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- 2014年03月17日 07:00
PTA会長は狂言師!──「イクメン」で「イキメン」な和泉元彌氏が挑む雰囲気のいいチーム運営の秘訣とは?
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画像を見る狂言師・和泉 元彌氏。和泉流二十世宗家。1974年生まれ。1歳半より実父・和泉流十九世宗家和泉元秀のもと狂言の修行がはじまり4歳で初舞台。NHK紅白歌合戦の司会や大河ドラマの主演を務めるなど狂言以外にも多方面で活躍してきた。一男一女の父。
ここ最近、運動会や授業参観などの学校行事に姿を見せるお父さんは増えてきたものの、PTA活動に参加しているとなるとまだまだ少数派でしょう。そんな中、狂言師で2人のお子さんを持つ父でもある和泉元彌さんは、お子さんが通う小学校のPTA会長に就任。地域活動を頑張る「イキメン」としても活躍しています。その和泉さんとPTA副会長としてタッグを組んでいたのが、たまたまお子さん同士が同じ小学校に通っていたサイボウズの山田理副社長。PTA活動を通じてすっかり意気投合した2人が、PTAというチームの運営や工夫について語り合います。
そもそも元彌さんは、何がきっかけでPTA活動を始められたんでしたっけ?
画像を見る よく学校で見かけるから、ということで声がかかったんでしょう。僕は毎朝、子供を学校に送っているんです。
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えっ、そうだったんですか。
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そのうち「来ないで」と言われるだろうから、それまでは送ろうと(笑)。実は僕も、小学生の頃、毎朝両親に学校まで送ってもらっていたんです。通学するのに1時間ぐらいかかる場所だったので。どんなに前日、帰りが遅くても送ってくれて、車の中でいろいろ話もできた。それがとてもうれしかったので、僕もやっています。
今、上の娘が小学校5年生なんですけど、幸いまだ「来ないで」と言われないから続けていて。そんなことがきっかけで、PTAをやってみないかと誘っていただいたんです。
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最初から会長ではないですよね?
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ええ、最初は副会長を。翌年は相談役で、その後、会長を引き受けて、今は2年目です。僕が会長になった年に、山田さんが副会長をやってくださったんですよね。山田さんはなぜPTA役員に入ろうと思ったんですか?
画像を見る山田 理氏。サイボウズ株式会社 取締役副社長 兼 米国事業支援部長。1992年大阪外国語大学卒業後、日本興業銀行に入行。興銀では、主にディーリングと営業の仕事を担当。縁あって、2000年にサイボウズへ入社し取締役に就任。IPOに向けての実務を全面的に行う。2007年4月に取締役副社長に就任。2014年から米国事業支援部長を兼ねる。
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副会長は3人いるんですけど、その中に男性が1人は必要だということで。会長・副会長は、地域のPTAの対外的な集まりに出なくてはいけないこともあるんですが、それは夜に開かれることが多い。元彌さんは、夜は公演や稽古で忙しいし、女性もなかなか夜、出られない。そこで誰か男性でやってくれる人がいないかということでなぜか僕に白羽の矢が立ち「夜だけ出てくれればいいから」ということで引きずり込まれたんです(笑)
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ああ、そうでしたね。でも、昼間の会合にもいらしてましたよね。昼休みに会社を抜けて自転車でいらしたり(笑)
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最初は本当に夜しか出てなかったんですよ。でもそのうちにやはり、「なんであの人は夜しか来ないの?」みたいになって。「いったん引き受けたからにはちゃんとやろう」と思い、昼もできる限り出ることにしました。
会社のほうにも「これからはPTAに出ることにする」と宣言し、会合のある日はグループウエアのスケジュールにも書き込んできちんとブロックするようにしたんです。そのあたりから、本格的に皆さんの仲間に入れてもらえるようになった感じですね。
僕の場合、平日は学校公演以外の公演や稽古は、夕方がほとんどなので昼の時間の都合がつきますが、一般社会人の方が日中抜けるのは大変だったと思います。それ以外にも、PTAに参加してみて、とまどったり、不思議に思ったりしたことがあったのではないですか?
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PTAは独特な世界ですからね(笑)。なにより、ボランティアという点が難しいんですよ。誰かものすごい権限を持っている人がいるわけではないし、評価があるわけでもない。その中で皆さん一生懸命やっているわけで、あまり強く出て失礼になってもいけないし、「過去からずっとこうしている」ということを変えていいのかもわからない。最初はどういうスタンスで取り組めばいいのか、確かにとまどいましたね。
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PTAは不思議な団体ですよね。毎年必ず、メンバーが入れ替わっていきます。これは変えていいのか、ということについては迷いますよね。
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それと、もうひとつ難しさを感じたのは、当たり前ですが“子供がくっついている”こと。会社だったら社内の人間と何が起きてもまあ、自分だけの問題ですが、PTAの場合、親同士の人間関係が子供に影響してくる可能性がある。そうなるとやはり、発言やほかの親御さんとの接し方も慎重になりますよね。
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関係づくりには気を使わなくてならないですよね。ビジネスライクに接する、というわけにはいかないですから。基本、みんな、自分より大事な子供が過ごす環境を良くするために、という思いで集まっているわけですが、1人ひとりいろいろな考え方があります。
「PTAという器があるから誰かが絶対やらなくちゃいけない」という考え方では苦役になってしまいます。理由がわからずにやっていると、自主性も生まれづらいです。「今年もやるべきことなのか、改善点があるのか」も「子どものために」という点で考えています。
おかげさまで僕は、とてもいい雰囲気で活動させてもらえているな、と思っています。
ここ最近、運動会や授業参観などの学校行事に姿を見せるお父さんは増えてきたものの、PTA活動に参加しているとなるとまだまだ少数派でしょう。そんな中、狂言師で2人のお子さんを持つ父でもある和泉元彌さんは、お子さんが通う小学校のPTA会長に就任。地域活動を頑張る「イキメン」としても活躍しています。その和泉さんとPTA副会長としてタッグを組んでいたのが、たまたまお子さん同士が同じ小学校に通っていたサイボウズの山田理副社長。PTA活動を通じてすっかり意気投合した2人が、PTAというチームの運営や工夫について語り合います。
なぜPTAの役員に?
画像を見るそもそも元彌さんは、何がきっかけでPTA活動を始められたんでしたっけ?
画像を見る よく学校で見かけるから、ということで声がかかったんでしょう。僕は毎朝、子供を学校に送っているんです。
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えっ、そうだったんですか。
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そのうち「来ないで」と言われるだろうから、それまでは送ろうと(笑)。実は僕も、小学生の頃、毎朝両親に学校まで送ってもらっていたんです。通学するのに1時間ぐらいかかる場所だったので。どんなに前日、帰りが遅くても送ってくれて、車の中でいろいろ話もできた。それがとてもうれしかったので、僕もやっています。
今、上の娘が小学校5年生なんですけど、幸いまだ「来ないで」と言われないから続けていて。そんなことがきっかけで、PTAをやってみないかと誘っていただいたんです。
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最初から会長ではないですよね?
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ええ、最初は副会長を。翌年は相談役で、その後、会長を引き受けて、今は2年目です。僕が会長になった年に、山田さんが副会長をやってくださったんですよね。山田さんはなぜPTA役員に入ろうと思ったんですか?
画像を見る山田 理氏。サイボウズ株式会社 取締役副社長 兼 米国事業支援部長。1992年大阪外国語大学卒業後、日本興業銀行に入行。興銀では、主にディーリングと営業の仕事を担当。縁あって、2000年にサイボウズへ入社し取締役に就任。IPOに向けての実務を全面的に行う。2007年4月に取締役副社長に就任。2014年から米国事業支援部長を兼ねる。
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副会長は3人いるんですけど、その中に男性が1人は必要だということで。会長・副会長は、地域のPTAの対外的な集まりに出なくてはいけないこともあるんですが、それは夜に開かれることが多い。元彌さんは、夜は公演や稽古で忙しいし、女性もなかなか夜、出られない。そこで誰か男性でやってくれる人がいないかということでなぜか僕に白羽の矢が立ち「夜だけ出てくれればいいから」ということで引きずり込まれたんです(笑)
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ああ、そうでしたね。でも、昼間の会合にもいらしてましたよね。昼休みに会社を抜けて自転車でいらしたり(笑)
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最初は本当に夜しか出てなかったんですよ。でもそのうちにやはり、「なんであの人は夜しか来ないの?」みたいになって。「いったん引き受けたからにはちゃんとやろう」と思い、昼もできる限り出ることにしました。
会社のほうにも「これからはPTAに出ることにする」と宣言し、会合のある日はグループウエアのスケジュールにも書き込んできちんとブロックするようにしたんです。そのあたりから、本格的に皆さんの仲間に入れてもらえるようになった感じですね。
PTAは不思議な団体
画像を見る僕の場合、平日は学校公演以外の公演や稽古は、夕方がほとんどなので昼の時間の都合がつきますが、一般社会人の方が日中抜けるのは大変だったと思います。それ以外にも、PTAに参加してみて、とまどったり、不思議に思ったりしたことがあったのではないですか?
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PTAは独特な世界ですからね(笑)。なにより、ボランティアという点が難しいんですよ。誰かものすごい権限を持っている人がいるわけではないし、評価があるわけでもない。その中で皆さん一生懸命やっているわけで、あまり強く出て失礼になってもいけないし、「過去からずっとこうしている」ということを変えていいのかもわからない。最初はどういうスタンスで取り組めばいいのか、確かにとまどいましたね。
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PTAは不思議な団体ですよね。毎年必ず、メンバーが入れ替わっていきます。これは変えていいのか、ということについては迷いますよね。
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それと、もうひとつ難しさを感じたのは、当たり前ですが“子供がくっついている”こと。会社だったら社内の人間と何が起きてもまあ、自分だけの問題ですが、PTAの場合、親同士の人間関係が子供に影響してくる可能性がある。そうなるとやはり、発言やほかの親御さんとの接し方も慎重になりますよね。
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関係づくりには気を使わなくてならないですよね。ビジネスライクに接する、というわけにはいかないですから。基本、みんな、自分より大事な子供が過ごす環境を良くするために、という思いで集まっているわけですが、1人ひとりいろいろな考え方があります。
「PTAという器があるから誰かが絶対やらなくちゃいけない」という考え方では苦役になってしまいます。理由がわからずにやっていると、自主性も生まれづらいです。「今年もやるべきことなのか、改善点があるのか」も「子どものために」という点で考えています。
おかげさまで僕は、とてもいい雰囲気で活動させてもらえているな、と思っています。



