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BuzzFeedの編集長が語る今後のニュースを伝えるジャーナリズムとは

日本への進出が報道されたBuzzFeedの編集長を務めるBen Smithが、ニュースを伝えるジャーナリズムが今後どのような方向に向かいつつあるのかについて語っている記事が興味深かったので、気になった点をいくつか紹介したいと思います。

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まず、「ニュースを伝える主体が、メディア組織ではなく、ニュースを伝えるライターやレポーター個人に比重がシフトしつつある」というコメントです。

従来からの考えだと、どこどこのメディア媒体の記事だから信頼して読むという考えのほうが普通なのかもしれませんが、ネット上で目にする記事の多くはだんだんと多くの人がシェアするから結果的に目にするという方向に向かいつつあり、わざわざ自分から特定のメディア媒体のサイトに行っておもしろい記事を探すという行動をあまりしなくなりつつあります。時間をできるだけセーブするために、価値のある記事を書いてくれる個人に比重が移っていくことは仕方がないことだと思います。

次に気になったコメントは、先ほどの点に関連することですが、「ソーシャルメディア環境の中で目にする記事は、内容がとても良いから自然と自分の目に入ってくるのであり、その記事を書いたライターの名前を過去に聞いたことがあるかないかはあまり関係ない」というコメントです。

確かに個人的な実感ですが、ソーシャルメディア上で誰かが紹介している記事を読むときにそれを誰が書いたのかあまり気にしていないし、それを誰が書いたのかあえて調べるようなことは基本的にしていません。気にするのは内容のおもしろさであり、それが有名なメディア媒体の記者であろうが、個人ブログのライターであろうが同じ土俵で評価されるものになりつつあります。つまり、Ben Smithが言うように、一つのコンテンツが常にメディア媒体の枠を超えて他のあらゆるコンテンツ一つ一つと競い合っているという状況になっているのだと思います。

最後に気になったコメントは、「ある一つのコンテンツの読者や視聴者がどれぐらいになりそうか想定して、その想定される全ての読者や視聴者に届くようにすることを考えている」というコメントです。あるコンテンツの内容ごとに想定されるオーディエンスを事前に想定して、一つ一つのコンテンツが成功したかどうかを評価しているとのことです。こうしたコンテンツのトピック毎にオーディエンスを想定することによって、それらの全てのオーディンスに届けるにはどのような切り口が一番関心を引くのかというセンスが磨かれていくのだと思います。

ちなみに、以前もこのブログで紹介しましたが、このBen Smithは、BuzzFeedの編集長になる以前は米国の政治報道ニュースサイト「Politico」の人気ライターであり、政治報道というお堅い分野で記事を書いていた人気ライターが、なぜ一見畑違いのBuzzFeedに転身したのかという点が注目されていましたが、今やBuzzFeedはジャーナリズム分野で動向が大きく注目されるメディアとなっています。今後、日本での展開がどのようになるのか楽しみです。

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