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安倍政権が河野談話の検証だって? 見直しを目的とした「検証」など全く必要なし!

菅官房長官が河野談話について「検証」するなどと言い出しました。
政府検証チームを設置 官房長官が明言 本人聴取も排除せず」(産経2014年2月28日)

 安倍総理の同意があるということですが、むしろ安倍総理の意向でしょう。
 もともと安倍総理は、河野談話や村山談話を「見直し」したくて仕方がなかったのに、諸外国から批判されるや、引き継ぐと言わざるを得なかったのですから。
 靖国参拝といい、この安倍総理がやろうとしていることは、新自由主義改革の一面もありながらもその本質は典型適な復古的な保守・反動です。

 それにしてもこの前掲産経新聞の記事がすごい。
菅氏は、石原氏が証言した20日の予算委では、検証チームの立ち上げに曖昧な答弁を繰り返した。だが、その後の世論調査で談話見直しや作成経緯の検証を求める意見が約6割に達した上、検証の必要性は安倍晋三首相も同意しており、政府として本格的な取り組みが欠かせないと判断した。」

 その後の世論調査って、産経のお仲間のFNNによって、いかがわしい誤導・誘導の質問によって意図的に作られたものです。
FNNの世論調査は誘導が露骨、これに乗せられることこそファシズムへの道

 こういった露骨な世論作りによって、約6割に達したなんていう報道は、戦前の翼賛新聞と全く同じです。
 読売新聞でもこの件を報じていますが、
「慰安婦」証言、韓国とのすり合わせの有無検証」(読売2014年2月28日)
 さすがに「世論」などとは述べていません。

 ところで「見直し」ではなく「検証」だからいいんじゃないか、何故、「検証」することまでダメなんだということについては、悪意を持っている(要は、「見直し」と同義に使っているということ)人たちは論外として、善意で「検証」はしてもよいのではないかと考えている人たちもいるかと思います。
 しかし、現在、問題になっている検証とは、河野談話の撤回させるためのものであって、「裏付けがない!」などと騒いぐだけのもを企図しているのは明白です。そのための手段が「検証」であり、最初から結論ありきの「検証」なのです。
 今回、菅官房長官がいう「検証」は秘密に行うとありますが、国会から要請があれば国会に資料を提出ともあり、結局、「検証」結果を公にすることを意図しています。
 このような「検証」が必要であろうはずがありません。
 韓国側と事前に擦り合わせをしたことが、あたかも問題であるかのように言われていますが、韓国も当事国なのですから、表現について擦り合わせがあったからといって何が問題なのでしょうか。問題だとすることの方が非常識です。

 そして、「検証」という場合、従軍慰安婦に関わった旧日本軍兵士から丹念に補強する証言を引き出すとかいうのであれば行うべき検証ですが、単に16人の元慰安婦の証言内容の「検証」とか韓国側との擦り合わせの「検証」であるならば、そもそも「検証」自体の価値がなく、むしろ、歴史をわい曲するための「検証」としかいいようがなく有害無益でしかありません。

 このように「検証」などと「見直し」の本音を覆い隠した言葉で近づき、デタラメな方法による世論調査によって架空の「世論」を作り上げ、過去の過ちを否定しようとしているのが、今回の「検証」なのです。

 それにしても右傾化が止まらない安倍政権。
 歴史歪曲主義者たちによる歴史の歪曲は、結局、日本国民も不幸に貶めるだけであり、このような人たちが「愛国」などというから胡散臭いだけです。
 「愛国」を振りまき、歴史を歪曲しようとしている人たちこそ、日本を世界を破滅に導こうとしている人たちなのです。

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