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  • 村田ポコ
  • 2014年03月14日 18:00

新宿2丁目看板広告についてのお知らせ

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twitterなどでは既に伝えていますが、昨年12月より新宿2丁目仲通り交差点に
私がイラスト・デザインを手がけたHIV啓発の看板が掲示されています。
これは公募により選出されたもので6月末日まで掲示される予定ですが、
今日はこの看板に関して非常に残念なお知らせをしなければいけません。

看板が掲示されたのち、近隣住民より看板のイラストが不快だと新宿区役所に苦情が入り、
年明けの1月に役所から広告主に看板を修正するよう指導がありました。

企業側も「看板は公序良俗に反するものではない」とした上で
代理店が役所との交渉にあたってくれましたが聞き入れられず、
2期以降プロジェクトを継続させるために役所の指導を受け入れるとの判断になりました。

修正にあたっては私の方でもいくつか条件を提示してみたのですが折り合いがつかず、
最終的には中央の男性に別出しした衣服を重ね貼りする、という修正が行われることになりました。

↓元々の看板のイラストがこちら

↓指導を受け修正を施したイラストがこちら

が、上記の修正で対応する旨を役所に届け出たところ、
「下着が見えている」
という理由で受理されず、工期の都合により代理店側が私の送ったデータをもとに
下着を隠したイラストを急遽作成し、ようやく受理される、という結果になりました。
つまり
最終的な修正は私の手によるものではありません。
掲示されるのは上記のイラストからさらに修正が入ったものです。

修正は今月3月16日に施される予定です。

今回の修正の件は昨今の日本をとりまく表現規制の波や過剰な自粛の一端であり
また明白なゲイに対する偏見や差別を含んでいるものと考えられます。
(下着広告などこれよりセンシャルな表現の看板などいくらでもあるはずです)
それゆえ、修正を余儀なくされたことや修正の最後まで自分が関われなかったことを含め
今はただ悔しさと怒りでいっぱいです。

今件に関して企業側は公式な見解の発表を控える、とのことで
私の方でおおまかな経緯をまとめましたが
看板デザインの受賞に際してtwitterなどでたくさんの温かい言葉をいただいていただけに、
このような報告をしなければいけないのはとてもつらいことです。

ただ、今後第2期(2014年7月〜12月)の募集も始まることですし、
応募を検討されている方にも状況の説明と、
また企業側の募集要項に「忌避すべき表現」といった項目こそ設けないものの、
表現に関しては役所から厳密な検閲が行われること
を伝えておくべきだと考えました。

非常に残念な結果に至ってしまったものの、
この上はプロジェクトの継続により近隣住民や役所の意識が変わっていくことを
望むばかりです。

自分自身、今件の悔しさを胸に表現として個人できることを考えていきたい、
そう思っています。


※このエントリは、ムラタポ管理者様に許諾をいただき、転載させていただきました。

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