- 2014年01月29日 01:28
Guardian Cities:コメントに留まらない読者との関係をつくるハブ
イギリスの新聞 The Guardianが、世界の都市が直面している問題について話し合うための場として「Guardian Cities」をスタートしました。
環境やサステナビリティ、社会問題や貧困といった街が抱えるトピックにスポットライトを当て、それらの問題について誰もが参加できる議論をすることが目的。たとえばサイトには「クライストチャーチは誰のイメージで建て直されるのか?」や「コロンビア、世界で最も危険な街を作り直す」といった世界中の都市についての記事があり、見ているだけで地球の裏側のことまで考えるきっかけが生まれそうです。
私たちがこのサイトでやりたいことは、街についてのおもしろいアイデアを持つ人々によって議論がリードされることです。それに必要なのは、読者がそれぞれ違った意見を言え、議論が発展するような方法を見つけることでした。
と、Guardian Citiesの編集を担当するMike Herdさん。
さらにGuardian Cities最大の特徴は、読者が記事に対してコメントができるだけでなく、コンテンツ制作や、実際に都市を改善するためのアクションに参加できることです。
たとえば「Images that sum up your city – readers’ pictures」では、以前紹介したGuardian Witnessを使うことで、読者が撮った世界中の街の写真を集めています。また研究者に都市計画についての記事を書いてもらい、読者にアンケートをとることで計画の参考にしてもらうことも予定しているそう。コメントをした読者同士で、未来の都市のためのアイデアを実行する”working group”をつくってしまう計画も構想中なんだとか。
このサイトが世界中の街についての強力な会話が生まれるような場所になったとき、Guardian Citiesは成功したと言えるでしょう。
と、Herdさんは言います。
読者がコメントで意見を述べるに留まらず、コンテンツ制作やアクションにまで参加できるGuardian Citiesには、これから必要になってくるであろうメディアのハブとしての役割を感じました。
今は一人ひとりがオンライン上で簡単に発信することができる時代ですが、ソーシャルメディアなどでバラバラに発信がされても、議論が発展し、アイデアが結びつき、形になるのはなかなか難しいもの。Guardian Citiesのようにまずサイト側で問題提起をし、その問題に対して読者がアイデアを出して形にしていくというのは、人の集まるプラットフォームだからできることだと思います。その際にうまく議論がなされるように、人々の声を整理する司会者のような役割もこれからのメディアには求められていきそう。
議論をつくるプラットフォームはすでにありますが、やはりアクションにつながらないと状況は変わらないと思っています。Guardian Citiesから、未来の街をつくるようなアクションが生まれることを期待したいですね。
(via journalism.co.uk)



