- 2014年01月23日 01:58
安重根記念館に理解を示せ!
安重根記念館が作られたことで、日本政府を含め、これに反対する動きが多数あります。
「安重根記念館 中韓連携に強く反論せよ」(産経新聞14年1月21日)
しかし、この不随意反射のような反対をする前に、良く考えてみれば、これはむしろチャンスだと気づくべきです。
ミソは、この記念館がソウルではなく、ハルビンに、中国によって設置されたことです。
従来、安重根は、中国にとって、触れたくない人物でした。
産経新聞も過去にはこのように書いています。(wikiから引用)
中華人民共和国では、安重根が「日本の首相経験者を暗殺した人物」として高い知名度を持っているが、中国政府は、安重根の評価は反日勢力を刺激し、国内の社会不安を増大させるとして、積極的な評価は行っていなかった。
中国にとって、安重根は、”反日の闘士”であるならば問題はありません。しかし、”民族自決の闘士”であるならば、存在を認める事はできない人物であるということです。
朝鮮民族は、韓国及び北朝鮮に大多数が居住していますが、中国内にも、吉林省の延辺朝鮮族自治州を中心として200万人が居住しているとされる他、北朝鮮からの難民も多数入っていると見られています。
延辺朝鮮族自治州も、漢民族の移住が進められたため、人口比率では漢民族の方が多い状況ですが、朝鮮族自治州となっているとおり、歴史的にも漢民族の土地ではありません。
このような状況にあって、”民族自決の闘士”が評価されれば、ウイグルやチベットにも民族自決の炎が燃え上がりかねません。
この安重根記念館の設立は、中国にとって宣伝戦の一つです。ですから、守るだけではなく、反撃することも可能です。
この宣伝戦で掲げられている剣は、諸刃の剣だからです。一歩誤れば、自分を傷付ける剣なのです。
日本とすれば、これを利用することができます。
安重根記念館に、そして安重根自身に理解を示すべきです。抗日の闘士ではなく、民族自決の闘士として。
人殺しは評価できませんが、チベット独立運動の象徴であるダライラマや東トルキスタン(ウイグル)独立運動でのラビア・カーディルと並べて評価・理解を示すことで、中国に揺さぶりをかけることができます。
戦闘の推移次第では、一旦は設置した安重根記念館を閉館ないしは撤去するかもしれません。
そうなれば、中韓関係にも楔を打てたことになるでしょう。
日本政府としては、過去に殺人罪で罪に処した以上、表立って肯定的な評価はできないかもしれません。
官房長官がテロリストと評したことに関して、ここで書いたような配慮があるなら、評価するとの向きもありますが、恐らく単純に反発しただけでしょう。
「安重根を「テロリスト」とする意義」
ですが、マスコミを含めた民間レベルなら、自由にモノが言えます。
安重根を非難しようが評価しようが、今更、日韓関係には大した影響はありません。
ですが、反日の闘士ではなく、朝鮮民族自決のために戦った闘士としてイメージ戦略を行うことで、対中国では、攻めの宣伝戦ができます。
官房長官も、いっそのこと、次のように言い直したら良いのです。
「テロは評価できない。だが、ダライラマやラビア・カーディルのように、民族自決のために命をかけて戦った事には理解を示したい」
中国がなんとコメントするか見物です。



