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- 2014年02月12日 09:40
田母神俊雄氏を20代若年層が支持 困りましたね、日本の将来
東京都知事選では、何かと噂の多い舛添要一氏が当選しました。
これはちまたで言われているように組織票の動員による「成果」でしょう。この結果は残念ですが、驚くほどでもありません。
「舛添要一氏の都知事当選について 辞任はいつ頃?」
それよりも驚きというかショックなのは、あの軍国主義者田母神俊雄氏が60万票の得票を獲得したことです。
考えてみれば安倍晋三首相は、どちらかといえば舛添氏よりも田母神氏の方が親和性があります。同じ軍国主義思想ですから。
安倍総理は、靖国神社大好き、村山談話の見直し、憲法を「改正」し戦争ができる国家作りや天皇の元首化、そして、昨年の沖縄で無理矢理開催した「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」では時代錯誤の「天皇陛下万歳」などなど、どうみても心の中では田母神氏を応援したかったでしょうね。
あの自民党憲法改正草案は、王政復古の大号令のごとく戦前回帰が色濃く出ていますが、あの自民党憲法改正草案が自民党の方針とされたのは、舛添要一氏が2010年4月に自民党を除名された後の2012年4月のこと。
舛添要一氏は、現在の自民党憲法改正草案のような内容には反対していたと言われています。舛添要一氏は、一応、エセリベラル派で通っていましたから(時折、リベラルチックな発言もあるけれど、発言と言動が一致しないんですよね。だから「エセ」。舛添氏は、当選後はこのような問題にどう発言していくのでしょうね、注目しましょう。)。
安倍自民党は、2012年12月の衆議院選挙のときも、野田民主党の没落により、当初から相対的な「圧勝」が言われていました。
しかし、安倍自民党は、その衆議院選挙でも、自民党憲法改正草案については封印しました。自民党候補者のほとんどが自民党憲法改正草案、国防軍創設については黙りを決め込んでいたのです。
「自民党「大勝」の歪み さて今後をどのように展望する?」
状況は2013年の参議院選挙のときも同じ。
憲法「改正」が困難とみるや憲法改正の手続規定である憲法96条を「改正」するという邪道な方法を言い出しましたが、これも世論の支持がないとみると「撤回」、参議院選挙では口にもできませんでした。
このように安倍自民党は、国防軍創設や憲法「改正」などは選挙では正面から訴えて来なかったのですが、その背景には当然のことながら国民の支持を失うことがはっきりとしていたからです。
今回の田母神氏は違いました。正面から右傾化路線を主張していました。
応援演説に来た百田尚樹氏も暴言の限りをつくしていました。
「NHK経営委員百田尚樹氏が都知事選田母神候補応援演説で暴言、NHKがおかしくなった」
その田母神氏が60万票も獲得したというのですから、しかも、その投票の内訳は朝日新聞の報道によれば、20代の若年層、特に男性の支持の割合が多かったというではありませんか。
不況による学生の就職難や非正規雇用などのしわ寄せは、いつの時代にも若年層にいきます。
社会や会社などから虐げられるのは若年層なのですが、このような層は当然のことながら社会に反発します。
時には若者の行動は、社会変革のため富の再分配を求め活動し、社会の矛楯を解決していく方向にも結びつきますが、逆に社会の破壊を目指す動きに同調していくこともあります。
それがヒトラーユーゲントのような社会の破壊組織に同調していく状況なのです。
朝日新聞で報じられている声が象徴しています。
男性会社員(26)「歴史の真実はわからないが、田母神氏のように考えれば誇りが持てる。」
女性会社員(25)「平和を守る気持ちを維持するため、靖国神社を参拝すべきだ。」
男子学生(21)「ぶれやすい政治家が多い中、強さを感じた。」
権威などに寄りかかり、自分を強くしたい、この発想がファシズムの源でもあるのですが、彼らにはその自覚はありません。
このツイッターの主は年代は全くわかりませんが、私のことを「おっさん」と表現しているので(私はおじさんです)、やはり若年層なのでしょう。
自分に自信が持てない状況を強い国家の創設によって自分を取り戻したいという発想にしか見えません。自分というものがあれば、中韓がどうあろうと全く関係ないのです。それを「愛国」という表現で自分を正当化しようとしているだけです。
もともと、ネットウヨクは自分に自信がなく、他人に厳しく、権威に弱い人たちです。
「ネットウヨクの実像 優しさの欠片もない人たち」
「新聞への投稿 個人情報をネットに掲載する卑劣な人々」
この60万票はショックではありますが、このような得意な若年層が多数派にはなりえようもないでしょうし、この東京都でいえば60万票、日本全国でいえば橋下氏の慰安婦発言以降の維新の会の600万票が限度です。
それ以上は増えません。
極右勢力の伸長は、世界各国に胡散臭がられ、警戒されます。どの国でも同じです。
欧州でも社民勢力や社会主義勢力が伸長しても大した話題にもなりませんが、排外主義を掲げる極右勢力が伸長することは、全てにおいて驚異だからです。
(南米などに反米国家や社会主義政権ができると米国は大騒ぎしますが、所詮は米国はカネだけの国ですから)
田母神票や維新の会の支持票は日本の恥そのものですから、この日本を覆っている閉塞感こそ打破しなければなりません。
構造改革への終止符こそが求められています。
これはちまたで言われているように組織票の動員による「成果」でしょう。この結果は残念ですが、驚くほどでもありません。
「舛添要一氏の都知事当選について 辞任はいつ頃?」
それよりも驚きというかショックなのは、あの軍国主義者田母神俊雄氏が60万票の得票を獲得したことです。
考えてみれば安倍晋三首相は、どちらかといえば舛添氏よりも田母神氏の方が親和性があります。同じ軍国主義思想ですから。
安倍総理は、靖国神社大好き、村山談話の見直し、憲法を「改正」し戦争ができる国家作りや天皇の元首化、そして、昨年の沖縄で無理矢理開催した「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」では時代錯誤の「天皇陛下万歳」などなど、どうみても心の中では田母神氏を応援したかったでしょうね。
あの自民党憲法改正草案は、王政復古の大号令のごとく戦前回帰が色濃く出ていますが、あの自民党憲法改正草案が自民党の方針とされたのは、舛添要一氏が2010年4月に自民党を除名された後の2012年4月のこと。
舛添要一氏は、現在の自民党憲法改正草案のような内容には反対していたと言われています。舛添要一氏は、一応、エセリベラル派で通っていましたから(時折、リベラルチックな発言もあるけれど、発言と言動が一致しないんですよね。だから「エセ」。舛添氏は、当選後はこのような問題にどう発言していくのでしょうね、注目しましょう。)。
安倍自民党は、2012年12月の衆議院選挙のときも、野田民主党の没落により、当初から相対的な「圧勝」が言われていました。
しかし、安倍自民党は、その衆議院選挙でも、自民党憲法改正草案については封印しました。自民党候補者のほとんどが自民党憲法改正草案、国防軍創設については黙りを決め込んでいたのです。
「自民党「大勝」の歪み さて今後をどのように展望する?」
状況は2013年の参議院選挙のときも同じ。
憲法「改正」が困難とみるや憲法改正の手続規定である憲法96条を「改正」するという邪道な方法を言い出しましたが、これも世論の支持がないとみると「撤回」、参議院選挙では口にもできませんでした。
このように安倍自民党は、国防軍創設や憲法「改正」などは選挙では正面から訴えて来なかったのですが、その背景には当然のことながら国民の支持を失うことがはっきりとしていたからです。
今回の田母神氏は違いました。正面から右傾化路線を主張していました。
応援演説に来た百田尚樹氏も暴言の限りをつくしていました。
「NHK経営委員百田尚樹氏が都知事選田母神候補応援演説で暴言、NHKがおかしくなった」
その田母神氏が60万票も獲得したというのですから、しかも、その投票の内訳は朝日新聞の報道によれば、20代の若年層、特に男性の支持の割合が多かったというではありませんか。
不況による学生の就職難や非正規雇用などのしわ寄せは、いつの時代にも若年層にいきます。
社会や会社などから虐げられるのは若年層なのですが、このような層は当然のことながら社会に反発します。
時には若者の行動は、社会変革のため富の再分配を求め活動し、社会の矛楯を解決していく方向にも結びつきますが、逆に社会の破壊を目指す動きに同調していくこともあります。
それがヒトラーユーゲントのような社会の破壊組織に同調していく状況なのです。
朝日新聞で報じられている声が象徴しています。
男性会社員(26)「歴史の真実はわからないが、田母神氏のように考えれば誇りが持てる。」
女性会社員(25)「平和を守る気持ちを維持するため、靖国神社を参拝すべきだ。」
男子学生(21)「ぶれやすい政治家が多い中、強さを感じた。」
権威などに寄りかかり、自分を強くしたい、この発想がファシズムの源でもあるのですが、彼らにはその自覚はありません。
このツイッターの主は年代は全くわかりませんが、私のことを「おっさん」と表現しているので(私はおじさんです)、やはり若年層なのでしょう。
舛添要一氏の都知事当選について 辞任はいつ頃?(猪野) - http://t.co/RYs3QS6Tpm愛国運動するとあいかわらずの軍国ヒトラー論。若者は当時の価値観での出来事に、何時までもおっさん達が中韓にペコペコ謝ってる様を見て憤ってるんだよ。社会的な閉塞感が原因では無い。
— 桑野友章 (@howdoyoulikejpn) 2014, 2月 10
自分に自信が持てない状況を強い国家の創設によって自分を取り戻したいという発想にしか見えません。自分というものがあれば、中韓がどうあろうと全く関係ないのです。それを「愛国」という表現で自分を正当化しようとしているだけです。
もともと、ネットウヨクは自分に自信がなく、他人に厳しく、権威に弱い人たちです。
「ネットウヨクの実像 優しさの欠片もない人たち」
「新聞への投稿 個人情報をネットに掲載する卑劣な人々」
この60万票はショックではありますが、このような得意な若年層が多数派にはなりえようもないでしょうし、この東京都でいえば60万票、日本全国でいえば橋下氏の慰安婦発言以降の維新の会の600万票が限度です。
それ以上は増えません。
極右勢力の伸長は、世界各国に胡散臭がられ、警戒されます。どの国でも同じです。
欧州でも社民勢力や社会主義勢力が伸長しても大した話題にもなりませんが、排外主義を掲げる極右勢力が伸長することは、全てにおいて驚異だからです。
(南米などに反米国家や社会主義政権ができると米国は大騒ぎしますが、所詮は米国はカネだけの国ですから)
田母神票や維新の会の支持票は日本の恥そのものですから、この日本を覆っている閉塞感こそ打破しなければなりません。
構造改革への終止符こそが求められています。