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【ベビーシッター事件】問題解決のために、僕はインターネットにも公的資金を投入してほしい

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同じ子供を持つ親として、非常に残念な事件が起きてしまいました。

シッターの男逮捕へ、遺棄容疑 死亡2歳児にあざ、埼玉(日本経済新聞)

この事件に関して、各方面から様々な意見が寄せられています。

3月18日(火)ムネオ日記(鈴木宗男オフィシャルブログ)
3月20日(木)ムネオ日記(鈴木宗男オフィシャルブログ)

鈴木宗男氏への回答「政治家だからこそ、弱者への心配りを」(乙武洋匡オフィシャルサイト)

ベビーシッター宅での2歳児死亡事件についての解説(駒崎弘樹公式サイト)

僕個人としては、どの意見にも賛同できる部分があります。(決して八方美人になっている訳ではなく)

被害者の母親が経済的な理由で(安価な預け先を探せる)マッチングサイトを利用せざるを得なかった状況は否定できませんが、さすがに面識のない人に3日間も子供を預けるのはリスクが高すぎだったと思います。

僕も個人シッターを利用したことがありますが、必ず預ける前に一度は面接するようにしていました。面接における金銭的負担は、行き帰りの交通費くらいで済みます。ちなみに、過去マッチングサイトを利用した時は、やはり一度で信頼できそうなシッターさんに出会うことはできず、実際にお願いするまでに3人くらいの方と面接しました。

ただし、今回のケースのようにシングルマザーで仕事と子育てに忙殺されている日々の中では、預ける度に面接する時間を確保することすら難しかった可能性もあります。一度信頼できるシッターさんに出会えても、こちらが預けたい日に都合が会わなければ、その度にピンポイントで別の人を探さなければいけないのです。子育ての環境は人それぞれで、同じ子を持つ親ですら簡単に想像できるものではありません。

ですので、僕は今回の事件を受けて、今後は以下どちらの対策も必要だと思っています。

1)マッチングサイト利用者のリテラシー強化
2)マッチングサイトを利用せざるを得ない人たちがいる状況の改善

1)においては、残酷ではありますが母親の責任を問う声も少なからず必要ではないでしょうか。事件後すぐに厚生労働省がこのようなページを公開しましたが、この事件を通じて、少しでも安全にマッチングサイトを利用する際のポイントや注意点が広まることを願っています。

一方で、問題の本質的改善に取り組むためには、やはり2)のアプローチが必要不可欠です。この点においては、フローレンスの駒崎さんをはじめとする方々から、以下ような提案がなされています。

・公的機関が運営する認可保育園や一時預かりサービスの拡充
・ベビーシッター利用者もしくはベビーシッター業者への補助金投入

ここで少し簡単に整理してみたいのですが、安全性と料金という軸でベビーシッター業者とマッチングサイト(個人シッター)をマッピングした時、上記の政策は以下のような方向性を支援するものです。

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いち父親としても、ぜひこのような政策の強化を期待したいところなのですが、見方を変えると、これらの政策は今回問題になったようなマッチングサイトの利用を回避させるためのものだと捉えることもできます。

インターネット業界で働き、そのレバレッジ効果や利便性に大きな可能性を感じている身としては、今回の問題に関してもネットの可能性を塞ぐことだけが健全だとは思えません。インターネットやスマートフォンが急速に普及している時代の流れと逆行すれば、今後何かしらの歪みが生まれる可能性もあります。

駒崎さんもTwitterで以下のような発言をしています。

このような状況から僕が思うことは、「公的資金の投入先は、インターネットでも良いのではないか」ということです。

先ほどの図で言うと、以下のようなイメージになります。

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インターネットを利用したベビーシッター探しの問題点は、言わずもがなその安全性です。そこを改善し、安心してインターネットによるベビーシッター探しができるような環境を整えることに公的資金を使うという考え方もあるのではないでしょうか。

その具体的な施策として、例えば「ベビーシッターのマッチングサイトを国が運営・管理する」というのもアリだと思います。

サイト運営の目的が利益を得ることでなければ、シッター登録者の与信管理を強化したり(必ず面接をして登録審査を行うなど)、金銭トラブルが起こらないようにエスクロー決済を導入したりと、安全性を強化する様々な取り組みが可能なはずです。

また、国が直接サイトを運営する形でなくとも、民間のサービス運営業者に補助を出しつつ、運営ルールを整備する(登録者の与信管理を強制するなど)方向性も考えられます。

公的施設の拡充などは、費用がかかる割にどうしてもその恩恵を受けられる範囲が限定的であるというイメージがあります。一方でインターネットサービスは、1つあればそれを全国の人が利用することができます。少ない費用で大きくレバレッジを効かせることができるのです。

ベビーシッターの利用を取り巻く現状に対して、公的資金の捻出が難しいという理由でいつまでも対策が進まないのであれば、現実解として、インターネットの可能性やその強化にも目を向けていただけることを望みたいと思います。

本ブログのテーマにはそぐわない内容だったかも知れませんが、子を持つ親として、またインターネット業界で働く身として思うところがあったので書いてみました。

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