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日テレのドラマ「明日、ママがいない」批判。児童養護施設の関係者や里親などから寄せられた「声」 第1弾

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「赤ちゃんポスト」に捨てられた過去を持つために「ポスト」と呼ばれる女の子が主人公になっている日本テレビのドラマ「明日、ママがいない」。日本でただ一つ「赤ちゃんポスト」を運営する熊本市の慈恵病院は1月20日にもテレビ局やその他の機関などに「放送中止」を申し入れるという。

児童養護施設や里親、あるいは特別養子縁組などについては、子どものプライバシーの問題もあるために、その実態はなかなか社会全体が知るところにはなっていない。

児童福祉の現場をあまりよく知らない人からは「正直、このドラマのどこが悪いのか、よく分からない」という声も聞かれる。

児童養護施設で暮らしたたことがある人や施設の職員、運営者、あるいは、いろいろな問題を抱える子どもや母親を支援している福祉関係者たちは、このドラマをどう見たのだろうか。

ヤフーニュース(個人)に、以前、児童福祉の問題を取材した経験を元に記事を書いたところ、関係者から感想が多数寄せられた。そこにある様々な「声」に耳を傾けてほしい。

なお、簡単な解説すると、ドラマに登場した施設は、「グループホーム」だ。

「グループホーム」とは、「児童養護施設」の中の一つで、定員6人の比較的小規模なものを言う。

親がいない、あるいは、親が病気や貧困、服役、虐待など様々な理由で子どもを育てることができない場合に、行政の支援で子どもを育てることを「社会的養護」と呼ぶ。この社会的養護を行う形態には、「児童養護施設」の他に、「里親」、「ファミリーホーム」などがある。これらの形態で、子どもを施設などに預ける行為は行政の責任で行われる。その行政の行為を「措置」と呼ぶ。

● ファミリーホームを運営する人

私は、今6人の措置児童と暮らすファミリーホームをしています。もし、預かっている子のどもたちに、この番組によって、差別的扱いがあれば法的な人権侵害になります。
そうならない解決を期待します。
子どもの一生涯の傷、誰にも癒やすことはきません。 虐待を受けた児童が、世代を引き続きての連鎖もあります。早く実害がない間に編成を考慮してほしいものです。

● 児童養護施設に子どもを預けていた母親

私は、児童養護施設に実際娘を預かっていただきました。娘を捨てたのでもない、娘はママを捨てたのでもない。そして娘は堂々と児童養護施設を巣立った者として声を上げております。 すべて感謝です。児童養護施設と関係者の想像を絶する人間愛に私たちは支えられてきました。
・・・つまりドラマには関係者がいる、誰も傷つくことがないように、特に子供達です。
先生の発信にこころが救われます。

●児童養護施設など社会的養護について研究する大学の研究者

私は、実は、このドラマ見逃したのですが、ドラマのサイトを見ても、問題を感じます。ポストというあだ名がついている子どもの設定に、よく問題が現れています。表現の自由という以前に、脚本家は、もっとしっかりと取材したほうがいいと思いました。勉強不足ですね。現実味のない設定で、せっかく力のある子役の俳優がいても台無しです。
ところが、社会的養護の実際にふれたことがない、一般の人には、何が問題なのか、わかりにくいようです。私のfacebookの友人も何が問題かわからないようで、放送中止まで求める病院の側がやりすぎというような雰囲気でした。(子どもの権利条約の大切さをいうような人でもあるんですけどね)。
児童虐待という言葉や事件については世間の人も広く耳にするようになっているけど、施設へのイメージはまだまだ古いのか(それこそタイガーマスクのイメージ?)、それともネット上にでてくる児童養護施設での人権侵害ともいえるような実態を報告するようなサイトを参考にする人が多いのか、世間の人はわかってないと思います。番組作成者側だけを相手にするというよりも、世間にわかりやすく訴える必要を感じています。
(この上の投稿と同じ人)大学で社会的養護の授業を担当しています。何年か前には、義務教育修了後、親と離れて暮らす子どもたちの自立援助ホームの経営やスタッフをしていたこともあります。
 さて、紹介していただいたサイトで、「明日ママがいない」を見ました。一定の判断力のある年齢になっている年齢の子どもや大人であれば、現実の児童相談所のケースワーカーや児童養護施設が、あのようなドラマのようになっていると受け取ることはないだろうと思いました。
 また、前の投稿では「勉強不足」「現実味のない設定」ではないかと批判的に書いたわけですが、見る前と見た後では、印象がかなり変わりました。このドラマは、児童福祉のもっているパターナリズムや親の愛(という名の支配になっている場合など)を表に出して突き付けるところを、子が親や名前を選べないという根本の意味を考えさせられました。
 ただ、水島宏明さんが指摘するように、施設にいる子や里親のもとで暮らしている子が、この番組をどう見るか。親も含めて大人を客観的に見ることができる子どもは別にして、幼い子やあまりに自分の生い立ちと重なる子どもが見た時のことを考えると、心配です。
 また、これも水島さんが指摘していることですが、幼い子ども(施設で暮らしているわけではない子ども)は、実際の施設があのような場所であると誤解するという心配もあると思います。
 ぼく自身は、この水島さんの提起をしっかりとうけとめながらも、もっと見てみたいと思う気持ちが起きているというのが正直なところです。
 また、当事者の立場からの意見も聞いてみたいと思っています。

●児童養護施設で学生時代に実習した経験のある男性

僕は保育所で働いています。学生の頃児童養護施設で実習しました。確かに施設の雰囲気は暗かったです。しかし、職員は一所懸命にやっており、ドラマのような事はありませんでした。僕が大事だと思うのは、ドラマはあくまで作り物。内容の良し悪しは別にして世の中には、こういう子どもがいて、そういう施設があることを世の中に知らしめる必要があると思います。批判が多くなり、これで一切メディアから取り上げられなくなる事が一番怖いです。ただ、わかって欲しいのは、児童養護施設は職員が非常に大きなストレスを抱えて働いています。子どもの一生に関わる仕事なのに、職員の配置基準や処遇面が低すぎるからです。それは、保育園も含め、他の福祉施設も同様です。また、現場には、ドラマ以上に悲惨な子どもたちが入所してきます。例えば、母子家庭で、彼氏と母が薬物依存で逮捕され、子どもはスポーツドリンクのみ与えられて、家宅捜索の時に押入れから瀕死の状況で見つかったとか。身体的虐待で死ぬ目にあっても両親は悪くない、会いたいと言う子ども。 実習生には、抱えきれない、カルテを読むたびに自分のメンタルが苦しくなる生育歴です。ドラマのように明るく振る舞える強い子は…。
だから、取り上げられる内容の良し悪し以上にまず取り上げて欲しいと思います。実情が伴っていないならフォローを責任持って局がやればいいです。あくまでフィクションです。ドラマとしても面白いですし、芦田さんの演技も迫力があります。一話目の最後は泣きました。それに、あんな施設見たことないですし(笑)この先の展開が楽しみです。

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