記事

ベネズエラ経済、アメリカのシェール革命で大打撃

1/2
ベネズエラで大規模なデモが起こっています。市民はインフレモノ不足を引き起こしたマドゥロ政権に対し抗議するために街頭に繰り出しています。

マドゥロ大統領は去年3月に癌で他界した故チャベス前大統領の後を継いで大統領に就任しました。彼はチャベスの敷いた路線を継承し、ばらまき政治を続けていますが、ベネズエラ経済をめぐる基本的経済要件(ファンダメンタルズ)がここへきて大きく変わってきており、それが経済低迷に追い打ちをかけています。

その変化とはアメリカにおけるシェール革命です。

いまアメリカではシェールガス、シェールオイルの生産が活発化しており、その関係で国内でどんどん石油が採れるようになっています。

リンク先を見る

これに対し故チャベス大統領は反米的な態度を取り、両国の関係は良くありませんでした。関係の冷え込みは米国からベネズエラに対する投資の減少を招き、ベネズエラの石油公社PdVSAは適正な先行投資の水準が維持されないまま「刈り取り」ばかり優先した結果、近年生産高(赤)が落ち込んでいます。

ベネズエラは確認埋蔵量でサウジアラビアすら凌ぐ世界最大の国であり、本来、こんにち見られているような国民の困窮や経済の混乱があるはずのない立場でした。

リンク先を見る

しかし故チャベス大統領は革命の獅子、シモン・ボリバルのイメージに自分をダブらせたボリバリズムにより「米国は敵だ」と宣言します。もちろん、アメリカはこれまでベネズエラから美味い汁を吸ってきたことは事実なので、そういうスタンスを取るのは当然だと思いますが、それにしても米国はベネズエラの最大の貿易相手(9830万トン/年、2012年実績)だったので、相手から完全に愛想を尽かされる前に、空気を読む必要はあったのではないかと思います。

事実、アメリカの方ではベネズエラを必要としなくなりつつあります。アメリカは今後もシェールオイルが増産されるので、そもそも輸入への依存度自体が落ちてくると思われますし、その輸入原油の中に占めるベネズエラの比率はさらに下がっているのです。

リンク先を見る

去年のベネズエラ経済は低成長(+1%)でした。

あわせて読みたい

「ベネズエラ」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    アドバイザリーボード・分科会と感染研は信頼に足るのか?

    青山まさゆき

    05月18日 08:20

  2. 2

    「オリンピックは中止すべき」の調査結果は正しくない〜統計はウソをつく

    新井克弥

    05月17日 14:16

  3. 3

    負傷者数半減は嘘?交通事故を物損事故として扱う警察の怠慢

    紙屋高雪

    05月18日 08:42

  4. 4

    「ワクチン大混乱」を招いたのは誰? 河野太郎の“突破力とスタンドプレー”に現場は困惑 - 辰濃 哲郎

    文春オンライン

    05月18日 10:23

  5. 5

    『週刊さんまとマツコ』はなぜそっちへ行った?残念な理由

    メディアゴン

    05月18日 08:21

  6. 6

    早くもウーブン・シティ開発に着手 にわかに信じがたい豊田章男氏の経営スピード

    片山 修

    05月18日 08:11

  7. 7

    「『AERA dot.』および毎日新聞の記者の悪質な行為」大規模接種の報道めぐり岸防衛相

    ABEMA TIMES

    05月18日 10:27

  8. 8

    架空情報を使いワクチン接種予約した朝日新聞出版&毎日新聞 岸防衛大臣の抗議は筋違い

    諌山裕

    05月18日 14:25

  9. 9

    ビットコインから過去最大の資金が流出、価格頭打ちで=週間データ

    ロイター

    05月18日 08:56

  10. 10

    コロナ禍で取り残される「好きなこと」が無い人 誰かを責める前に行動せよ

    かさこ

    05月18日 09:02

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。