の企画、給仕や接待を担う者を総称して「茶坊主」。初期には同朋衆(芸能者など)から取り立てましたが、やがて、幼少より礼儀作法や教養を仕込まれた武士の子息を登用。

主君や有力者と接触する機会が多く、有能な「茶坊主」は時に大きな影響力を持ち、畏怖される存在となりました。

転じて、権力者に媚びて出世や保身を図る者、権力者の威光をかさにきて傍若無人に振る舞う者の喩えとして使われる「茶坊主」。

某経済紙のみならず、どうも最近「茶坊主」のような報道機関やその長が増えて、毎日憂鬱な日々です。「天晴れ」な「茶坊主」が「贔屓の引き倒し」をしないよう、日本経済のために客観的な論争に努めます。

(了)

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