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「たちあがれ日本」も与謝野氏も予想以上にシタタカだった(2011年分政党交付金のための届出)

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(3)私は、今月中旬に、このブログで以下のように書いた
与謝野氏が「たちあがれ日本}を離党できたことには、ある別の理由があったのではないかと思っている。

それは「たちあがれ日本」の国会議員が6名であって与謝野氏が離党しても、国会議員は5人(平沼赳夫、園田博之、藤井孝男、片山 虎之助、中山恭子)であったからではないか、ということである。

何を言いたいのか、といえば、「たちあがれ日本」は、与謝野氏が離党しても、国会議員は5人であり、そうであれば、今年の分の政党交付金を受け取れる資格を有する、ということである(政党助成法第2条第1項第1号)。
言い換えれば、「たちあがれ日本」の国会議員が与謝野氏を入れて5人であったのであれば、与謝野氏が離党すると「たちあがれ日本」は政党交付金を受け取れなくなるので、与謝野氏は、離党を容易に決断できなかった可能性があるのではなかろうか!?
ところが、「たちあがれ日本」は、私が予想したよりもシタタカであった。

実際には「与謝野氏を含む国会議員6名」で政党交付金の交付を受けるための届出をしていたのである!

「たちあがれ日本」は、与謝野氏の分を含めて政党交付金を受け取れるのであるから、支持者への責任を軽視して、与謝野氏を除名処分にせず離党の受理をしたということになる。

一方、与謝野氏は、自分の分の政党交付金を「たちあがれ日本」に受け取らせることで、いわば「手切れ金」を渡した形になるから、心理的にも容易に離党届出を提出できたのだろう

(4)「たちあがれ日本」が与謝野氏を所属国会議員として届け出たことについては、違法ではないとしても、政治的には問題になる。

私は、今月中旬のブログで以下のようにも書いておいた。
なお、与謝野氏が今年、離党する前に「たちあがれ日本」に所属議員としての誓約書を提出し、「たちあがれ日本」がその離党前に政党交付金を受け取りために総務大臣に「国会議員6名」として届け出ていても、それは一応、違法ではない。

政党助成法によると、「1月1日現在」の所属国会議員を届けることになっているからだ(第5条)。
もちろん、そんなことをすれば、両者とも政治的批判を受ける可能性があるだろう。

与謝野氏は年末の連立の打診について前向きだったということを踏まえ、かつ常識的に考えれば、両者ともそのようなことはしていないだろうと思う。
(5)そこで、各政党(特に「たちあがれ日本」)が、総務省に、いつ政党交付金の交付を受けるための届出をしたのか、それが気になる。

総務省(自治行政局選挙部政党助成室)に電話して、昨夜尋ねたところ、快く教えていただいた。

9政党の届出日は以下のとおりである。
民主党・・・1月17日(月)
自由民主党・・・1月13日(木)
公明党・・・1月14日(金)
みんなの党・・・1月17日
社会民主党・・・1月14日(金)
国民新党・・・1月14日(金)
たちあがれ日本・・・1月13日(木)
新党改革・・・1月17日(月)
新党日本・・・1月17日(月)
なお、1月17日の届出は、政党助成法が「政党交付金の交付を受けようとする政党は、その年の一月一日(・・・)現在における次に掲げる事項を、基準日の翌日から起算して十五日以内に、総務大臣に届け出なければならない」と規定しているため(後掲)、期限を過ぎての届出ではないかと疑問が生じるかもしれないが、「行政機関の休日に関する法律」があるので、届出の期限を過ぎてはいないことに注意。
(期限の特例)
第二条  国の行政庁(各行政機関、各行政機関に置かれる部局若しくは機関又は各行政機関の長その他の職員であるものに限る。)に対する申請、届出その他の行為の期限で法律又は法律に基づく命令で規定する期間(時をもつて定める期間を除く。)をもつて定めるものが行政機関の休日に当たるときは、行政機関の休日の翌日をもつてその期限とみなす。(略)。
(6)先ほど紹介したように、与謝野氏は、1月13日午前10時ごろ「たちあがれ日本」に離党届出を提出したようだが、「たちあがれ日本」は、与謝野氏も所属国会議員であるとして政党交付金の交付を受けるための届出を、同日(13日)行っていたのである。

時刻として、与謝野氏の離党届が先なのか、「たちあがれ日本」の届出が先なのかは、不明である。

もし、与謝野氏の離党届け(1月13日午前10時ごろ)の直後に「たちあがれ日本」が総務省に届出をしていたとすれば、「たちあがれ日本」はあえて「手切れ金」を受け取ることを自覚していたことになる。

与謝野氏の離党届出での前(1月13日10時頃よりも前)に「たちあがれ日本」が総務省に届出をしていたのであれば、「たちあがれ日本」は「手切れ金」を受け取る自覚があったとは断定できないのかもしれないが、当時は、与謝野氏の離党の可能性がささやかれていたことを考慮すると、政党交付金を少しでも多く受け取るために、「たちあがれ日本」は先手を打って届け出たのではなかろうか、と思われる。

それは、前掲のマスコミ報道からも言えるし、以下の報道からも言えることである。

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