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中国に幸せな社会が出来れば世界はもっと幸せになる

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9月7日に尖閣諸島沖でおきた中国の漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事故や、10月8日に中国の民主化を訴え服役中の劉暁波氏がノーベル平和賞に選ばれたことなどで、中国関連の話題が盛り上がっています。

僕は10年前の高校と大学で3年間、第二外国語として中国語を学んで、上海の復旦大学にも語学留学したことがあります。また、私生活でも何人もの中国人の友人がいて、中国人との共著論文も数本ほど書きました。

自然に日中関係の未来を考えることもあり、ブログに書いたものは「将来の日本と中国との関係について考える」にまとめてあります。色々と考えた結論は、今後の日本の幸福を考える上で、やはり中国には先進的で幸福でおおらかな大国として存在してもらう必要があるということです。このエントリでは尖閣諸島沖の事故と、劉暁波氏へのノーベル平和賞を関連して、日本と中国の関係について考えていきます。

中国政府と中国国民が抱く恐怖



日本に対しては領土問題に絡めて漁船を日本の巡視船に衝突させて挑発し、国内の民主化は弾圧、民主化運動主導者は逮捕投獄、ノーベル平和賞を授与するノルウェーに対しては圧力をかけて結果を覆そうとしました。多くの日本人はこれらの中国の行動を、中国または中国人がバカで野蛮で横暴だからという理由で片付けようとしているように見受けられます。本当にそうでしょうか?13億人の頂点に立つリーダーたちは外国経験もあったり、相当にスマートな人たちで、中国の置かれた状況をもっと冷静に見ています。

中国政府と中国国民が最も恐れていることは、中央の統制が効かなくなり、国が混乱状態のまま分裂していくことです。中国は9割の漢族と56の少数民族からなる集合体です。中央による、地方の軍閥の統制が効かなくなり、バラバラになって争い合えば、再び前世紀のように外国に収奪支配される歴史を刻む事になる恐怖は想像に余りあります。この恐怖は詳しくは「大きい中国が国民の利益という中国の言い分リンク先を見る」に書きました。

中国を壊す口実として使われる民主化



中央の統制を弱め、中国をバラバラにする簡単な方法は、明日から民主主義になることです。今でさえ統制の効きにくい地方の軍閥は、不正な票集め、腐敗などを通じて自らの権力を蓄えて行き、自らの権益のために争うでしょう。文化も民族も違えば、国内でナショナリズムが台頭し、第一次世界大戦前の欧州のように憎悪と敵意に充ち溢れていくかもしれません。それだったら、言論封殺、民主化弾圧などを含む強権支配であっても、安定して成長できる現体制の方がマシだと考える中国人は多いのです(僕は言論封殺、民主化弾圧を容認するわけではありません。念のため)。

日本のように民主主義が素晴らしいものだと幼少の頃から教えられている先進国に住んでいると、進歩した社会は民主主義にならなくてはいけないと思いがちで、そうならない社会を劣ったものと見がちです。僕も中国の民主化は中国人をより幸せにすると信じています。ただ、中国は直ちに民主化できるほど小さくありません。中国は巨艦です。動くにしても止まるにしても日本の約10倍の慣性がかかります。よく決まり文句で「旧態依然とした日本のシステム」というのがありますが、それの10倍ぐらい動けないのが中国です。また、動き出したものは、日本の10倍ぐらい止まりにくいのです。

人口を日本の10倍の13億人、国土が日本の25倍だったと仮定するとその難しさがわかると思います。この規模の国が急激に民主化した例は世界にないにもか関わらず、「出来るか出来ないか分からないけどやって見な。失敗したら大変なことになるがな。」というのは無責任だと中国人は感じているでしょう。中国の責任ある地位にいる人は最悪のシナリオを避けるために日々神経をすり減らしているのです。そういった意味で、中国の台頭を好まない人たちが、民主化を利用して中国を分解しようとしているのです。少なくとも被害妄想だとしてもそう考える中国人が多いのです。

あくまで中国の国民による民主化にこだわる劉暁波氏

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