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もしも自民党などの若手国会議員が“原発ゼロ”を掲げて都知事選に立候補したらどうだったか。

もしも自民党などの若手国会議員が“原発ゼロ”を掲げて都知事選に立候補したらどうだったか。もちろん議員辞職をしなければならないし政党の公認や推薦も得られないだろう。

この場合、細川、小泉の両氏は大歓迎し、今と同じように街頭に立ってマイクを握って応援しただろうと私は思う。

今や人の知るところとなった10月21日の会談。細川さんと私が小泉さんから「オンカロ視察談」を聞くごく当たり前の会であった。

私は2人が“原発ゼロ”を語るとき、大袈裟に聞こえるかもしれないが鬼気迫る本気を感じた。

ここで小泉さんはフィンランドのオンカロについて詳しく説明し、また、細川さんの「森の長城プロジェクト」に興味深く耳を傾けた。

後日、細川さんは私に「小泉さんがプロジェクトに5万円寄付してくれました」と喜んで電話してきた。

10月21日の共通認識は、「原発を次の世代に残したくない」ということ。そして、それぞれがぞれぞれの立場で原発ゼロを目指して努力しようということであった。

そこに突発した都知事選挙。これは直感的に天が与えた原発ゼロの出発点。そう感じたのはわれわれ3人だけではないだろう。

細川さんはもちろん、小泉さんも真剣に若い原発ゼロ候補の出現を待望した。日が経つにつれて細川さんはそんなに若くなくても、政治家でなくてもいい、適任者が誰か出て来てほしいと願うようになった。しかし、この願いはついにかなわなかった。

結果的に、細川さんが出馬し、小泉さんが応援することになったが、正月明けにはこれ以外の選択肢はなかった。「このチャンスを無駄にしてはいけない」と細川さんは自らの身を荒海に投じることを決断し1月14日にその決意を表明した。

好きな映画やオペラを観て余生を送りたかった小泉さん、名刹のふすま絵を描くことに没頭していた細川さん。2人にとっては思ってもみない展開だ。「原発を次の世代に残したくない」という気持が自由な余生を許さなかったのだ。

歴史に、この2人の無私な決断の成功を刻み込みたい。それが私の切なる願いである。

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