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【アマゾン】、注文リモコンのアマゾンダッシュ!アマゾンは顧客の無意識にも入りコム?

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■アマゾンは4日、宅配サービス「アマゾンフレッシュ(AmazonFresh)」のユーザーに「アマゾンダッシュ(Amazon Dash)」を発表した。アマゾンダッシュは注文専用に特化したシンプルなデバイス。テレビリモコンのようなアマゾンダッシュで、商品注文を声やスキャニングで入力しやすくする。注文専用のデバイスはWiFi経由でアマゾンフレッシュのユーザーアカウントと結んでいる。扱いもシンプルでマイクボタンを押して「リンゴ」や「バナナ」など声で入力したり、先端にあるスキャナで商品バーコードをスキャンして注文商品をショッピングカートに入力する。注文確定の前にパソコンのブラウザやアプリから数量や具体的な製品を指定する仕組みだ。アマゾンはアマゾンダッシュをアマゾンフレッシュのユーザーの希望者に無料で配布している。

 アマゾンフレッシュは、自社トラックを使い生鮮食品などを宅配するサービス。最短で注文から半日で宅配されるアマゾンフレッシュの年会費は299ドルでシアトル、ロサンゼルス、サンフランシスコの一部地域で展開されている。

トップ画像:注文専用デバイスのアマゾンダッシュ(Amazon Dash)。テレビリモコン(縦3cmX横16cm)のようなアマゾンダッシュは、ボタンを押して音声入力かバーコードスキャンで商品をショッピングカートに追加させる。



アマゾンダッシュのセットアップ説明動画。セットアップは電池を入れて、タブレットなどと通信させるだけだ。アマゾンダッシュでファーストマイルを短くし、行動障壁となる手間を省いている。



アマゾンダッシュは子供でも扱えるシンプルな機能だから習慣にもなりやすい。アマゾンは、習慣となる無意識下のマインドシェアも高めているのだ。

13年12月13日 - 【アマゾンフレッシュ】、サンフランシスコに進出!無人機で超高額こだわり納豆が届く?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。私が子供の頃にはまだ蒸気機関車が走っていました。トンネルでは窓を閉めていても煙で車内が臭くなったりしたことを覚えています。当然、切符売り場にまだ自動券売機はなく、すべて手売りでした。窓口で「○○まで片道一枚」と言って切符を買っていました。目的地や数量を声にだすだけの音声入力による注文です。人にとって音声出力は簡単です。音声主力が簡単すぎて「口は災いの元」とも言われます。ところで小売業の用語にラストマイル(Last Mile)があります。ラストマイルとは消費者と消費者に最も近いハブ(流通拠点)の距離です。それに対して、消費者が最初にリーチできる(商品)情報拠点がファーストマイルです。アマゾンはタブレットのキンドルファイアやアマゾンファイアTVで、ファーストマイルを征しようとしています。

14年2月11日 - 【アマゾン】、お店をスキップするフロー!補充商品のファーストマイルを短縮する流れ?

⇒後藤はキンドルファイアは「リビングルームの自販機」を喩えていて、アマゾンファイアTVは「リビングルームのお店(ポータルサイト)」を目標にしていると推測しています。で、アマゾンダッシュは「リビングルームの切符売り場」(笑)みたいなものでしょうか。では、なぜアマゾンはコストのかからないアプリではなく、コスト高となる注文専用リモコンを発表したのでしょうか。家の中に物理的なアマゾンのモノを増やすことで、目に触れる機会を高めタッチポイントを増やしているのです。言い換えれば、アマゾンは顧客の身の回りに行動を促すサイン(合図)を配置しようとしているのです。習慣とは頭を使わないで色々な行動が無意識でコントロールされていることです。習慣になると、記憶がなくても行動できてしまいます。オフィスからの帰宅で、気づくと玄関に着いていた、と途中の記憶が抜け落ちていたことはありませんか。これは無意識がなせるチカラです。

⇒無意識が家に帰るという目標を理解し、家までの様々な合図(信号や何か目立つモノ、コンビニや角など)を手がかりに人をコントロールして動かしているのです。目標を理解した無意識が合図をトリガー(引き金)にして誘導しているのです。引き金を上手く用いると無意識な行動を促しやすくなります。引き金は行動を促し、引き金が単純であればあるほど習慣化しやすくなります。注文専用リモコンは注文しかできません。が、買い忘れの注文を目標にして、無意識がアマゾンダッシュを引き金にしやすくなります。アプリだと、スマートフォンを手にとり、数あるアプリの中からアマゾン・アプリを見つけ起動して...距離があるので習慣にはなかなか結びつきません。買い忘れってよくありませんか(先日、私はコーヒーフィルターを買い忘れた!)。買い物リストへの入力をしやすく習慣化することで、アマゾンは無意識下のマインドシェアも高めようとしています。
 「アマゾンは、店はないけど、ウチにある」という状態を作っています。

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