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尖閣諸島はデザートではなく前菜

米海軍大学校のジェームズ・ホームズ教授が『Foreign Policy』に面白い論考を寄せています。
China Might Actually Seize Japan's Southern Islands(2014/4/8 Foreign Policy)
要約しようかと思っていたら、戦略学の奥山真司博士がすでに取り上げられておられました。
ジェームス・ホームズ:「中国に沖縄取られたら」論①(2014/4/11 地政学を英国で学んだ)
内容は、「中国にとって、尖閣諸島は“デザート”ではなく“前菜”に過ぎない。狙いは琉球諸島である。仮に琉球諸島を中国が奪取すれば中国の戦略的優位性が高まり、反対に海洋コントロール権を失ったアメリカは西太平洋における支配に終焉を告げる」というものです。

ホームズの「尖閣や台湾は前菜」論は、かねてからの持論ですね。2011年にも同じような論考を『The Diplomat』に寄せています。ここでは「宥和政策として行われる領土の割譲は、戦争を回避させることはない」という歴史的事実を強調し、台湾放棄論を斬っています。
Getting Real About Taiwan (2011/3/7 The Diplomat)
● 領土で平和を買うという行為は昔から試みられてきたことだが、効果は短い。

● ウィーン体制に基づく欧州協調は、ドイツや中国の領土を列強が互いに分け合うものだったが、領土によって相互宥和された親善は第一次大戦を回避できなかった

新しく領土を獲得した国家は、その新たな資産を保護するために前線防衛を強化するということを歴史は証明している。例として、「グレート・ゲーム」において、大英帝国がインド防衛のために中央アジアでロシア帝国と角逐を繰り広げたことや、日露戦争後、日本が朝鮮半島の権益を確保しようとし、最終的には満州までその防衛ラインを拡大したことが挙げられる。

● つまり、野心的な大国にとって、領土の割譲は食後のデザートではなく、前菜に過ぎない
過去の事例から鑑みれば、台湾や尖閣諸島を中国へ譲渡することで米中関係が安定化するというのは間違いである、というのがホームズの主張です。

尖閣諸島を獲得した中国が、その緩衝地帯としてさらなる領土・領海を要求する可能性も指摘しており、その場合、琉球諸島がその対象となることは避けられません。尖閣の次は沖縄、沖縄の次は、、、という具合に。

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