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空間除菌だけじゃない?米食品医薬品局、抗菌製品の効果に疑問符

空間除菌グッズの効果に根拠が認められないという決断が下されましたが、アメリカでは抗菌せっけんやボディソープの効果が疑問視されています。

米食品医薬品局(FDA)は昨年末、抗菌せっけんやボディソープが普通の石鹸より抗菌効果が高いという証拠はないとし、メーカー各社に対して裏付けデータの提出を義務付ける規制案を発表しました(医療用製品は除外)。

同案ではさらに、抗菌製品に含まれるトリクロサンなどの活性成分が抗生物質の効かないスーパー細菌を生み出す危険性があること、動物実験ではこれらの成分がホルモンの働きを阻害したこと、人々が抗菌製品に触れる機会があまりに多いことなどから、日常的に長期間使用した場合の安全性も証明するよう義務付けています。

メーカーはデータ提出に一年の猶予を与えられており、証明できない場合は抗菌表示を消すか製造方法を変更しなくてはなりません。

トリクロサンは日本でも広く使用されている成分で、これが含まれている製品は、せっけんやボディソープだけでなく、歯磨き粉、化粧品、洗剤、衣服、靴、マットレス、おもちゃ、接着剤など多岐にわたります。

FDAは、歯磨き粉のみ歯肉炎の防止に効果があると認めていますが、それ以外の製品でのトリクロサンの効果は証明されていないとしています。

一方、環境NGOの天然資源保護協議会(NRDC)は、歯磨き粉の効果にも疑問を呈し、FDAが歯磨き粉に含まれるトリクロサンの危険性を示すデータを隠しているとし、昨年末に訴訟を起こしています。

トリクロサンの危険性は何年も前から環境・消費者団体が指摘しており、消費者の懸念も高まっていたため、歯磨き粉も含め、既に自主規制を行う企業が増えています。

モノが溢れ返る現代社会では、少しでも他社製品との違いを出すため、企業が安易に成分や機能を追加する傾向があるように思います。消費者も、細菌感染を気にするあまり、必要以上に抗菌・除菌グッズを使っているのかもしれません。いずれも、結果として耐性菌が増え、自らの健康を侵すこととなり、逆に感染リスクを高めてしまっているのではないでしょうか。

FDAが言うように、普通の石鹸でしっかり手洗いをすることが、最も簡単で最も効果的な除菌・感染防止方法といえるのでしょう。複雑な現代社会だからこそ、原点に返ることが大事なのかもしれません。

※Yahoo!ニュースからの転載

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