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<1月30日>(木)

○昨日のお昼ぐらいに発表された一般教書演説に対し、誰からも何も聞かれないし、自分でもサッパリ興味がわかない。それでもいちおう、ざっと目を通してみたけれども、うーん、まあ、しょうがないかねえ。

○久々の景気回復局面だからということで、クリントンがかつて使ったようなフレーズで米国経済の再生を強調してみたものの、その割には雇用や貧困や最低賃金について語らなければならない。アイデアも枯渇気味で、ベイナー下院議長をヨイショするネタまで以前と同じ。(そこで喜んでしまうベイナーもどうかと思うが)。

○この演説に対し、「オバマ大統領がTPP交渉に意欲」みたいな記事を見かけたのだが、その点についてはまったく期待はずれであった。そもそも「TPP」という言葉自体が使われていない。「アメリカの輸出は98%が中小企業が担っており、そのためには欧州やアジアとの通商交渉が大切である。だから超党派のTPA(ファストトラック)をやりましょう」とだけ言っている。このロジックでは、とてもではないが本気でやろうとしているとは思われない。

○そもそもTPAについては、共和党が賛成していて民主党が反対している。偉そうに「一緒にやりましょう」などという話ではないのである。むしろ大統領は、自分で身内の議員に対してTPAに賛成するように説得しなければならない。が、あの感じでは、自分で電話一本かける気はなさそうである。演説だけで物事がうまく進むとでも思っているのだろうか。つくづく困った大統領である。

○案の定、上院のリード院内総務が「ファストトラック反対」を言い出した。これでは民主党内はまとまらないのではないか。そもそも中間選挙を控えて、人気のないオバマ政権とは距離を取ろうとする民主党議員が増えている。ちなみに中間選挙の票読みは、現時点では共和党優位のようである。

○ワシはこれまで、「TPPは4月の日米首脳会談がヤマ場で、夏には合意も」と予想してきたのだが、この調子では難しいかもしれない。まあ、「日本のせいでTPPがまとまらない」と言われるよりはマシかもしれないが。

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