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ジェフ・ベゾス、ワシントンポストの社主として打った第一手は

 アマゾンCEOのジェフ・ベゾス 氏が、ワシントン・ポスト(WP)の社主として本格的に動き始めた。その第一手として、地方紙などと提携し、WP紙デジタルコンテンツのリーチ拡大を目指す。

 今回のパートナープロジェクトでは、提携する地方新聞の有料購読者が、ワシントン・ポストの有料デジタル記事(pay wall内の記事)を無料でアクセスできるようにする。

 このプロジェクトのサービスは5月から開始し、最初は次の6新聞がパートナーとして加わる。
The Dallas Morning News, 
Honolulu Star-Advertiser, 
The Toledo Blade, 
Minneapolis Star Tribune, 
Pittsburgh Post-Gazette, 
Thee Milwaukee Journal Sentinel,

 6新聞の有料購読者数の総計が約150万人である。つまりWPの有料デジタル記事のリーチが一気に150万人も拡大することになる。pay wall(課金の壁)内に置かれた記事は、閉ざされたリーチのためにデジタル広告料金が抑えられたり、購読者が限られるため影響力が低下する心配があった。こうした心配をまず払しょくさせたいのだろう。

 FT(フィナンシャルタイムズ)にも話を持ちかけているようだ。もし実現すれば、以下のようにFPの有料購読者がWPのプレミアムコンテンツを無料でアクセスできることを付加サービスとして提供できるようになる。パートナーにとっても販促に使えるわけだ。

リンク先を見る

 WPが自前で、100万人の有料購読者を獲得するのは難しいだろう。WPを最も影響力のあるメディアに飛躍させたいとするベゾス氏の「果てなき野望」を達成させるには、1000万人程度の有料購読者にリーチさせたい。そのためには、新聞などのメディアを含めた各種サービスに対して金を払って享受する人たちを囲い込みたい。そこでWPは、次のサービスの有料会員に無料でWPコンテンツを利用させるよう、準備を進めているという。

・アマゾン・プライム(年会費3900年で1回350円または500円のお急ぎ便が追加料金なしで、無制限に使える会員制プログラム)会員
・音楽ストーミングサービス Spotifyの有料会員
・ペイTV会員


Washington Post Lifts Paywall for Other Papers' Subscribers as Bezos Seeks Readers(AdAge)
In its first major venture of the Bezos era, the Washington Post launches national subscription partnership(GIGAOM)
The Washington Post goes national by offering free digital access to readers of local newspapers ( Nieman Journalism Lab)
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