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世界を変えるビジネスは、たった1人の「熱」から生まれる:リバネス・丸社長の話が面白かったので書き起こし


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先日リバネスのオフィスにお邪魔して、2時間ほどお話を伺いました。わいわいと彼らの最新プロジェクトやバーチャルリアリティについてやら、色々と盛り上がりました。

丸社長の話がめちゃくちゃ面白かったので、書き起こしておきます。ちょうど新刊も出たばかり、これからバンバン知名度が上がっていく方なんでしょうね。

いやー、思い出し笑いが…どうぞお楽しみください。



シリコンバレーが凄いのは人ではなく、天気だ!

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丸:そうそう。そういえば、NinjaPCR鳥人間の久川さんと初めてあったのはシリコンバレーなんですよ。ロケット打ち上げを見ていたときで、同じホテルに泊まっていて。

イケダ:おぉ、鳥人間さんは、この間あらためて取材させていただきました。シリコンバレーにはよく行かれるんですか?

丸:シリコンバレーには毎年行っています。アメリカに事務所があるので。11月の頭のぶどうが採れるワイナリーに行って…ほら、ぶどうの調査をしないといけないから。

あと、学生さんをシリコンバレーでトレーニングするプログラムをやっているので、毎年一回は行きます。あそこは聖地ですから、ぶどうの。違うか、何か起こる聖地だからですね、あそこは。今年も11月に行きます。

イケダ:日本とシリコンバレーは、どう違いますか?

丸:気候です、天気がいい。

イケダ:即答ですね(笑)

丸:本当に、日本とシリコンバレーの違いは気候なんですよ。人の知恵は日本が勝ってますよ。気候というとみんなバカにしますが、ほとんど気候ですよ。雲ひとつないんです。それが大事です。一回行ったら意味がわかりますよ。

みんな、シリコンバレーがすごいのは、仕組みとか、人とか、生態系とかいうけど、違う違う。まぁ、「気候」が大事って言ってるのはオレだけだから、そこは気をつけてほしいけど(笑) お金が集まるのは天気がいいからですよ。良い天気があるから、お金が集まる。間違いなく逆じゃない。

イケダ:たしかに、逆ではないですね(笑)

丸:だって、南極で1億出すより、天気の良いところで1億出したいじゃないですか。投資して、握手した後に空を見上げたら天気良ければ、「ブルースカイが素敵だな~」と、いい気分だけど、外が寒ければ「寒っ!1億やっぱ返してもらおうかな?」ってなりません?

(一同爆笑)

丸:シリコンバレーには、「まぁいいか、空は青いし」という雰囲気がある。すべては生命科学なんです。スタンフォードなんて筑波みたいな、だだっ広いところにあるだけですよ。

日本の大学がシリコンバレーに大学作ってみれば、そこに優秀な人は集まりますよ。だって、天気がいいから。生き物だもん。みなさんも、毎年一回シリコンバレーに行くと、全てがくだらなく思うはずですよ。

決して、シリコンバレーにいる人は天才ではないと。正直、日本の東大生の方が天才だと思う。ハーバード行ってた友人もいるけど、日本にいる人の方が天才多いです。

なのに、ビジネスがなぜ上手くいくかというと、ビジネスは「関係性資産」の構築なんですよ。どういう関係をているか。あっちでは、投資家は「赤外線通信」(イケダ注:リアルに会うこと)で引っ張ってくるんですよ。

そうやってリアルに会って引っ張った時に、どんよりした天気だとダメですよ。インスピレーションは大事で、全体の空気感で決まります。だから僕は言うんです。お金の話するときはシリコンバレー行け。雰囲気が違うから、良い雰囲気のあるシリコンバレーで話をしろと。

久川さんともシリコンバレーで出会ってるし。そういう意味で、生態系というか、関係性資産の構築がしやすいというだけがシリコンバレーの凄さです。

そういうことを考えている人がたまたま集まるんだよね。関係性資産が天気の良い街で作られる。そこには投資家がいるだけ。日本では同じことはできない。

Siri:すみません、なんとおっしゃったのかわかりません。

(一同爆笑)

イケダ:すごい!Siriのそういう使い方は初めて見ました(笑)

丸:ひどいでしょ、こういういたずらするんですよ!


シンガポールで多様性を学んだ少年時代

イケダ:いやー、面白い…。定番のQuestionですが、どんな少年時代だったんでしょうか?

丸:常に考えているのが好きで、人はなぜ生きるのかみたいなことを考えてましたね。小学校の3年生までシンガポールにいました。インターナショナルスクールだったので、多様性を理解することはできましたね。

だから、日本に来たときに、みんな同じランドセルと黄色い帽子みたいな同じ格好でびっくりしました。同じ服を着て、同じ帽子しかなくて、気持ち悪いな、と。シンガポールではありえないですからね。ターバン巻いているやつもいれば、裸の奴もいたり、肌を見せちゃだめな奴がいたり…それが当たり前。多様性を小さい時に理解できたというのは大きいかもしれません。

あと、シンガポールの学校の授業は「発表する場所」なんですよ。日本の先生は板書をしますけど、僕はノートなんか取りませんでしたよ。だって教科書見れば、書いてあるもん。「え、この作業はなに?読めばわかるし」と思っていました。教科書を読めば覚えるから。生意気ですね。だから、ずっと授業では寝てました(笑)

イケダ:あんまり変わらないんですね(笑)


雑誌の役割とは何なのか

イケダ:(手元にある資料を見て)お、今度のWIREDの特集に出られるんですね。

丸:今度のWIRED面白いですよー。次の世代の面白い経営者とぶち抜き2ページ。リブセンスの村上さんと楽天の北川さんと僕で話をしました。村上さんにも「え、丸さん30代なんですか?おっさんじゃないですか」と言われてしまって(笑) まぁ、僕はファシリテーションです。

イケダ:この特集めっちゃ面白いですね。astropreneurの石亀さんとか出ちゃってるじゃないですか(2年前に取材しています→「月に1億人を送りたい」と語る19歳が企画する「宇宙」がテーマのシェアハウス)。

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丸:そうなんです。雑誌といえば、話変わりますけど、最近の出版業界に思うことがあるんですよ。

雑誌がつまらない理由は、「実績がある奴」しか載せないからだと思うんですよね。雑誌の役割は、その雑誌を通じて、取り上げられた人が次のアクションに進めたということ。

でも、最近は売ることしか考えていなくて有名な人しか出さない。これはギークな雑誌として、どうかと思いますね。だから、リバネスの雑誌は、あえて有名じゃない人を出して、有名になっていくようにしているわけです

そこがファンクションなんです。雑誌を売るんじゃなくて、そこに出ている、これからスターになりそうな奴を売るっていうのが雑誌の本質だったはず。それが雑誌と書籍の違いじゃないですか。雑誌はギークで、これから来るよという未来予測があるのが雑誌のよさじゃないですか。

最近の雑誌は、いつも村上、いつも出雲、いつも猪子!未来の村上、未来の出雲、未来の猪子が出てれば買うけど。俺、東洋経済とか絶対買わないもん、本田宗一郎飽きたよ!

イケダ:(笑)

丸:でも、石亀が「宇宙を制覇したい」とか言ってたら、「バカじゃんこいつ」って、面白いじゃないですか。雑誌は間違えがあってもいいんですよ、流れていくものだから。

本当はそうであるはずの雑誌が書籍化していくのがダメなんです。だから売れない。僕はずっと良い雑誌に助けられてきました。有名じゃない丸がWEDGEに載って、助けられたんです。次世代の人間を発掘して、世の中にどうだ!と示す。そういう良い雑誌が減っていくのが寂しいなと思いますね。


「熱」と「熱い」は違う

イケダ:いやー、ぼくも出版関係なので、とても共感します。守りに入ってしまいがちですね。ホント、石亀一郎のあのパッションはすごいですね。ああいう人に触れてもらいたいです。

丸:あのくらい尖っていた方がいいんですよ。日本だと変人扱いされちゃうから、いかにああいう芽を良い方向に持っていけるかもリバネスの使命です。

「熱」と「熱い」は違うんです。熱というのは意外と静かなんです。「熱」という言い方をしたい。うちの会社は熱い奴というより、熱がある。もちろん、コミュニケーションが取れる喋れる人も必要だけどね。

大本で持つべきなのは、オタクで内側に熱を持っているような…ザッカーバーグってちゅうやつか。ああいうのが良い。熱を持っていたんですよ、彼も。ほら、Appleのスティーブン・ジョブス君も。

イケダ:名前を間違えてます(笑)

丸:彼も気がふれてるじゃないですか。(ユーグレナの)出雲君もそうですね。マネジメントがうまいとかじゃなくて、「熱」を持っている。

熱いヤツは必要だけど、何も変えられません。何かを変えるのは「熱」を持った人。たとえば、石亀君は経営知識もなくても、熱はありますよ。熱をサポートしたいという人はいますよね。

イケダ:ぼくも石亀君大好きです。応援してしまいますよねぇ、バカな人って。

丸:みんながその人の「熱」を認めて助けてくれる。チームになってミッションをコンプリートする。イノベーションなんてものは、起こそうとするものじゃなくて、それが結果的にイノベーションになるものなんです。

インベンションとイノベーションは違います。発見や発明は、それ自体はイノベーションではないんですよ。広がって当たり前になったことを、イノベーションと呼ぶんです。ユーグレナは当たり前になりつつあるから、イノベーション。ミドリムシは元から自然界に存在していたものだからインベンションではない。

「熱」を持った人、「熱」を持った仲間が集まって、イノベーションになる。だから、リバネスはこれからも世界を変えていくために「熱」のある人間を集め続けようと思ってます。はい、番宣終わり!

イケダ:すばらしいまとめをありがとうございました!


新刊「世界を変えるビジネスは、たった1人の「熱」から生まれる。」もぜひ

というわけで、そんな素敵な丸社長の熱のこもった言葉が読める「世界を変えるビジネスは、たった1人の「熱」から生まれる。」をぜひポチッと。ビジネス書はかなり読んできましたが、これは普通に参考になりますよ。特に起業を考えている方は読んでおくべし。

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