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- 2014年03月03日 13:00
日本オタクの米国人による浮世絵のECサイト「Ukiyo-e Heroes(浮世絵ヒーロー)」
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浮世絵を販売している「アダチ版画オンラインストア」のリニューアルをネットコンシェルジェで担当させていただいて以来、僕の目は「浮世絵」の作品はもとより、「浮世絵」という文字にも自然に反応するようになった。
ネットサーフィンをしていたある日、そんな僕の目に飛び込んできたのが「Ukiyo-e Heroes(浮世絵ヒーロー)」というECサイトの名前である。
日本から浮世絵を輸入して販売している海外のECサイトかと思ったら、このサイトが販売しているのは、米国人男性2人のコラボによるオリジナルの浮世絵版画だった。「パロディ」と断ってはいるが、「江戸絵師による奇想画」とでも説明されたら、そのまま信じてしまいそうなほど、どれも本格的な作品ばかりである。
さらに驚くことに、このECサイトは「浮世絵という、日本の素晴らしいアートの伝統が未来の世代に受け継がれるようお手伝いすること」をミッションに掲げ、販売利益を木版画の後継者育成にも割り当てている。
となれば、日本人として捨ててはおけない。では、一緒に「浮世絵ヒーロー」の世界を覗いてみよう。
「浮世絵ヒーロー」の創設者の1人、Jed Henry(以下ヘンリー)氏は「全方面オタク」と自己紹介している。幼少時代からテレビゲームとアニメーションにハマり、ゲームのマニュアルに描かれているキャラクターのイラストをコピーしているうちに、いつしか絵を描くことが生きがいとなり、プロのイラストレーターへと成長した。
実はヘンリー氏がもう1つハマっているモノがある。それは「日本」。日本への情熱が高じて、東京に数年間滞在した経験もある。現在の彼の生活は「絵を描く時間」と「家族のための時間」と「また日本に戻れたらいいなと願う時間」の3つで構成されているという。
そんなヘンリー氏がある日ふと「僕の大好きなモノをすべて一緒にまとめたら、どうなるだろう?」と考えたことから誕生したのが「浮世絵ヒーロー」のプロジェクトである。
しかし、なぜここで「浮世絵」が出てきたのだろう?
ヘンリー氏はその理由を「初期のテレビゲームを見れば、日本人ゲームデザイナーが浮世絵からインスピレーションを得たことはかなり明白だ」と説明し、この説の裏づけとして動画で次のような例を紹介している。
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「テレビゲームが日本で発明されて、本当に良かった」と語るヘンリー氏。大好きなテレビゲームのキャラクターたちを、浮世絵の世界に戻してみようというのが「浮世絵ヒーロー」のアイデアなのである。
やがてヘンリー氏は12枚の原画を完成。デジタルデータを版画紙に出力する「デジタルジークレー」という技法で、これらの原画から浮世絵に仕立てようと考えた。
しかしできることなら、それだけで終わらせず、浮世絵の伝統技術を使って、手製の浮世絵にも仕上げたいと切望し、米国人木版画師Dave Bull(以下、ブル)氏にアドバイスを求めた。
ブル氏は約30年前に木版画を学ぶために米国から東京に引っ越し、今や後継者の育成にも励んでいる熟練の木版画師。ヘンリー氏にとっては憧れの先輩であり、このプロジェクトを思いつく半年前に「あなたの生き方は僕の理想です。僕が訪日したときにお目にかかれるでしょうか?」というメールを送ったことがきっかけで、交友が始まった。
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ブル氏はヘンリー氏のデザインを見て、「これこそ浮世絵という美しい芸術を新しい客層に紹介するのにぴったりの作品だ」と興奮し、シリーズ第1号をブル氏自身の手で浮世絵版画に仕上げることを約束。即座に仕事に取り掛かってくれた。
浮世絵を販売している「アダチ版画オンラインストア」のリニューアルをネットコンシェルジェで担当させていただいて以来、僕の目は「浮世絵」の作品はもとより、「浮世絵」という文字にも自然に反応するようになった。
ネットサーフィンをしていたある日、そんな僕の目に飛び込んできたのが「Ukiyo-e Heroes(浮世絵ヒーロー)」というECサイトの名前である。
日本から浮世絵を輸入して販売している海外のECサイトかと思ったら、このサイトが販売しているのは、米国人男性2人のコラボによるオリジナルの浮世絵版画だった。「パロディ」と断ってはいるが、「江戸絵師による奇想画」とでも説明されたら、そのまま信じてしまいそうなほど、どれも本格的な作品ばかりである。
さらに驚くことに、このECサイトは「浮世絵という、日本の素晴らしいアートの伝統が未来の世代に受け継がれるようお手伝いすること」をミッションに掲げ、販売利益を木版画の後継者育成にも割り当てている。
となれば、日本人として捨ててはおけない。では、一緒に「浮世絵ヒーロー」の世界を覗いてみよう。
「全方面オタク」の米国人イラストレーターがふと思いついたアイデア
画像を見る「浮世絵ヒーロー」の創設者の1人、Jed Henry(以下ヘンリー)氏は「全方面オタク」と自己紹介している。幼少時代からテレビゲームとアニメーションにハマり、ゲームのマニュアルに描かれているキャラクターのイラストをコピーしているうちに、いつしか絵を描くことが生きがいとなり、プロのイラストレーターへと成長した。
実はヘンリー氏がもう1つハマっているモノがある。それは「日本」。日本への情熱が高じて、東京に数年間滞在した経験もある。現在の彼の生活は「絵を描く時間」と「家族のための時間」と「また日本に戻れたらいいなと願う時間」の3つで構成されているという。
そんなヘンリー氏がある日ふと「僕の大好きなモノをすべて一緒にまとめたら、どうなるだろう?」と考えたことから誕生したのが「浮世絵ヒーロー」のプロジェクトである。
しかし、なぜここで「浮世絵」が出てきたのだろう?
ヘンリー氏はその理由を「初期のテレビゲームを見れば、日本人ゲームデザイナーが浮世絵からインスピレーションを得たことはかなり明白だ」と説明し、この説の裏づけとして動画で次のような例を紹介している。
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「テレビゲームが日本で発明されて、本当に良かった」と語るヘンリー氏。大好きなテレビゲームのキャラクターたちを、浮世絵の世界に戻してみようというのが「浮世絵ヒーロー」のアイデアなのである。
東京在住のベテラン米国人木版画師に熱烈アプローチ
画像を見るやがてヘンリー氏は12枚の原画を完成。デジタルデータを版画紙に出力する「デジタルジークレー」という技法で、これらの原画から浮世絵に仕立てようと考えた。
しかしできることなら、それだけで終わらせず、浮世絵の伝統技術を使って、手製の浮世絵にも仕上げたいと切望し、米国人木版画師Dave Bull(以下、ブル)氏にアドバイスを求めた。
ブル氏は約30年前に木版画を学ぶために米国から東京に引っ越し、今や後継者の育成にも励んでいる熟練の木版画師。ヘンリー氏にとっては憧れの先輩であり、このプロジェクトを思いつく半年前に「あなたの生き方は僕の理想です。僕が訪日したときにお目にかかれるでしょうか?」というメールを送ったことがきっかけで、交友が始まった。
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ブル氏はヘンリー氏のデザインを見て、「これこそ浮世絵という美しい芸術を新しい客層に紹介するのにぴったりの作品だ」と興奮し、シリーズ第1号をブル氏自身の手で浮世絵版画に仕上げることを約束。即座に仕事に取り掛かってくれた。



