人の噂も75日、と言い慣わしたものだが、最近の重大ニュース陳腐化スピードは格段に速い。
人の噂も72時間、ぐらいになってしまっている。
今朝の朝刊はどの新聞を見ても渡辺喜美氏の8億円問題関連で満載だが、3日後の新聞が同じ論調で渡辺バッシングをやっているかと言えば、大きなクエッションマークが付く。
多分明日は小保方さんの記者会見で記事が埋めつくされているだろう。
明後日はみんなの党の代表選の話題、その次は維新と結いの統一会派問題、等々世間の関心がどんどん渡辺氏個人の政治資金規正法等違反事件から離れていく。
あっという間にゴールデンウィークを迎える。
ゴールデンウィーク前後には集団的自衛権問題や憲法改正問題、北朝鮮問題なども急展開を示してだろうから、渡辺氏個人の問題はやがて永田町の関心の外に追いやられていく。
ウクライナの問題、ロシアの問題の方がどうみても渡辺氏個人の問題よりも大きい。
1カ月後には通常国会終盤に向けての重要法案の審議スケジュールが永田町の主要関心事になり、5月の末になると内閣改造の話題が中心になるはずである。
渡辺氏がこれからやるべきことは、マスコミの更なるターゲットにならないよう自分の身を慎み、ひたすら事態の鎮静化を図るということになる。
そうなるか、ならないか。
修羅場に強い政治家はこういう時にどう対処すべきか自分の身の処し方をよく心得ている。
渡辺氏が大人であるかどうかは、これから1か月間の渡辺氏の動静を観察していると分かるはずだ。
永田町には起き上がり小法師みたいな人が多いから、多分渡辺氏も何か月か後には復活するのだろう。
記事
- 2014年04月08日 09:29
政治家の復元力はどの程度あるか
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