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会派問題についてリーガルビュー

会派問題についてリーガルビュー(法的考察)します。

「会派」めぐり、みんなの党と結いの党の関係が泥沼化
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20140122-00000670-fnn-pol

「会派」とは、国会での活動において理念や政策を共有する議員が集まって結成するものとのことですが、「あれ?それって『政党』のことじゃないの?『会派』と『政党』って何が違うの?」と思われるかもしれません。
実は、通常は「会派」と「政党」はほとんど一緒です。
自由民主党所属の議員は「自由民主党」という名称の会派を構成していますし、日本維新の会所属の議員は「日本維新の会」という名称の会派を構成しています。
一方、民主党所属の議員が所属しているのは、「民主党・無所属クラブ」という名称の会派です。

「会派」は「政党」とは異なりますので、政党所属議員と無党籍議員が一緒に会派を構成することもありますし(例えば「A党・無所属クラブ」)、異なる政党所属の議員が一緒に会派を構成することもあります(例えば「B党・C党」)。
また、政党所属議員が何らかの理由(大抵はスキャンダル)で政党を離党して無党籍になったものの、あくまでこれまで所属していた政党と足並みを揃えて活動していく場合には、会派はそのまま残るというケースがありますし、無党籍で選挙に勝ったものの、政党に所属したいという場合において、無党籍という立場が故に応援してくれた支援者との関係や、選挙区事情により、すぐには政党に所属できないときに、将来政党に所属することを前提にして、まずは無党籍として政党の会派に所属するというケースもあります。
更には、私が無党籍議員4人で「改革無所属の会」を結成したように、無党籍であっても充実した国会活動を行うために会派を結成するケースもあります。

【現在の衆議院の国会会派(院内会派)の構成】

自由民主党:293人(自由民主党293人)
民主党・無所属クラブ:56人(民主党56人・無党籍0人)
日本維新の会:53人(日本維新の会53人)
公明党:31人(公明党31人)
みんなの党:16人(みんなの党9人・結いの党7人)
日本共産党:8人(日本共産党8人)
生活の党:7人(生活の党7人)
社会民主党・市民連合:2人(社会民主党2人・無党籍0人)
無所属:14人(正副議長各1人・みどりの風2人・結いの党2人・新党大地1人・無党籍7人)

実は、国会での活動においては、「政党」よりも「会派」の方が重要な意味を持ちます。
何故なら、各委員会の理事数・委員数や質問時間の割り振りは会派ベースで行われますし、議員1人当たり月額65万円の立法事務費も会派単位で支給されるからです。

さて、今回のみんなの党と結いの党は、何故争っているのでしょうか?
会派に関する届出(結成・加入・離脱等)は会派代表者が行うことになっているため、結いの党所属の議員で「結の党」という名称の会派を結成したくても、その前提としての会派「みんなの党」からの離脱を、会派「みんなの党」の代表が届け出てくれないとどうにもならないのです。
会派からの離脱を認めたくないみんなの党と、離脱を認めて欲しい結いの党との争いなのです。

みんなの党の言い分としては、会派「みんなの党」からの離脱を認めていない7人は、全員がみんなの党の比例票で当選をした議員である以上、みんなの党を離れるのであれば、議員辞職してみんなの党に議席を返上すべきであり、離脱は決して認めることはできないということです。
一方の結いの党としては、従来の会派代表者が届け出るというルールに、「本人の意思を尊重する」という内容が加わったばかりであることや、比例代表選出議員が選挙時に存在していた党に移ることは公職選挙法で禁止されているものの、新党に移ることは禁止されていないことを根拠に、会派の離脱を認めるべきだと主張しています。

しかも本件では、結いの党は日本維新の会等との合流を目指しているため、新党をワンクッションにして既成政党に移るのと同じ、つまり、法律で禁止されている既成政党間の移動を迂回的に行うようなものだとみんなの党は主張しており、また、比例代表選出の議員が新党に移動することを禁止する、公職選挙法の改正案を通常国会に提出する考えを示していることから、紛争が複雑化しています。

政党に対する国民の信託を優先すべきか、議員個人の意思を優先すべきか。
本当に難しい問題だと思います。
皆さんはどう考えますか?

【後日談】

本コラムを執筆中に急展開で解決しました。
<結いの党>衆院で新会派…みんな、比例7人の離脱容認
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140123-00000039-mai-pol

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