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日本が「正義」を考える意味はあるのか?

80年代に俗に言う青春時代を過ごした世代で、勉強はそうでもなかったけど、音楽とかファッション方面に興味があった人たちであっても「構造と力」という書籍は読んではいなくとも「浅田彰」という名前と共に刻み込まれている方も多いのでは?と思います。

思い返せば、YMOの流行からから派生し様々な文化形成がされていくなかで、「構造と力」という難解な書籍がベストセラーになる反面、同時期なんでもかんでも「わかんな〜〜〜い」という言わば水戸黄門の印籠みたいなフレーズで思考停止しても別に誰も文句を言わないし、逆に小難しいことを言う人であったり、熱い事を語る傾向を蔑視と書いてしまうとこれはこれで違うかもしれませんが、何かしら社会というか人間関係の中でそういう考えを「格好悪い」と括ってしまっていた時期があったように思います。

未公開株というのが大きなお金を生み出すとか、NTTが株式公開で株で一儲け、不動産バブル…コツコツ働くタイプとは違う次元のところのお金の話に一般人が触れる機会が増えてきたのもこの時期で、小難しいこと言っているより稼いだ方が勝ちみたいな雰囲気や、金持ち・貧乏みたいな括りで語ることもこの時期の特徴だったように思えるのですが、ここにはやはり経済活動で稼ぐことが太平洋戦争で敗戦国となったアジアの島国であっても、世界で認めてもらう事が出来るじゃないか…その力のいったんをアメリカを象徴する不動産を買って誇示してすることも出来たし、世界に名だたる名画を買い込んで死んだら一緒に火葬にしてくれ…とかいろいろやりたい事をやってた時期があった訳ですが、ちなみにこの時代に日本が考える社会的な「正義」ってどういうモノだったのでしょうね?

尖閣諸島中国漁船衝突事件について、後付けであれこれ言っても駄目なのは承知の上で、日本の国が定めた法律なりに従った「正義」を貫こうとした場合にどうあるべきだったのか?はたまた経済的に大きく中国に依存している現在、こういう法律が考える正義よりも、経済的合理性に基づいた「正義」が優先するのか、日本の国民として政府の考え方をこんなに知りたいと思ったことはないですね。

何とも惜しいタイミングとしか言いようがないのですが、マイケル・サンデル教授のハーバード白熱教室が人気を博し、倫理的正当性であったり公共政策においてどのような考え方が適切なのかを書籍を含め、多くの日本人がその考えに触れているこの時期、先日サンデル教授が来日し「ハーバード白熱教室@東京大学」を収録した際にこの尖閣諸島中国漁船衝突事件について議論されていたら良かったのですけどね…

ただ、アメリカという国の考える「正義」は日本人には理解不能な側面もあり、たとえばイラク戦争での大量破壊兵器問題におけるアメリカの考え方とその行動については、アメリカの考える正義に従った行動だったのか、後付けであの行動は「正義」だったとしているだけなのか学問の無い私にはここで解説する力はありませんが、この20〜30年の間、朝生みたいな番組もありはしましたけど、日本人が忘れていた(目をそむけていた)事が原因でどうにも困った自体に陥りつつあったりしませんかね…

学生運動が盛んだった時代が再来するところまではいかないでしょうけど、軽薄短小、バブル時代の「わかんな〜〜〜い」で何とかなっていた時代とは今は違うのですから…経済面で考慮せねばいけない現実と国としての尊厳なり、崇高さを保つためどこまで突っ張るのか…というところの考えを日本政府も国民に向けちゃんと発するべき時のような気がします。

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