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小泉元総理応援、細川元総理、都知事選立候補ン~ン?

なんかすごい違和感を感じるのは私だけだろうか?

辞めた元総理が都知事選候補者として再登場。選挙の争点は『原発』。なんか変だ。

若い人は知らないだろうが、細川元総理は日本新党を率い、戦後の1955年(55年体制)から38年間に渡る自民党一党支配の時代に終止符を打った総理大臣として私の記憶に残る。

世間を知らない熊本のお殿様などと揶揄された時期もあり、最後はお金の問題(佐川急便からの献金疑惑)で総理を退陣させられた人物ではあるがが、歴史を変えた人物として多くの人々から評価されていると思う。

小泉元総理も変人、独裁者などと揶揄されるものの、自民党内の抵抗勢力を打ち破り、小泉改革を断行し、1990年代後半、バブル崩壊で金融機関がバタバタと倒れ、日本発の金融恐慌を勃発させる危機的な状況下で、さらにその上、2000年ITバブルの崩壊直後、総理に就き、日本の経済を立て直した功労者として私の記憶には残っている。 両元総理は時代を大きく変えた、あるいは変えようとした人物として、私は評価している。歴代の政治家の中でも記憶に残る、私の好きな政治家である。

でも、お二人ともすでに表舞台(政治の世界)から去り、70歳を優に超えている。特に小泉元総理は去り際よく、安倍総理(小泉さんが後押ししたからこそ、第一次安倍内閣は誕生する)に道半ばの日本の構造改革を託した。

またご子息の進次郎氏に地盤を引き継がせ、政界から去った人。ある意味、小泉さんが早々とかっこよく引退してしまったから、当時、力を蓄えきれていなかった安倍氏が総理になり、結局1年程度で総理を辞任する羽目になったし、そこから悪夢のように1年ごとに福田氏、麻生氏、鳩山氏、菅氏、野田氏と総理大臣が変わり政治の世界が長らく迷走した、と私は考えている。

引き際良く引退したおじいちゃんが今頃出てきて何すんのん。細川さんも、陶芸家として活動していたのに、いまさら何やのん。

過去何度も私はこのコラムで書いているが、経済を始め世の中の多くは『政治』の良し悪しが決めると考えている。だからこそ日本の将来を託するのは若い人(若い政治家)にしていただきたい。

世界の先進国では40代、50代の総理や大統領が当選し君臨している(米国も英国もそうだ)。それらと比べると日本の歴代の総理大臣はみんな年寄り。

もちろん年寄りは長きに渡る経験もあるし、卓越した知恵も持っているだろうが、時代が大きく変化するときには、過去の慣習や価値観、倫理観まで含め、そうした体験や知恵が邪魔をすることもある。できればそれらを無視するぐらいの若い人たちに未来を託したい。

昔々どれほど活躍しようが、すでに引退してしまった人を担がなければならないほど、日本は本当に人材不足なのだろうか。もしそうだとするならば、本当に悲しいし、未来に希望を描けなくなってしまう。

また今回の都知事選の争点を『原発』においていることにも違和感がある。原発賛成、反対は国家の重大な懸案事項である。両総理たち自身も、東京から日本を変えるなどと叫んでいるけれど、日本を二分するような大問題は東京だけではなく、国家を挙げて議論して欲しい。 東京都には東京都で解決しなければならない問題が山積しているはず。原発問題に東京都が関知する必要はないなどとは思わないが(みんなが知るように東京都は東京電力の株主でもある)、原発問題を議論したければ昨年の国政選挙(参院選)に立候補して、国会で堂々と議論すればよかったのだ。

両総理とも人気は抜群なんだから、国政選挙で返り咲くことなど朝飯前だろう。国政に返り咲き、新党でも作って、そこで党の約束(党約)/マニフエストを訴えればよい。

良い悪いは私には判断できないが、あのタレント議員の山本太郎氏ですら『脱原発』を天皇陛下に訴え、お手紙を送ろうとしたじゃない。

人気の歴代総理が二人もそろい、都知事選挙で『脱原発か、原発再稼動か』を問う選挙にするというのは、どこかおかしいと思うのは私だけ?

日経新聞を読んでいてもトップの見出しでそのような疑問を呈している記事がない(中面で一部触れているが・・・)。どことなく、もう峠を越えた細川、小泉コンビ(何度も言うが、彼らは自ら政治の舞台から降りたのだ)が台風の目になるなどと、都知事選の有力候補として、おもしろおかしく崇め奉るのはやめてほしい。

もし、私が財コンサルティングを今以上に盛り上げ、一時代を作った経営者として社内で評価、賞賛され、そして引き際良くクライアントセミナーなどで盛大な引退セレモニーまで催してもらって引退したとしよう。

その数年後(私の引退した後)に社員が今まで以上に一致団結して更なる飛躍を遂げている最中、突然、再び私が登場して『代表者に復帰する!!!』などと宣言したら、どうなると思う?社員たちの盛り上がりは一気に引くだろうし、『何、今頃しゃしゃり出てきてんねん!稲葉さん、あんたの時代はもう終わったんや!』ときっと引導を渡されるだろう。

仮に、私がスタッフの一人ならば、間違いなく先頭を切って、過去の代表者に引導を渡すだろう。 今回のお二人の元総理の登場はそんな違和感を私に抱かせる事件である。

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