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- 2010年12月03日 16:18
2010.12.03
沖縄県知事選が終わった。沖縄の運命を変える歴史的な知事選だったが、基本的にはこれまでの仲井真県政が継続されることになる。ひとつ違うのが、これまでの辺野古新基地建設を条件付きで容認していた仲井真氏が、選挙戦術もあって、「日米合意を見直して、普天間は県外に移設してもらう」という公約を掲げて当選したことだ。しかし、民主党政権は、伊波氏への応援を拒否し、仲井真氏に勝ってほしいという姿勢を取り続けた。選挙戦の裏側で官邸機密費が投入されたかどうかという点に関しては、今のところウワサだけで裏付けはとれていない。が、民主党政権はとりあえず、ホッと一息で安堵しているはずだ。
民主党政権が仲井真氏を応援した背景には、辺野古新基地建設を容認してくれるかもしれないという一縷の望みがあったためだ。個人的には伊波洋一候補が勝って、普天間基地は国外という絶対条件を民主党政府に突き付けて、14年間も動かなかった普天間問題にピリオドをうつ絶好のチャンスだととらええていた。地元の名護市長、名護市議会に加えて県議会と県知事が辺野古新基地は「絶対無理」というメッセージを発すれば、日本政府も米国政府もこれ以上の米軍基地の過重負担を沖縄だけに押し付けることには無理があるという最終判断を下さざるを得ないだろうと思っていた。
しかし、結果は現職の仲井真知事が伊波氏に約3万8千票の差をつけての勝利だった。前回の県知事選を戦った糸数慶子氏も約3万7千票の票差だった。沖縄の自民・公明VS革新統一戦線の戦いに決着がついたともいえる。革新側は、社民党、社会大衆党、共産党、国民新党、そうぞう、日本新党、連合などが支援したものの、各政党や労組も独自に運動は展開したものの、全体を統一する選対本部の戦略・戦術においてはまとまりに欠けた。公明党の組織票、自民党の企業票が結束すれば、革新陣営がそれを打ち破るにはあまりにも壁が厚かった。一例をいえば、期日前投票14万票の大半は自民党の企業票、公明党の組織票だった事実を見れば十分だろう。4年前の県知事選でも糸数慶子氏がこの期日前投票にやられたことの教訓が生かされていなかった。
仲井真知事は当選直後から地元メディアの取材を受けて、「県内は不可能」「県外移設を貫く」ということを力強く宣言している。これまでの知事発言は元官僚らしく歯切れの悪い曖昧な答えが多かったことを思えば、かなり気合が入っているように見える。敗れた伊波氏の29万5千票も加えれば、約63万票の有権者が普天間の県外・国外移設をのぞんでいることになる。選挙が終われば、ノーサイドだ。仲井真知事は約63万票の重みを背負って、相変わらず日米合意の順守=辺野古新基地建設を掲げる民主党・菅政権や関係閣僚との困難な話し合いに対峙しなければならない。民主党政権の背後には、霞が関官僚や中央メディアの連合軍が控えている。それだけではない。米国国務省や国防総省の対日強硬派も背後から圧力をかけている。これを仲井真知事一人で支えきれるものでない。ここは、オール沖縄の知的ブレーンを総結集して、民主党政権と霞ヶ関に対して徹底論争する形で、沖縄側からも基地対策に関する提言を積極的に打ち出すべき時ではないのか。
県知事選の総括原稿を書く日々の中で、東京からジャーナリストの青木理氏、テレビ制作会社を経営する小林三旅氏が同時に沖縄訪問。青木氏は沖縄タイムスの連載が年内で終了するため、その挨拶を兼ねての訪問。小林氏は沖縄の民謡を素材にTVドキュメント番組をつくるためのリサーチで訪問。皆、新宿ゴールデン街における昔からの飲み仲間である。知事選での精神的疲れが少しだけ和らいだ気分だった。
民主党政権が仲井真氏を応援した背景には、辺野古新基地建設を容認してくれるかもしれないという一縷の望みがあったためだ。個人的には伊波洋一候補が勝って、普天間基地は国外という絶対条件を民主党政府に突き付けて、14年間も動かなかった普天間問題にピリオドをうつ絶好のチャンスだととらええていた。地元の名護市長、名護市議会に加えて県議会と県知事が辺野古新基地は「絶対無理」というメッセージを発すれば、日本政府も米国政府もこれ以上の米軍基地の過重負担を沖縄だけに押し付けることには無理があるという最終判断を下さざるを得ないだろうと思っていた。
しかし、結果は現職の仲井真知事が伊波氏に約3万8千票の差をつけての勝利だった。前回の県知事選を戦った糸数慶子氏も約3万7千票の票差だった。沖縄の自民・公明VS革新統一戦線の戦いに決着がついたともいえる。革新側は、社民党、社会大衆党、共産党、国民新党、そうぞう、日本新党、連合などが支援したものの、各政党や労組も独自に運動は展開したものの、全体を統一する選対本部の戦略・戦術においてはまとまりに欠けた。公明党の組織票、自民党の企業票が結束すれば、革新陣営がそれを打ち破るにはあまりにも壁が厚かった。一例をいえば、期日前投票14万票の大半は自民党の企業票、公明党の組織票だった事実を見れば十分だろう。4年前の県知事選でも糸数慶子氏がこの期日前投票にやられたことの教訓が生かされていなかった。
仲井真知事は当選直後から地元メディアの取材を受けて、「県内は不可能」「県外移設を貫く」ということを力強く宣言している。これまでの知事発言は元官僚らしく歯切れの悪い曖昧な答えが多かったことを思えば、かなり気合が入っているように見える。敗れた伊波氏の29万5千票も加えれば、約63万票の有権者が普天間の県外・国外移設をのぞんでいることになる。選挙が終われば、ノーサイドだ。仲井真知事は約63万票の重みを背負って、相変わらず日米合意の順守=辺野古新基地建設を掲げる民主党・菅政権や関係閣僚との困難な話し合いに対峙しなければならない。民主党政権の背後には、霞が関官僚や中央メディアの連合軍が控えている。それだけではない。米国国務省や国防総省の対日強硬派も背後から圧力をかけている。これを仲井真知事一人で支えきれるものでない。ここは、オール沖縄の知的ブレーンを総結集して、民主党政権と霞ヶ関に対して徹底論争する形で、沖縄側からも基地対策に関する提言を積極的に打ち出すべき時ではないのか。
県知事選の総括原稿を書く日々の中で、東京からジャーナリストの青木理氏、テレビ制作会社を経営する小林三旅氏が同時に沖縄訪問。青木氏は沖縄タイムスの連載が年内で終了するため、その挨拶を兼ねての訪問。小林氏は沖縄の民謡を素材にTVドキュメント番組をつくるためのリサーチで訪問。皆、新宿ゴールデン街における昔からの飲み仲間である。知事選での精神的疲れが少しだけ和らいだ気分だった。



