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争乱ウクライナのネットテレビが凄いことになっている

ロシアよりの政権と、これに抗議する市民との争乱で、当局発表で77人もの死亡者に達したと伝えられるウクライナの首都キエフ。そこから、実に生々しい映像が昼夜を分かたず連日24時間ぶっ通しで世界に発信されています。

その映像を、米ワシントン・ポストが受け入れて再発信していることを、Facebookへの平和博さんの書き込みで知り、その迫力に圧倒されました。そこで少し調べてみると、ウクライナからの発信源は複数あり、それを転送しているサイトも複数で、更にはスマホアプリまで出来ているということです。

発信元のスタンスはいずれも市民側にあるようで、先日18日の銃撃戦の模様も、アーカイブ化されていて、どの新聞よりも詳しく写真、ビデオで知ることが出来ます。まだ調べ尽くしたわけではなくて不正確かもしれませんが、緊迫のキエフの映像をご覧頂きたいので、拙速でメモしておきます。

上記のワシントン・ポストが再発信しているのは、Espreso TVです。ここにアクセスして頂ければ分かりますが、ライブ放送は2通りあって、一つはニュースやスタジオからの内容で、もう一つが現場中継チャンネルです。18日の銃撃戦の中継は見逃しましたが、翌日の現場中継では、デモ隊のテントなど、あちこちで火の手が上がっていて、まるで戦場のような生々しさでした。

Espreso TVはYouTubeにMaidan Liveの名称でチャンネルを持っていて、チャンネル登録者は12万2156人にのぼっています。また、ニューヨーク・タイムズも関心を持っているようで、The Ledeのページで新たな動きがあるたびにEspresoの映像をアップデートして発信しています。

また、Espreso TVは2月18日に、アンドロイドOS向けのスマホアプリを開発(無料)したようで、Google Playのページにあるレビューでは評価者151人中、最高評価の5つ星が114人にいて、総合評価は4.4もあり、評判はいいようです。(私はiPhoneなので利用できない(;_;))

一方、世界に向けてはUstreamを介して現場生中継映像を発信しているのはukrStreamTVです。自己紹介によると「独立したプロのジャーナリストの集団で、放送は寄付による。サポートして一緒に歴史を作ろう」としています。

ここの特徴は、自らのサイト内で、毎日の動きを時系列で画像とともに克明に記録していることです。ですから、18日の惨劇の模様も、大手メディアよりはるかに生々しく辿ることが出来ます。ここのUstreamでの名称は#EuroMajdanで、視聴数は3千万回近くに達しています。

また、24時間の生中継はしていませんが、Hromadske.TVというネットテレビ局も、動きのあるたびに映像を発信しています。ここも、プロのジャーナリスト集団が作っているようです。

いずれもウクライナ語で私には全くわかりませんが、Google翻訳を使うと、不思議なことに英語からの翻訳より理解しやすい日本語訳が出ますので、是非、お試し下さい。

また、現地キエフを中心とするプロカメラマン達による迫真のスチール写真の数々は、既存メディアとの仲介をしている老舗サイトDemotixの特集ページにありますのでこちらもどうぞご覧ください。日本の新聞にはないド迫力写真です。Demotixを紹介した当ブログの5年前の記事はこちら。その後の躍進についてはこちらです。

ベルリンの壁崩壊時には、国境を超えるテレビが、先年のアラブの春にはSNSが大きな役割を果たしたと言われたように思いますが、ウクライナでは、世界を駆け巡るネットのナマ中継が、どんな役割を果たすことになるのでしょうか。映像はもちろんですが、興味深いことです。

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