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- 2014年02月18日 08:30
「韓流」の激減と「嫌韓」
『朝鮮日報日本語版』が掲載していた「K-POP著作権収入、最大市場の日本で激減」と言う記事がいろいろ興味深かったので、これについて少し。
「韓国にとって、日本市場は海外収入の70~80%を占めるほど、その依存度は絶大だ」とし、その直接の原因として「テレビ放送向けの韓国番組が冷遇されている点」を挙げております。
この背景として、韓国音楽著作権協会のチェ・ジョンチョル氏の「嫌韓・反韓ムードの影響でNHKなど地上波テレビで韓国番組の編成回数が大きく減り、単価が安い衛星、ケーブルテレビにシフトした」という意見を紹介しています。
他にも、「韓国音楽著作権協会はこの1年で進んだウォン高円安の影響で、10億ウォン台の為替差損が発生した」ともしています。
「日本での韓国音楽著作権収入は、韓流ブームに乗って2010年に35億ウォン、2011年に94億ウォン、2012年に110億ウォンと急速な伸びを見せていたが、安倍政権の発足による日本社会の急速な右傾化が足かせになり、急減している」そうです。
その時も述べましたが、業界にしてみれば、急激な伸びでそれに対応するためにいろいろ努力してきたのに、いきなりの急ブレーキでどうしたら良いのだろうというところかと思います。
確かに日本における「嫌韓」の影響、今までの安すぎたウォンの是正などが背景にあるのは間違いないかと考えますが、「2010年に35億ウォン、2011年に94億ウォン、2012年に110億ウォン」という「急速な伸び」の影響もあるかと考えます。
確かに韓国という国が隣に存在していることは誰もが知っておりましたし、戦中戦後を通していろいろあるということも皆なんとなく知ってはしました。
しかし、韓国といって何が連想されるかというくらい日本にとって韓国の存在感は薄く、何をしているか殆ど興味がなかったというのが本当のところかと思います。
ところがその存在を認識してみれば、日本に対する各種抗議活動は行っているは、日本に対する敵対感情はあらわにするはといった状態で、びっくりしてしまったという面も「嫌韓」には大きな影響を与えていると思います。
「嫌韓」のきっかけは日韓ワールドカップという意見がありますが(「嫌韓」のきっかけは2002年ワールドカップ?)、私はやはり李明博(イ・ミョンバク)元大統領の、竹島上陸とその後の発言(竹島問題を抗議する韓国の自業自得)及びそれ以降の日本でもいろいろ知られるようになった韓国の「反日」が大きな流れとみております。
ただ、「嫌韓」という態度を示すにしても、やり方はあるだろうという話で、韓国人が日本に対する抗議活動を気が狂ったように行っている様を見ていると「醜い」としか思えないことがあり、それと同じことをすることだけはない様にしてもらいたいと思っているという話です。
1 記事の紹介
「韓国音楽著作権協会が、昨年日本音楽著作権協会(JASRAC)を通じて受け取った韓国音楽の著作権使用料」は、「67億586万ウォン(約6億2000万円)で、わずか1年の間に40%減少した」という記事です。「韓国にとって、日本市場は海外収入の70~80%を占めるほど、その依存度は絶大だ」とし、その直接の原因として「テレビ放送向けの韓国番組が冷遇されている点」を挙げております。
この背景として、韓国音楽著作権協会のチェ・ジョンチョル氏の「嫌韓・反韓ムードの影響でNHKなど地上波テレビで韓国番組の編成回数が大きく減り、単価が安い衛星、ケーブルテレビにシフトした」という意見を紹介しています。
他にも、「韓国音楽著作権協会はこの1年で進んだウォン高円安の影響で、10億ウォン台の為替差損が発生した」ともしています。
「日本での韓国音楽著作権収入は、韓流ブームに乗って2010年に35億ウォン、2011年に94億ウォン、2012年に110億ウォンと急速な伸びを見せていたが、安倍政権の発足による日本社会の急速な右傾化が足かせになり、急減している」そうです。
2 「韓流」の激減
こうした現象は何も韓流に限ったことではなく、以前にもマッコリの事例を紹介させてもらったことがあります(嫌韓によるマッコリの輸入減と企業の論理)。その時も述べましたが、業界にしてみれば、急激な伸びでそれに対応するためにいろいろ努力してきたのに、いきなりの急ブレーキでどうしたら良いのだろうというところかと思います。
確かに日本における「嫌韓」の影響、今までの安すぎたウォンの是正などが背景にあるのは間違いないかと考えますが、「2010年に35億ウォン、2011年に94億ウォン、2012年に110億ウォン」という「急速な伸び」の影響もあるかと考えます。
3 「韓流」と「嫌韓」
つまり何が言いたいかというと、「韓流」が日本に対して「韓国」という国の存在を良くも悪くも認識させたので、後の「嫌韓」につながったという面があるのではないかということです。確かに韓国という国が隣に存在していることは誰もが知っておりましたし、戦中戦後を通していろいろあるということも皆なんとなく知ってはしました。
しかし、韓国といって何が連想されるかというくらい日本にとって韓国の存在感は薄く、何をしているか殆ど興味がなかったというのが本当のところかと思います。
ところがその存在を認識してみれば、日本に対する各種抗議活動は行っているは、日本に対する敵対感情はあらわにするはといった状態で、びっくりしてしまったという面も「嫌韓」には大きな影響を与えていると思います。
「嫌韓」のきっかけは日韓ワールドカップという意見がありますが(「嫌韓」のきっかけは2002年ワールドカップ?)、私はやはり李明博(イ・ミョンバク)元大統領の、竹島上陸とその後の発言(竹島問題を抗議する韓国の自業自得)及びそれ以降の日本でもいろいろ知られるようになった韓国の「反日」が大きな流れとみております。
4 最後に
これまでは何ら関心すら持たれていなかったわけで、ある意味無視されていたに等しいわけですが、それに比べれば今は関心を持たれているだけマシという話でもあるという面もあるかと思っています(中国で「反日デモ」が起きるだけまだマシ?)。ただ、「嫌韓」という態度を示すにしても、やり方はあるだろうという話で、韓国人が日本に対する抗議活動を気が狂ったように行っている様を見ていると「醜い」としか思えないことがあり、それと同じことをすることだけはない様にしてもらいたいと思っているという話です。