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財政再建と将来の経済活力〜論理が通じる英国、目の前の感情論に左右される日本の違い

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ドイツ経済
10年GDP成長率年3.4%
イギリス財政
過去最大の赤字削減計画を発表
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▼東西ドイツの合併は、経済的には最高の合併事例だった
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21日に独政府が発表した経済予測によると、2010年の実質成長率は年3.4%、11年も年1.8%と潜在成長率を上回る勢いの景気回復が続く見通しが明らかになりました。

ドイツ経済の強さが注目されています。欧州ではギリシャを発端として、アイルランドなど周辺諸国にも経済危機が広がりました。

そのような中、ドイツがアンカーのポジションを取って踏ん張っているお陰で、今、欧州経済全体を見たときに一時のような壊滅的な状況にはなっていないと私は感じています。

ドイツ経済の強さは、高い技術力とそれを武器とした輸出が順調な点にあります。

ドイツが日本の約2倍の輸出額を誇っています。また、現在も続いているユーロ安は「欧州全体には危機」ですが、逆に「ドイツにはチャンス」をもたらしています。

「経済が強い国は、危機が逆にチャンスになる」という現象が見られますが、今のドイツ経済はまさに代表的な事例でしょう。ただドイツの輸出先は新興国が多く、その点について将来的な不安を指摘する声もあります。

2010年10月4日−10日号のBloombergBusinessweek誌に「BEST MERGER EVER」という記事が掲載されていました。「企業合併の一番良かった事例は何か?」に対する答えとして、それは「東西ドイツの合併」だったと解説しています。

20年前の「東西ドイツの合併」は実に見事な合併の事例だとBusinessweek誌という経済誌が特集している点が非常に面白いと感じます。

特集の中では、この20年間の奇跡的な合併劇について様々な指標が示されていました。総じて、多額の資金を投下したけれど、それを上回り十分に利益が出た合併であり、それゆえ今ドイツは世界第4位の経済大国になり、欧州で最も好調な経済を維持していると賞賛しています。

面白い指標だと感じたのは、トルコやイタリアから流入してくる労働者が増えており、これらの国との関係性が強化されていて、結果として経済的に大きくプラスに働いているという点です。

また、旧西ドイツ側には非常に広い地域で雇用機会が生まれているというのもドイツ経済の好調さを物語っている特徴的な指標だと感じました。

政治的に見ればドイツの合併が成功だったのかどうか、私としては疑問に感じる点もあります。しかし経済的にはドイツの合併が大成功だったというのは間違いないでしょう。

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▼英国の大規模な削減計画の行方は?
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