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パナソニックとテスラのコラボは大丈夫か

パナソニックの決断は、ソニーに比べると、クッキリ、ハッキリしていますね。リチウムイオン電池への投資の話です。

パナソニックは、米電気自動車メーカーのテスラ・モーターズと共同で、米南西部に設ける大規模電池工場を建設する計画です。報道によれば、パナソニックは、部材メーカーなどの参加を呼びかけ、総額1000億円以上を投資する。工場の総事業費は、5100億円にのぼる見通しで、17年の稼働、20年にフル稼働の予定。

何度も指摘してきましたが、パナソニックは、津賀一宏さんの体制下で、B2CからB2Bビジネスに舵を切りました。18年には、車載、住宅関連、家電事業で、それぞれ、売上高2兆円を目指すとしています。ダイナミックな事業戦略の転換です。その意味で、今回の投資の決断は、車載事業の2兆円達成に向けた一歩というわけです。リチウムイオン電池は、車載事業の柱ですからね。

今回建設される工場は、自動車向け電池工場としては、世界最大規模といわれています。敷地内に、材料メーカーやパナソニック、テスラなどの工場が設けられて、電池の心臓部といわれるセルから、組み立てまで、すべてを一貫して行う。まあ、ずいぶん思い切った構想ですよ。

リチウムイオン電池は、そもそも1991年に、世界で初めて実用化したのは、ソニー。ところが、ソニーは、昨年、リチウムイオン電池事業の売却を検討していました。

売却の話を聞いたとき、エッ、なぜ?と思いましたよ。技術を海外に流出させまいと、産業革新機構が動き、売却先として、日産やNECの名前があがっていましたが、結局、昨年12月には、売却が見送られました。円高がおさまり、新規受注が増えて事業環境が改善したからというのが、ソニーの説明です。

ソニーは、今度は、リチウムイオン電池事業を、「中核事業に育成」するといっています。いささか場当たり的なものを感じざるを得ません。パナソニックが、本腰を入れた投資の決断をしているのとは、好対照ですね。

これは、相当、リスクを賭けたチャレンジであることはたしかですよ。しかし、リスクをとらなければ、成長がないというのは、ビジネスの鉄則。肝心のリスクは、EVが、いまのところ、環境対応車の本命ではないことですが、果たしてどうでしょうか。

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