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日テレのドラマ「明日、ママがいない」批判。児童養護施設の関係者や里親などから寄せられた「声」 第1弾

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●児童養護施設で育ち、その後、児童養護施設の職員として働いた男性(40代)

児童養護施設で高校卒業まで暮らし,退所後に大学に進学。大学在籍期間中は施設職員として宿直勤務していましたので,入所児童と職員の両方を経験しています。
このドラマは当初,見る気がしませんでした。施設の日常があまりに普通であること,そして施設に来るまでの話がとてもテレビでは描けないケースもありますし,リアリティを追求するとおそらくテレビドラマにならないでしょう。本日,たまたま第1話のダイジェストをテレビでやっていたので見てみましたが,これは「家なき子」や「タイガーマスク」と同レベルのファンタジーの世界のドラマですね。コメディタッチの表現も多いのでリアリティを感じず,これが実際にある児童養護施設と考える人はさすがにいないのではと思います。
一方,ストーリーでは「子どもをペット扱いする里親」等,いくつかいいポイントを突いている点が印象的でした。これからのストーリー次第ですが,里親や養父母から捨てられる「2度捨てられる子」問題について提起する機会にもなるのではと感じました。福祉系NPOでも奨学金の対価として資金提供したスポンサーに「子どもの頃のつらい体験を織り込んだ(感動)スピーチ」を求める団体も有り,テレビドラマで用いられる“あだな”よりも,美談の裏に隠れて表面化しにくい人権が軽んじられている状況について問題視すべきかと思います。
今回の騒動ですが,児童養護施設に注目が集まるいい機会ですので,うまく活用する ... という教科書的な意見も目にしますが,「(生活の場なので)そっとしておいて」というのが私の思いです。

●児童養護施設の職員

水島さんの仰るとおりだと思います。僕の意見をお伝えします。現在、児童養護施設の職員をしています。 入所している児童は一般の家庭の児童と変わりなく、学校へ登校し、友達と遊び、地域の集いや習い事にも参加しています。ただ、様々な事情で家族と生活が出来ずに施設で集団生活をしています。 中には、親の行方不明で入所している児童、親を自殺で失い入所している児童、親から虐待を受け入所している児童、様々です。親に会いたい、親と一緒に暮らしたいという想いがあっても叶わないケースも多々あります。そのような児童が今回のドラマを観たらどう想うのか?友達から軽い気持ちでもからかわれたらどう感じるか?その視点で僕等施設職員は考えてしまいます。 そして、職員は児童からの暴言暴力で肉体的精神的にも傷つくこともあります。児童が抱えている不安が大きいため、どうしても身近な存在の職員に向けてしまうこともあるのです。その実状を知って頂きたいと思います。

●児童養護施設の職員

昨日、投稿を読み共感しました。様々な見方があって良いと思いますが、施設職員として現状をみると入所児童の精神的なダメージは測り知れません。

●福祉事務所で母子自立支援員として働く女性

録画していた「明日ママがいない」を昨夜見ました。抗議の声が上がっているように、大変違和感を感じる内容でした。グループホームの施設の描かれ方について日テレはどういうリサーチの元にされたのでしょうか?また児童相談所の職員についても、現実とはかけ離れた描かれ方だと感じました。フィクションとはいえ、見終わって気分のいいドラマではありませんでした。日々子どもたちと真剣に向き合い、接しておられる施設職員の方や、また施設で過さざるを得ない子どもたちを傷つけ、偏見を生まないかと心配します。

●里親

里親と保護司をしています。
どちらかと言えば社会的養護を受けられない、セーフティネットボーダー前の子供達15-25歳の伴走活動をしています。今回のドラマについては放送中止になることを願っています。

このように、ドラマを部分的に評価する声はあるものの、児童養護施設の職員や里親、福祉事務所の支援員など、実際に「社会的養護」が必要な子どもたちに近い人、そうした子どもたちと深く関わっている人ほど「入所している子どもたちへのダメージ」を懸念し、ドラマへの違和感を表明、放送中止を求めている。

このことは重く受け止めるべきだろう。

その他にも、いろいろな声が関係者から続々と寄せられている。

SNSが進んだ時代には、私のような個人のところにも、テレビ局と同じ様に体験談が寄せられることに驚いている。

この後も、どんな声が来ているかを公表したい。

※Yahoo!ニュースからの転載

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