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そして誰もいなくなった公開討論会

1月22日(明日)提出の東京都復活予算要望書と、都知事選挙に向けたわが党の「東京アジェンダ2014」策定の締め切りが重なり、まさに盆と正月が一緒に来たような状態になっております。

ちなみにかつては、「盆と正月が一緒に来れば、超やすみ放題じゃん!」とか考えていましたが、政治家に盆と正月が一緒に来たら盆踊り×新年会のコンボで文字通り殺られると思いました。

盆と正月コワス。

そんなわけでブログの更新が滞りまして、話題としては旬を過ぎてしまったのですが、

細川氏欠席で次々と…公開討論会、当日朝に中止
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20140119-OYT1T00171.htm

都知事選挙の公開討論会の参加者が宇都宮けんじ氏ただ一人となり、開催中止に追い込まれる異例の事態となっております。

そもそもどうして、このような事態が起こるんでしょうか。

この理由は大きく2つに分けて考えられます。

1.選挙期間中に公開討論会を行うことができないから

現在の公職選挙法では、選挙期間になると

・個人演説会
・合同演説会
・政党演説会

など、特定演説会以外の会は禁止されています。

つまり、第三者が主催する公開討論会は行えないことになります。

一応、候補者同士が予定を調整して自ら主催(共催)の「合同演説会」を行えば、公開討論会的なものを開くことは理論的には可能ですが、現実的にはまず不可能です。

例えるなら、路上でヒートアップして殴り合ってる不良たちに「おまえら、リングとルールを自分たちで作ってそれに従って冷静に戦え!」と言って試合をやらせるくらい不可能です。

ま、選挙は始まってしまえば闘争・戦争ですから(苦笑)。

そんなわけで、現在わが国ではJC(青年会議所)のような公益を担う組織が公開討論会を「告示・公示日前に」行うのが慣例となっているわけですが、候補予定者に逃げる口実も与えてしまうわけですね…。

なお、選挙期間が始まると事実上公開討論会を行えないようなルールが作られたのは、かつて共産党や社会党などの政治勢力が台頭してきた際、「保守系政治家が彼らと論争になると、歯が立たずに負けてしまう」ため、討論会を封じるためだったという説があります。

この説の裏取りはできていないのですが、一定の真実味を感じます。

それは次に述べる理由とも関連するので、先に進みましょう。

2.公開討論会は、基本的に守る側が不利だから

私も自分の選挙を通じて、いくつかの公開討論会に参加してきました。

それらを通して間違いなくいえることは、こうした類のイベントは攻める方(新人、知名度低い側)が有利で、守る方(現職、実績のある側)が不利です。

なぜなら政策論争になった場合、守るもののない新人サイドは「アレもできてない、コレもできてないじゃないか!自分が当選したら、○○や××でこれらを実現します!」と攻めることができます。

こうなると、現職は防戦一方を強いられます。

本来であれば守りに回る分、現職にはそれだけの「実績」があるはずですがいかに日本の政治家が実績を上げられない空虚な存在かという証明でもありましょう。

結局、議席を守る側や現時点で選挙情勢で有利な側にとっては、失点をするより逃げ回る方が合理的な行動になります。

都議選でも、自民党や公明党議員の討論会への参加率は高くありませんでした。

余談として、2012年の衆院選では当時イケイケ(死語)だった維新の会が「候補者がまだ未熟なため」などの理由で公開討論会にあまり候補者を出席させなかったのですが、これは上記の理由から完全な戦略ミスだったと思います。



公開討論会は、しっかりと機能すれば素晴らしいイベントです。

新人は、知名度がない分「攻撃側」としてガンガン攻め込んでいく。

現職や経験者は、自分の「実績」を盾にそれを華麗にかわしていく。

そのような「健全な」公開討論会を行うためには法律を改正して選挙期間中の第三者による主催を解禁することが第一ですけれど、その他にも多くの課題があります。

政策を実現させるよりも、新年会や盆踊りを回るのに熱心な議員たちが当選するような状態では、そもそも政策論争や公開討論会に熱が入るはずもないのです。

結局はいつもの鶏卵の話しになってしまうのですが、有権者の政治家を選ぶ基準や目も重要になってきます。

まずは少しでも健全な有権者が「討論会に来ないとか、ロクでもねーな」「都民を馬鹿にするなよ!」という声を上げていき、真摯な声が政治家たちに届くことを祈るばかりです。

政策も理念もまったく違うので応援できませんが、終始討論会に臨む姿勢を崩さなかった宇都宮けんじ氏にはイチ政治家として敬意を示しておきたいと思います。

舛添氏・細川氏という有力候補の政策が発表され次第、政策分析の結果もしっかりとこちらのブログでお知らせしますね。

本人たちが出てこないなら、「勝手にブログで一人政策評論会」をやってやるぜ!(怒)

それでは、本日はこんなところで。

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