記事

ゆるキャラとB級グルメが地方をダメにする 地元を安売りするのはやめなさい

画像を見る 3泊4日の九州出張から戻ってきた。講演、会食の他は、ほとんどホテルで缶詰だった。せっかくの九州なのに、ちょっと天神の屋台を楽しんだだけで、焼酎も飲まず、酒はほとんどコンビニのビールだった。ホテルに1人だ。まさに、百年の孤独ですな。ガハハ。それは、いい。

最も印象的だった光景は、博多駅前でやっていた、対馬市のキャンペーンだ。アンパンマンがいると思ったら、違った。食育キャラクター「どどんこくん」なのだという。いや、これ、「酷似」と言っていいレベルじゃないか?何のために生まれて、何をしていきるのか、答えられないのがゆるキャラの悲劇である。

いま、地域の活性化といえば、この手のゆるキャラと、新たに開発したB級グルメだ。前者はくまモン、ふなっしーなど、後者は富士宮焼きそばなどの成功事例はある。

しかし、私に言わせると、この手のものが地方をダメにしていると思えてならない。

まず、キャラクターを舐めるなと言いたい。いや、自治体が舐めているわけではなくて、それを仕掛けている第三者がいるのだろうが。キャラクターはブランドと一緒で、確立するのは楽ではないのだ。そのデザインだけでなく、世界観、ストーリーを定着させるのは並大抵のことではない。

いや、だからこそ、第三者が何も分からない地方自治体に仕掛けているのかもしれないが。ちょっとクレジットカードを使いすぎた女子大生がキャバクラでバイトしたら、ブランド物とホストクラブにハマってしまうように、雪だるま式に出費が増えるのである。

地方のゆるキャラと言っても覚えていられるのはいくつかしかない。寒いキャラが乱発されても困る。

B級グルメも、デフレ化時代に、手の届く価格の料理を提供したいという意図ならよくわかる。ただ、率直に、地域の特性がないもの、いかにも新たに創りましたというものを提供されても困る。そして、ぶっちゃけ、あまり美味しくない。いや、不味いとは言わないが、わざわざ食べるほどの味かと思ってしまうのだ。それなら、地方のもともとある名物を納得のいくかたちで提供して欲しいのだ。

ビジネスというのは、価値の創造、提供と継続的な利益の追求だが、そもそもそれは人間のお金と時間をどう奪うかというゲームである。この手のものは認知、定着させるまで時間がかかる。それを自治体はわかっているのだろうか。まあ、あえて上手くいかないものをやっているからこそ、それを認知させるために告知が必要で、広告代理店などが儲かるという仕組みになっているのだろう。

対馬市が、どれくらいこのキャラと、そもそもの町おこしにマジかどうかはわからんが、安易も思えるし、もし広告代理店などに踊らされているとしたならば、実にけしからん話である。

観光地、名産地の非日常感とは、そこに強い日常があるからこそ成立する。とってつけましたという、ゆるキャラやB級グルメではなく、普通に地方を見せて欲しいのである。だいたい、ゆるキャラは、いまや全然ゆるくないというのもツッコミどころだ。

我々賢い消費者は、この手のゆるキャラ、B級グルメに踊らされてはいけないのだ。

今の私の気持ちを、札幌の偉大な先輩、フラットバッカーが歌っている。「ハードブロウ」という曲だ。
「いい加減にしなさいよ、今に痛いめにあうわよ」
心が洗われる曲だからぜひ聴くように。

いやはや、実にけしからん。

あわせて読みたい

「ゆるキャラ」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    話題のSIMなしスマホが技適通過

    S-MAX

  2. 2

    日本より徹底 北の韓国無視戦術

    高英起

  3. 3

    未だに処理水批判する韓国の悲愴

    自由人

  4. 4

    大人の3割に「愛着障害」の傾向

    幻冬舎plus

  5. 5

    大谷がヒザ手術 二刀流は無理か

    幻冬舎plus

  6. 6

    君が代独唱 平原綾香に称賛の声

    女性自身

  7. 7

    山本太郎氏を直撃 極左との関係

    文春オンライン

  8. 8

    米国識者 GSOMIA破棄は「自害」

    高英起

  9. 9

    少年マガジンからグラビア奪うな

    倉持由香

  10. 10

    山本太郎氏は知事選出馬をするな

    早川忠孝

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。