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日本オタクの米国人による浮世絵のECサイト「Ukiyo-e Heroes(浮世絵ヒーロー)」

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こうして最初の作品「Rickshaw Cart(人力車カートレース)」の本格浮世絵版が完成する。

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右上に記された文字「魔里王」は「マリオ」と読める。どうやらこれは「マリオカート」のパロディのようだ。

2012年4月、この作品をもって、2人はKickstarterに登場し、目標額を1万400ドル(約104万円)に設定して、投資を求めるキャンペーンを立ち上げた。

「十分な注文が集まれば、シリーズの残りの作品もすべて手製の伝統木版画で制作したい」という呼びかけに、目標額を超える31万3341ドル(約3130万円)が集まり、キャンペーンは無事成功。

現在、「浮世絵ヒーロー」のECサイトでは、ヘンリー氏の原画からブル氏が伝統手法で木版画に仕上げた作品を順次リリースすると同時に、デジタルジークレー技法で印刷した浮世絵も常時販売している。

上に示した「人力車カートレース」の場合、ブル氏による本格浮世絵版の価格は1枚135ドル(約1万3500円)、デジタルジークレー版画版は1枚50ドル(約5000円)である。

同サイトの「映画」ページとYouTubeのブル氏の専用チャンネルにアップロードされている作業工程を紹介する動画を見れば、この価格の違いも納得である。本格的な浮世絵に仕上げるには、非常に繊細な作業を何段階も必要とするのだ。

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電球の前に水を入れたフラスコを置いているのは、彫刻刃の反射を抑えるためだという。

ヘンリー氏は「アーティストとして、自分が描いた原画よりも複製の方が優れていると感じることは滅多にない。その滅多にない例がこの木版画だ」と、ブル氏の腕を大絶賛している。

世界が注目する日本文化をeコマースで広める

最近「和食」が無形文化遺産に登録された。日本の文化が世界に誇れるものだということを再確認できる出来事だった。日本文化は、僕たち日本人が思っている以上に、他国の関心が高いようだ。

実際、浮世絵なんて、自分の家に飾っている若い日本人がどれほどいるだろう?
ほとんどいないんじゃないかと思う。

いま、日本の伝統文化に興味やニーズがあるのは、むしろ他国かもしれない。eコマースを使えば、日本にいながら海外に向けて商品を販売することもできる。日本の伝統文化に携わっている人なら、eコマースをはじめて、他国からのニーズを伺ってみるのはテストマーケティングとして「アリ」だろう。

ただ、海外市場で成功を目指すのは並大抵の苦労ではないということも触れておこう。海外に向けてeコマースで物を売ろうとするなら、これまで以上にコミュニケーションが求められる。商品の魅力、ブランドの背景といったものをきちんと伝えよう。それができれば、あなたのビジネスは桁がひとつ変わる可能性も十分にある。

尚、ヘンリー氏は現在、「浮世絵ヒーロー」に加えて、「Edo Superstar(江戸スーパースター)」という、江戸時代を舞台に、浮世絵風に描かれた動物のキャラクターが活躍するゲームの開発プロジェクトも開始している。

北斎や国芳たちも、あの世できっと喜んでいることだろう。

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