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「一票の格差」問題と戦う

 人口だけをみた時に、田舎の国会議員に比べ都会の国会議員の数は少ないとして、議員定数を見直すよう求めているのが「一票の格差」訴訟です。人口の多い都会の人の一票と、人口の少ない田舎の人の一票の重みが違う。これは法の下の平等に反するから、地方の国会議員を減らすか、都会の国会議員を増やせという論理です。この問題についての私の考えは昨年7月のブログに書きました。

http://ameblo.jp/yuhey-yamashita/entry-11576825662.html

 この問題を巡り、司法が各人の一票の重さに差があることは問題=「憲法違反の状態」だとして、国会に是正を求めています。参議院では各党の代表者で協議会がつくられ、見直しの議論が進められています。5月の大型連休前後に、改正案のたたき台が各党に示される方向ですが、それまでは協議会のメンバー以外の国会議員は議論に加わることができません。協議会では、人口の少ない隣接する県同士を1つの選挙区にする「合区」が有力とも言われています。きょう(2月12日)、自民党参議院の総会が開かれ、初めて選挙制度の見直しに関して意見聴取がありました。私も発言したので、その内容を以下に記しておきます。これからもこの問題を注視していこうと思います。

____________________

【党参議院議員総会】

 「一票の格差」を是正するための参議院の選挙制度の見直しについては、人口の少ない県と隣接する県をくっつける「合区」をすべきだという意見が多いと聞きます。その場合、佐賀県も必ず対象になるため、当事者である私が口を開くべきかどうか悩みましたが、ご批判をいただくことは承知で発言したいと思います。

 仮に各党での協議で、人口の少ない県と、より人口の多い県を一つの選挙区とする「合区」を行うことになれば、鳥取県や高知県、福井県、佐賀県、山梨県などのように人口の少ない県からは参議院に代表者がいなくなる可能性は極めて高いと思います。これは市町村合併の後の首長選で、大きい市の市長と小さい町の町長が市長選を戦えば、人口の多い方が勝つ場合がほとんどだったことからも明らかです。

 私自身が国民から「お前は国会議員として必要ない」と言われれば退くことはやぶさかではありません。地位に恋々とするつもりは毛頭ありません。しかし、佐賀県のような小さい県からは代表が出せなくなり、人口の少ない地域の声が届きづらくなるようでは参議院の改革として適正ではないと考えます。2つの県が隣接していたとしても利害が対立する問題を抱えている例は少なくありません。

 こうした考えが自民党として共有されているからこそ、自民党の憲法改正草案で、選挙区について、人口を基本としつつも、「行政区画や地勢などを勘案する」と明記したはずです。こうした思いが反映される改革案に是非ともしていただきたいと思います。

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