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調査捕鯨―文化の多様性、日本の主張を世界に広げることが重要

国際司法裁判所が日本の調査捕鯨について、条約の定める範囲を逸脱しているという趣旨の判決を出しました。

いろいろな議論が当然あるにしろ、すでに判決が出た以上、日本政府はそれを受諾するということを表明しました。

結局、調査捕鯨というものを、将来の商業捕鯨のステップとして考えるか、あるいは、あくまでも科学技術的な調査のためのものと考えるか。条約を作ったときには、そこがどちらでもとれるような解釈もあったと思いますが、今回は、より厳しい考え方に立って判決が出されたと思います。

今後どうしていくかということは、日本政府としても戦略を練り、しっかりとした対応が求められます。それにしても、根底にあるのは、鯨というのは特別であり、これを食用にするのはおかしいという一部の国々の意見です。

私も外務大臣のとき(2010年)に、オーストラリアのカウンターパートの外務大臣とさんざんこの問題を議論した記憶があります。

鯨を食用にする、あるいは利用するというのは、1つの日本の文化であって、私の地元にも鯨船という祭りの出し物があって、鯨を獲るということが昔から行われてきた。そして、それを利用し尽くすという日本の人々の考え方は、1つの伝統であり文化であると思います。

なぜ鯨だけがダメなのかということは、我々には理解しがたいわけですが、いずれにしても、お互いの多様性を認め合うという考え方を大事にしていきたいものだと思います。

日本の主張をより幅広く世界の中に広げていく、遠回りのようでもそのことが非常に重要だと改めて感じているところです。

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