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日本への移民は2010年時点では時期尚早

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最近、日本への移民に関する政策議論を立て続けに見て、すごく違和感のある移民賛成の立場を見たので少し書いていこうと思います。僕は将来的には移民には大賛成なのですが、現状では問題が多すぎてやめたほうがいいと思っています。

このエントリでは、移民を受け入れる目的を間違って賛成している論調を批判した後、「移民成功後の多文化を許容しあって異端に寛容な日本」と、「移民失敗後の列島/外国由来の二分された日本人が対立する日本」を想像して書いていこうと思います。

移民を受け入れる目的が間違っている



不景気だからこその移民政策のススメ - My Life After MIT Sloanリンク先を見る
日本人が本当に大嫌いなのは 「異質な人々」 - 狐の王国リンク先を見る
移民もまた人間である - Rails で行こう!リンク先を見る
独り言v6 » 国際人たちに聞いてほしいこと。そして排外主義者の人たちにもっと聞いてほしいこと。リンク先を見る

以上のエントリは移民に賛成な方々の意見なのですが、乱暴にまとめさせていただくと不景気で産業競争力を失った日本を外国人の力で何とかしてもらおうという意見です。これは本当に浅はかな意見だと思いました。外国人は日本の景気を良くするために来るわけでもなく、産業競争力を立て直すために来るわけでもありません。おそらくそういった効果はあるでしょうが、そもそも外国由来の人達が日本人になっていくという永続的な変化を論じるのに、20〜30年で変動する景気や産業競争力を関連させることがナンセンスです。

もうそろそろ日本はもうダメだと言わなくてもよいリンク先を見る」でも書きましたが、世界最高レベルの利便性を誇る交通、水道、通信システムの恩恵に預かり、これまたトップレベルの安全で安心な社会の恩恵を受けて、トップレベルの教育を受けられる現状には飽きたらず、外国人の力を使ってもっと楽にもっと大金を手に入れたいという欲求をみると人間の欲求の際限の無さに辟易させられてしまいます。

日本人の外国人アレルギーに配慮してか高機能移民だけを受けれ入れるとの論調もありますが、移民賛成支持を取り付けるための姑息な説得にしか聞こえません。博士を取得した外国人を受け入れない国は殆ど無いはずです。僕の友人のパレスチナ人(おそらく世界一受け入れが厳しい国籍)はパリの大学の博士号を取得した後あっさりとフランス国籍を取得しました。彼曰くフランスがダメなら他の国に行くだけと言っていました。博士号を取得したらどこでも行けるとの自信の表れだったと思います。博士(=高機能移民?)にとっては、国家が移民を選択しているのではなく、移民が国家を選択しているのです。博士は日本に「来させてあげる」ではなく、アメを与えて「来て頂く」という方が近いです。

だいたい、どこの国でも高学歴のエリートは賃金を圧縮できる移民を歓迎し、大衆は低賃金の移民との競争による賃金の低下を恐れます。移民賛成を言っている 人のポジショントークは最も警戒すべき事柄です。そういった時には話者のポジションを見て反射的に「うさんくせー」と思うぐらいでちょうどいいと思います。もちろんこのブログのことも疑いの目で見ていただきたいと思っています。詳しくは→社会問題の議論でポジショントークを避ける二つの方法リンク先を見る

移民成功後の多文化を許容しあって異端に寛容な日本



繰り返しになりますが、僕は移民には大賛成です。ここでは賛成理由を書いていこうと思います。移民に賛成する本筋の議論は、移民で日本人が幸せになるかどうかであるはずです。僕は移民で日本人が幸せになる時代を夢見ます。日本に来た移民が幸せになって笑顔を生み、その笑顔を見て元から列島にいた日本人も笑顔になる未来です。

それは、狭い地球の各地で花開いた様々な文化や、その文化を背景とした考え方が自然に許容される世界です。人と違うことが短所にならず、長所となって互いに尊重されるような世界。列島に生まれた日本文化もその他の文化も同様に尊重され、統合を強制されない寛容な社会です。

現時点(2010年)でこのエントリを見ている日本人は、ほぼ列島由来の日本人でしょう。こういった社会が日本に誕生すれば、列島由来の日本人もまた幸せになれるはずです。異端に寛容な社会は開放感があります。人と違うことでいじめられることもありませんし、同調を強制されることもありません。希望すれば、地球上の様々な地域で花開いた文化にも日常的に触れられます。生まれてから死ぬまで単一文化しか触れられない社会よりも多文化に触れ合える社会のほうが楽しいでしょう。

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