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- 2014年02月15日 11:01
憶測を呼ぶ渡辺国際協力銀行総裁の「3月に市場は荒れる」発言
日本中が、男子フィギュアスケートで羽生選手が金メダルをとったことで持ちきりだと思うのですが‥従って、こんなことについて私が記事を書いても、余り関心を示す人は少ないかもしれないのですが‥
歯切れが悪くて申し訳ありません。書くなら書く、書かないなら書かない! そうです、それが男の取る態度です。
私は一体何を言いたいのか?
昨日、次のようなニュースが報じられていました。お気づきになったでしょうか?
私は、率直に言って大変に驚きました。
それは、渡辺総裁が2月も経常赤字が続くようだと、日本経済の根源的な強さに疑問符が付き、市場が今までと異なった反応を示す可能性があると明確に指摘しているからなのです。
確かに最近、円安が進んでも期待どおりには輸出が回復していないことを政府関係者も認めるようになってきています。そして、そのようにしてなかなか輸出が回復しないので、貿易赤字はむしろ拡大し続けている、と。
しかし、そうではあっても経常収支が赤字に転落することはないだろう、というのがこれまでの大方の意見だったのです。確かに2013年も経常黒字が大きく縮小したものの、所得収支で稼ぐ構造に変化が生じている訳ではないので、経常黒字はまた大きくなっていくであろう、と。
まあ、そのような見方が多い中で、しかし、そうは言っても経常収支が赤字に転落する可能性も否定できないので、そうしたことにならないようにと警告を発してきたのは、私以外にそう多くはなかった筈です。
いいでしょうか? そうした状況のなかで、元通貨マフィアでもある渡辺国際協力銀行総裁が、講演ではっきりと日本が経常赤字に陥る可能性を指摘したのです。
この発言は、記者から誘導されてついぽろっと喋った内容ではないのです。事前に入念に練り上げた講演内容の一部なのです。つまり、国際協力銀行の総裁及びそのスタッフも、そのような発言に至る根拠をしっかりと把握しているということなのでしょう。
だから、かなりの確率で日本が経常赤字に陥る事態もあり得ると彼らは予想していると思っていいでしょう。
ただ、私の驚きはそれだけに留まりません。というのも、日本が経常赤字に陥る可能性については、どれほど少数意見であるとはいえ、今まででもあり得ない意見ではなかったからです。
私がより驚いたのは、渡辺総裁ともあろう方が、マーケットが日本経済の体質の変更に気が付き、3月には市場が荒れる可能性があると言っていることなのです。
市場が荒れる? 尋常な言葉ではありません。
もちろん、渡辺総裁が言うまでもなく、市場はいつも荒れ続けていると言っていい。昨年5月のバーナンキショック。そして、1月の新興国ショック。
普通、政治家や政府関係者は、荒れそうであっても荒れないとか、暫くすれば落ち着く筈だと言いたがるものなのです。
甘利大臣などは、昨年5月、バーナンキ発言で株価が暴落したとき、「当機はまもなく乱気流抜ける予定でございます」なんて軽口を叩きました。
まあ、そうやってなるだけ株価が下がらないようにと腐心するのが政治家とか政府関係者というもの。
しかし、この渡辺総裁は、逆に、期日まで指定してマーケットは混乱するかもしれない、と明確に述べているのです。
渡辺総裁というのは、そうやって世間の注目を引くような言動が好きな人間なのでしょうか?
否、その反対なのです。
彼は、大蔵省の国際金融局長と財務官を経験し、日銀総裁の候補にまで上がった人物です。宮澤大蔵大臣の秘書官も務めた人で、官僚としての振る舞い方をよく心得た人なのです。
私が驚く理由がお分かりでしょう?
彼は、テレビやマスコミに出たがるような人間ではないのです。何故なら、超エリートはそのようなことをする必要がないのです。むしろ静かに堅実に仕事に徹していた方が、組織内で評価されることをよく知っている。だから、派手な行動に出ることは決してない、と。
そんな人が、3月にはマーケットが荒れるかもしれないなんて言うです。しかも、アベノミクスの成長戦略がこのまま中身のないもので終わるならば‥と、安倍総理に催促をするようなことさえ言っているのです。
多分、彼を知っている多くの人々が、今回の発言内容について、どのように理解していいものかと悩んでいるでしょう。
彼は、今のままではマーケットがアベノミクスに対して失望の念を深くするだけだからと懸念して、安倍総理に発破をかけているのか?
それとも、もっと大局的な見地で‥つまり、日本の経済構造が変化しつつあることに日本の政治家たちが早く気が付き、そしてそうした構造変化に応じた対策を練るべきだと言いたいのか?
もう少し言えば、こうして少子高齢化が進む中で、日本が経常赤字に転落することがあれば、世界が日本を見る目が変わるだけでなく、実際に日本は赤字のファイナンスを海外に頼らざるを得なくなってしまうが、そのような日本が何時までも異次元緩和策などといって、日銀が大量に国債を購入するような政策を採り続けるのが適切なことなのか、と。
或いは、ひょっとして、海外のヘッジファンドのなかに、またぞろ日本売りを仕掛ける動きがあることを察知したために、このようにして警告を発することによってショックを和らげようとしているということなのか?
まだこの渡辺発言に対する反応は殆どないに等しい状態にあるのですが‥ただ、一部には、3月に市場が荒れると言っておきながら、もし、そうならなかったらどう責任を取るつもりだ、なんて渡辺総裁を批判する向きもあるようです。多分、アベノミクスに対する批判だと受け取っているのでしょう。
しかし、繰り返しになりますが、渡辺氏が何らかの政治的意図をもってそのような発言をする可能性は少ないのです。むしろ、そのように市場が混乱する可能性があるから、自分がそのような説を事前に流してガス抜きをしたいと思っている可能性の方が大きいと思われるのです。
はっきりと言って彼の真意は分かりません。
しかし、私は、日本の経済構造が大きく変わりつつあるなかで、いつまでも日本銀行が大量に国債を買い上げる政策が合理的なものなのかと疑問を投げかけているような気がするのです。
3月と言っても、あと2週間。
3月に市場は荒れるのか?
私の説は、4月になったら国民がブーイングを起こすというものです。
アベノミクスの効力はあと1か月半。
歯切れが悪くて申し訳ありません。書くなら書く、書かないなら書かない! そうです、それが男の取る態度です。
私は一体何を言いたいのか?
昨日、次のようなニュースが報じられていました。お気づきになったでしょうか?
「国際協力銀行(JBIC)の渡辺博史総裁は14日午後、日本記者クラブで講演し、日本が昨年12月まで3カ月連続で経常赤字になったことについて『2月まで赤字が続くようだと経常黒字(国)という(日本の)根源的な強さがひっくり返るかもしれない』と語った。『2月が(経常)赤字になると、体質が変わったという認定を(市場が)する可能性がある』とも述べた。如何でしょうか? 何かお感じになることはないでしょうか?
仮に2月まで5カ月連続で経常赤字になり、安倍晋三首相の経済政策『アベノミクス』の第3の矢である成長戦略が進展しなかった場合、『3月にマーケットが荒れるかもしれない』と述べた。日本からの資金流出の流れが強まる可能性を懸念した発言とみられる」(日経QUICKニュース)
私は、率直に言って大変に驚きました。
それは、渡辺総裁が2月も経常赤字が続くようだと、日本経済の根源的な強さに疑問符が付き、市場が今までと異なった反応を示す可能性があると明確に指摘しているからなのです。
確かに最近、円安が進んでも期待どおりには輸出が回復していないことを政府関係者も認めるようになってきています。そして、そのようにしてなかなか輸出が回復しないので、貿易赤字はむしろ拡大し続けている、と。
しかし、そうではあっても経常収支が赤字に転落することはないだろう、というのがこれまでの大方の意見だったのです。確かに2013年も経常黒字が大きく縮小したものの、所得収支で稼ぐ構造に変化が生じている訳ではないので、経常黒字はまた大きくなっていくであろう、と。
まあ、そのような見方が多い中で、しかし、そうは言っても経常収支が赤字に転落する可能性も否定できないので、そうしたことにならないようにと警告を発してきたのは、私以外にそう多くはなかった筈です。
いいでしょうか? そうした状況のなかで、元通貨マフィアでもある渡辺国際協力銀行総裁が、講演ではっきりと日本が経常赤字に陥る可能性を指摘したのです。
この発言は、記者から誘導されてついぽろっと喋った内容ではないのです。事前に入念に練り上げた講演内容の一部なのです。つまり、国際協力銀行の総裁及びそのスタッフも、そのような発言に至る根拠をしっかりと把握しているということなのでしょう。
だから、かなりの確率で日本が経常赤字に陥る事態もあり得ると彼らは予想していると思っていいでしょう。
ただ、私の驚きはそれだけに留まりません。というのも、日本が経常赤字に陥る可能性については、どれほど少数意見であるとはいえ、今まででもあり得ない意見ではなかったからです。
私がより驚いたのは、渡辺総裁ともあろう方が、マーケットが日本経済の体質の変更に気が付き、3月には市場が荒れる可能性があると言っていることなのです。
市場が荒れる? 尋常な言葉ではありません。
もちろん、渡辺総裁が言うまでもなく、市場はいつも荒れ続けていると言っていい。昨年5月のバーナンキショック。そして、1月の新興国ショック。
普通、政治家や政府関係者は、荒れそうであっても荒れないとか、暫くすれば落ち着く筈だと言いたがるものなのです。
甘利大臣などは、昨年5月、バーナンキ発言で株価が暴落したとき、「当機はまもなく乱気流抜ける予定でございます」なんて軽口を叩きました。
まあ、そうやってなるだけ株価が下がらないようにと腐心するのが政治家とか政府関係者というもの。
しかし、この渡辺総裁は、逆に、期日まで指定してマーケットは混乱するかもしれない、と明確に述べているのです。
渡辺総裁というのは、そうやって世間の注目を引くような言動が好きな人間なのでしょうか?
否、その反対なのです。
彼は、大蔵省の国際金融局長と財務官を経験し、日銀総裁の候補にまで上がった人物です。宮澤大蔵大臣の秘書官も務めた人で、官僚としての振る舞い方をよく心得た人なのです。
私が驚く理由がお分かりでしょう?
彼は、テレビやマスコミに出たがるような人間ではないのです。何故なら、超エリートはそのようなことをする必要がないのです。むしろ静かに堅実に仕事に徹していた方が、組織内で評価されることをよく知っている。だから、派手な行動に出ることは決してない、と。
そんな人が、3月にはマーケットが荒れるかもしれないなんて言うです。しかも、アベノミクスの成長戦略がこのまま中身のないもので終わるならば‥と、安倍総理に催促をするようなことさえ言っているのです。
多分、彼を知っている多くの人々が、今回の発言内容について、どのように理解していいものかと悩んでいるでしょう。
彼は、今のままではマーケットがアベノミクスに対して失望の念を深くするだけだからと懸念して、安倍総理に発破をかけているのか?
それとも、もっと大局的な見地で‥つまり、日本の経済構造が変化しつつあることに日本の政治家たちが早く気が付き、そしてそうした構造変化に応じた対策を練るべきだと言いたいのか?
もう少し言えば、こうして少子高齢化が進む中で、日本が経常赤字に転落することがあれば、世界が日本を見る目が変わるだけでなく、実際に日本は赤字のファイナンスを海外に頼らざるを得なくなってしまうが、そのような日本が何時までも異次元緩和策などといって、日銀が大量に国債を購入するような政策を採り続けるのが適切なことなのか、と。
或いは、ひょっとして、海外のヘッジファンドのなかに、またぞろ日本売りを仕掛ける動きがあることを察知したために、このようにして警告を発することによってショックを和らげようとしているということなのか?
まだこの渡辺発言に対する反応は殆どないに等しい状態にあるのですが‥ただ、一部には、3月に市場が荒れると言っておきながら、もし、そうならなかったらどう責任を取るつもりだ、なんて渡辺総裁を批判する向きもあるようです。多分、アベノミクスに対する批判だと受け取っているのでしょう。
しかし、繰り返しになりますが、渡辺氏が何らかの政治的意図をもってそのような発言をする可能性は少ないのです。むしろ、そのように市場が混乱する可能性があるから、自分がそのような説を事前に流してガス抜きをしたいと思っている可能性の方が大きいと思われるのです。
はっきりと言って彼の真意は分かりません。
しかし、私は、日本の経済構造が大きく変わりつつあるなかで、いつまでも日本銀行が大量に国債を買い上げる政策が合理的なものなのかと疑問を投げかけているような気がするのです。
3月と言っても、あと2週間。
3月に市場は荒れるのか?
私の説は、4月になったら国民がブーイングを起こすというものです。
アベノミクスの効力はあと1か月半。



