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日本が韓国にした酷いこと

私は、最近韓国がやたら日本を目の敵にするような言動にいささかウンザリしています。そして、慰安婦の像を何故アメリカ各地に設置するのかも理解ができません。だから、韓国に対して一言言いたくなります。

 ただ、それと同時に、日本が戦前戦中の時代に韓国に酷いことをしたことも事実であると言うと、それは間違いだ、というような批判を頂くのです。

 そうした人々によれば、日本は韓国に酷い仕打ちをするようなことをしていない、と。むしろ感謝されるようなことばかりをしたのだ、と。

 そして、そのようなことをいう人々は、日本が韓国に対し酷いことをしたというのであれば、その証拠を示せと言うのです。

 貴方はそのような批判をどのように思うでしょう。

 日本が韓国に酷いことをしたというのならやっぱり証拠を示すべきなのでしょうか? そんな風に貴方も考えますか?

 時代は変わったものなのです。だって、そのようなことを言う人など今まではいなかったからです。

 我々よりも上の世代の言い分は、「確かに日本は韓国などに迷惑をかけたが、いつまで謝罪を要求するのか、いい加減にして欲しい」というものでした。

 そうですよね?

 それが、今は、それより一歩進んで、日本は韓国に迷惑をかけていないと言い張るのですから。

 若い世代は、昔のことは何も知らないのですよね。ただ、韓国や中国のことが嫌いなだけで、だから何でも反論したくなる、と。

 もちろん、私も昭和20年代生まれですから、実際に戦争を体験した訳ではないのです。だから100%の確信を持って言えることは何もない。

 しかし、私たちの親は実際に戦争を体験した。だから、何となく戦争中のことが想像できるのです。

 言っときますが‥私だって、戦前、或いは戦時中に日本が韓国に対し悪いことなどしていないことが証明できたらどれだけ嬉しいことか!

 そんなの当たり前ではないですか! だって日本人なのだから。

 しかし、仮に少しでも悪いことをしたのが事実であるとしたら、それを反省するのが当然。でしょう?

 韓国や中国の過激な言動に触発され、日本においても愛国主義的な動きが高まっているのはある程度は理解できます。しかし、だからと言って、日本人の方まで過去の事実を無視するようなことを言いだしたら、韓国や中国の理不尽なことを言う人々と同じレベルになってしまうではないですか!

 そうでしょう?

 日本はどれだけ韓国に対し悪いことをしたのか?

 そのような問いに対して、逆に日本が過去韓国のためにどれだけためになることをしたのかを強調する向きがあります。

 確かに、日本の韓国併合も考えようによっては韓国にとってプラスになった面があるのかもしれません。しかし‥だからといって、日本は韓国のために日韓併合をしたのか?

 そんなことはないのです。飽くまでも日本のためにしたことなのです。

 私は、何故日本が韓国に対し酷いことをしたと言うのか?

 それは私にとって大変ショッキングなことがあったことに由来します。

 日本が韓国に対して最後の円借款の供与を決めたのが1990年の1月頃でした。当時、韓国は地下鉄を拡充しようとしており、そのための資金を日本が円借款として供与しようということになったのです。そして、私は、政府のミッションの一員として円借款交渉のために韓国を訪れたのです。

 但し、円借款の交渉といっても、実際にミッションが現地を訪れる際には話は事実上まとまっていたと言ってもよく、従って、どちらかと言えばセレモニー的な要素が強く、合間に韓国内の観光施設を訪れる余裕もあったのです。

 そして、確か南大門を訪れたときのことだったと思うのですが‥韓国側の女性の担当者が是非この絵をみなさいと指差したものがあったのです。

 実は、そこに描かれていたのは、朝鮮王朝のお姫様が日本の軍人から切り付けられる様子を描いたものでした。

 こんな残虐なことを昔の日本人はしたということを、今の日本の若い人たちは知っているのかと言いたかったのか?

 ただ、先方は何もそれ以上は言わないのです。

 私は、そのときに思いました。何故そのような悲しい絵を我々日本人に見せつけるのか、と。円借款の交渉で来ているのに、その絵が関係があるのかと。

 いずれにしても、その残虐な絵を見せられて私は、相当のショックを受けたのです。

 私が見た絵というのは、韓国側が事実を歪曲して描いた絵だったのでしょうか?

 そんなことはないでしょう。

 原因は何であれ、日本の軍人が朝鮮のお姫様を切りつけたというのは事実ではないのでしょうか。

 それが、私が、日本が戦前、戦中に韓国に対して酷いことをしたということの一例なのです。

 それ以外のことについては、繰り返しになりますが、私が実際に戦争を体験したのではないので明確なことを示す訳にはいきません。

 しかし、状況証拠と言うものがあります。

 仮に、今一部の愛国的な人々が言うとおりに、日本が韓国に対し感謝されるようなことはしても、憎まれるようなことをしていないのだとすれば、何故、実際に戦争を体験した世代の人々は、そのことをはっきりと我々に伝えなかったのでしょうか。

 事実は、それどころか、そのような世代の政治家たちはずっと韓国に対し謝罪し続けていたではないですか。

 大体、今頃になってA級戦犯の人々の何が悪いのか、なんて開き直った言い方をする人が現れていますが、その辺の感覚も私にはピンときません。

 若い世代の人たちは、多分、兵隊やくざなんて映画をみたことがないのでしょう。

 勝新太郎に田宮次郎が出演していて‥

 何を言いたいかと言えば、如何に当時の軍隊が理不尽なことを朝鮮人などだけではなく、日本人に対してもしていたかがよく分かるのです。

 日本人に対してさえも大変酷い仕打ちをしたのがかつての軍隊ではないのでしょうか?

 日本人に対してさえ酷い仕打ちをしたのが事実であるとするならば、外国人にはもっと酷いことをしてもおかしくはない。そうでしょう?

 日本人に対してどんな酷いことをしたというのか?

 それは無理やり死を強制したことです。

 何故絶対に生きては帰ってこれない人間魚雷に十代の兵隊を乗せたのか? 攻撃するための機関銃も装備していないような飛行機に兵隊を乗せて敵に体当たりを命じたのか?

 負けることが分かっていながら無駄に命を犠牲にしたのです。

 生き残った飛行機乗りの兵隊さんが語っているではないですか。

 自分たちは命は惜しくなかった、と。そして、自分たちも、自分たちが乗った飛行機で敵の航空母艦を沈めることができるのなら、それは本望だった、と。しかし、戦争の終わり位になると、日本軍の飛行機には敵を攻撃するための機関銃が装備されていないものだから、敵から簡単に撃ち落とされるのが分かり切っていた、と。とても、敵の航空母艦に近づくことなどできなかった、と。

 そうやって多くの兵隊さんたちを死なせてしまったのです。

 捕虜になったら故国の土を踏めるなんて思うなとも教えていました。そのためにどれだけ多くの日本兵の捕虜たちが無残な死に方を選んだことか。

 私、30代前半の頃、キャンベラにあるオーストラリアの財務省で調査研究に従事していたことがありますが、そのときに戦時中、カウラというところのキャンプで日本兵の捕虜の集団脱走事件が起きたことを知りました。脱走したといっても、武器と言えるものは何もない。敢て言えば、フォークやスプーン程度。この捕虜たちは何も生き延びることを望んだ訳ではないのです。ただ軍人らしく死ぬために脱走を試みたのです。そして、多くの日本兵の捕虜が死んでしまったのです。

 そのキャンプには日本兵だけではなく、ドイツ兵やイタリヤ兵も捕虜として隔離されていたそうですが、イタリヤ兵などは、戦争が終わったら今度はどんな商売をするかなんて話をしていたそうなのです。その一方で、日本兵の悲壮なこと。何故ならば、捕虜は生きて帰ってはいけないと教えられていたからです。

 沖縄でも多くの尊い命が失われたではないですか?

 それでも、日本の軍隊は酷いことをしていないと言い張るのでしょうか?

 もちろん、戦争が起こったのは何も日本だけのせいとは言い切れない面があるのはそのとおり。

 しかし、そもそも大陸に進出するきっかけになったのは、国内の不況が長引いて多くの貧しい農家の若い女性などが身売りされるようなことが起きたからなのです。

 つまり、座して死を待つのではなく、大陸に活路を求めよう!と。

 しかし、大陸というのは他人のものであるのですから‥進出される側からしたら有難迷惑に過ぎないのです。

 韓国では、王朝も途絶えてしまいました。その真の原因がどこにあるかは別として、日本が朝鮮を併合したことがそのきっかけになったことは事実でしょう。

 いずれにしても、事実は事実として認めることが必要なのです。

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