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安倍総理に対する代表質問とその答弁について(前編)

先週木曜日、安倍総理の施政方針演説(総理大臣が国会の開会にあたり、1年間の基本的政策や政治方針を示す演説)に対する参議院の代表質問をさせて頂きました。

皆さんもご存知だと思いますが、質問に対する総理大臣や大臣の答弁書は殆ど官僚等が作成しています。

国会期間中は本会議や委員会で様々な質問に答えなくてはいけないので、多少仕方が無いかと思う反面、自分の考えや意思を全く入れ込んでいない(棒読みしているだけの)閣僚が多い事に落胆してしまいます。

私は安倍総理本人の言葉が聞きたいと思い、私自身の政治家になった時の基本理念を簡潔に説明し、最初の質問は「美しい国、日本」の意味を問うところから始めました。

そして、安倍総理のウェブサイトに書いてある「美しい国、日本」の説明である「日本は美しい自然に恵まれた、長い歴史と伝統、独自の文化をもつ国です。日本人であることを卑下するより、誇りに思い、未来を切り拓くために語り合おうではありませんか」の中で「日本人であることを卑下するより」という部分は世界の誤解を招く恐れがあるので、書き換えて頂きたいとお願いをしました。

総理の言わんとしている意味は日本人には分かると思うのですが、ウェブサイトには世界中の政府や人々からアクセスがあります。

英訳すると「We should stop disparaging ourselves」になるわけですが、これを国の最高責任者が言うと、まるで日本国民全員が自分たちに誇りを持てない、自信を失った人種であり、それを払拭するために、これからは雄々しさを前面にだして他国と対峙していくぞと言っているようなイメージ(外交的に「?」となる先入観)を与えてしまいます。

先進国の中で最大の株価上昇率を遂げたことや、東アジアの緊張が高まるという現状の中で、日本の総理大臣はいま世界で最も注目を受けている首脳の一人です。今年のダボス会議では初の基調講演も行うという名誉も受けましたが、欧米のメディアが集まる記者会見で、第一次世界大戦の英独の話を出し、いらぬ誤解を招いてしまったのも事実です。通訳の間違いであったとしても、そのような微妙な話をするのであれば、ミスがないように用意周到に挑まなければなりません。安倍総理の注目度が高まれば高まるほど、細かい言動に注意が必要となるのです。

「他の政治家の理念やウェブサ イトに口出しをするなんて失礼だ」という声もありましたが、いち国会議員ならまだしも、会社のCEOのイメージ=会社のイメージになってしまうように、総理大臣のイメージ=国のイメージなのです。

パラリンピック・ オリンピックへ向けた国を挙げてのブランド・ビルディングが必要な中で、デイテールに気を配る重要性を認識して頂くためにも、私の質問はそこから始めさせて頂きました。


(つづく)


*代表質問の様子は「参議院インターネット審議中継」からご覧になれます(検索画面から、会議名:「本会議」、発言者:「松田公太」、を選択してご覧ください)。

【関連記事】
安倍総理に対する代表質問とその答弁について(後編)

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