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「対独戦勝記念式典」や「前原外相失言」から見える日本の外交下手〜問題の本質を認識し、時には狡賢く、そして慎重に!

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中ロ関係
対日戦勝の歴史観を共有
ロシア情勢
メドベージェフ大統領モスクワ市長を更迭
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▼外交下手の日本。前原外相は危険極まりない存在だ
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中国の胡錦濤国家主席は先月27日、ロシアのメドベージェフ大統領と会談しました。

両首脳は戦略的協力関係の全面深化に関する共同声明に署名し、第2次世界大戦終結65周年に関する両国元首の共同声明を発表。旧日本軍の中国侵略に対する中露共闘が、現在の両国の戦略的な協力関係の基礎を築いたと強調しました。

一方、前原誠司外相は先月29日、ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土訪問の意向を表明したことを受け、「大統領が訪問すれば、日露関係に重大な支障が生じる」と駐日ロシア大使に伝えたことが明らかになりました。

今回の「対日戦勝記念」という場に日本が参加せず、中国とロシアだけで行われてしまったのが私は残念でなりません。

09年5月にモスクワで開催された「対独戦勝記念式典」には、日本と同じ立場にあるドイツのメルケル首相は参加していました。

日本が参加せず中国とロシアだけで祝杯をあげているのを見れば、必然的に反日運動を盛り上げることにつながってしまいます。

この点を踏まえ、日本としては少々狡賢いと思われても式典には参加するべきだったと思います。

そして過去の歴史を語るとともに、「今は(式典が行われた)旅順にたくさんの日本企業が来ることで繁栄に貢献している」ということをアピールすれば良いのです。

こういう主張をすれば、胡錦濤国家主席にしても無下にはできないでしょう。このような発想ができないのは、日本の外交的な知恵が足りないからだと私は思います。

また前原外相の北方領土に関する発言は、完全に「余計な」もので「逆効果」にしかならないでしょう。

実は、今回のメドベージェフ大統領の北方領土訪問は、悪天候のために実現していません。このままそっとしておけば良かったものを、前原外相が「大統領が訪問すれば、日露関係に重大な支障が生じる」などと発言してしまったのです。

これに対してメドベージェフ大統領が怒って、「何が何でも北方領土を訪問する」という展開になってしまいました。

ここまで相手を興奮させてはいけません。北方領土はロシアが実効支配をしているのだということを認識した上で、慎重な発言をしてほしいところです。

来月APECの会合があり、メドベージェフ大統領は来日する予定です。今後ロシアが日本との関係性をどのようにしたいと思っているのか、この際の訪問順序で推し量ることができると私は思っています。

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