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STAP小保方さんに学ぶ、研究者は特許申請と論文発表どっちを優先すべき?

大学の教授や研究者の方の話を聞くと、特許申請と論文発表のタイミングは頭を悩ます問題の一つのようです。STAP細胞の論文コピペ疑惑で話題の小保方さんもそんな悩みを抱えていたのかもしれません。

研究者を悩ます特許申請と論文発表のタイミング

面白い記事があったのでご紹介します。どうやら他の研究者にインタビューしたところ、特許と論文のふりまわせれちゃったんじゃないの?という意見もあるようです。

「再生医療に応用できる細胞生物学の分野は、いま最もカネになる科学分野といわれている。後々、実用化された時の特許ライセンスを睨み、学術論文の発表より先に国際特許を申請するのは、2000年頃から当たり前になった。
・・・
そうした特許戦略のなかで、まだ若い小保方さんは上司や先輩に強くいえず、研究がそこまで進んでいないのに特許申請に踏み切ってしまったのではないか」

「特許申請は、学術論文に比べて圧倒的に情報量が少なくて済む。しかし、特許申請によって世界中の人が研究の中身を知ってしまうことになり、誰かがそれを参考にして先に学術論文を発表してしまうこともありえる。・・・」

2014/3/17 週刊NEWSポストセブン「研究者が「小保方さんの立場も理解できる」と話す4つの理由

基本は特許申請が先、でも論文発表後の救済措置あり、できれば肝の部分は非公開

基本的に特許は発明の内容をオープンにしたら取れなくなります。特許は新しい発明にしか与えられないからです。ちょっとでも内容を誰かに話したり自分のブログに掲載しちゃったりしたらアウトなんです。これを知らない人が本当に多いので、声を大にしていいます。

そうはいっても大学や会社の基礎研究によっては、論文発表をせかされる場合もあります。ぶっちゃけ研究者の中には、特許なんてどうでもよくって早く発表したいんだけど、これは儲かりそう!という研究成果に対して、大学や会社から特許出す前に発表しちゃいかんよって言われることもあるそうです。

そんな事情も考えて、特許法では申請前に論文発表したとしても、その日から6か月以内に申請すれば特許を認めてもいいよっていう例外的な救済措置があります(新規性喪失の例外規定)。こうすれば大学や会社だけじゃなく、研究者も嬉しいわけです。

でも注意すべきことがあります。それは論文発表した日から6か月以内に申請したとしても、その間にその研究結果をパクッて誰かが特許申請してしまうリスクがあるということです。一応、パクッたアイデアで申請しても特許を認めないルールはありますが、パクられた事実をちゃんと証明しなければならないので大変です。だからできれば特許になる肝の部分は出し惜しみしたほうがいいでしょう。

≪まとめ≫

論文発表など特許申請前にオープンしなきゃならない場合は、新規性喪失の例外規定を活かすといいでしょう。それでもパクられるのが心配なら、研究結果の肝となる部分はオープンしないようにすべきです。詳しく発表せず、特許になりそうな大事な部分は公開しないことをオススメします。

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