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西川史子の離婚から考える結婚の「正しさ」

11日、西川史子が離婚を発表した。メディア各社が一斉にこれを報道し、西川のコメントも読める。

興味深いのは、どちらかが浮気した…だとか、好きじゃなくなった…だとか、仕事が忙しくてすれ違って…だとか、そういう「わかりやすい理由」は書かれていないところだ。

1年にもわたって、話し合いを続けたんだそうだ。世の中に、1年にわたって会議がされる仕事がどれだけあるだろう?  あらためて、結婚が二者による「一大プロジェクト」なのだと思い知らされる。好きな者同士が同居したら成り立つ――そんな単純なものじゃないのだ。

ただ一方、何の気負いもなく結婚して、難なく結婚をこなしているようにみえる夫婦もいるわけで。

西川と彼らの間に、いったいどんな違いがあるのだろう?

 西川は11日、結婚を発表した書面で、「『結婚とは、こうあるべきだ』とか、『夫婦とは、こうあるべきだ』と自分で結婚生活のハードルを上げてしまった私は、この4年間ずっと彼を苦しませてしまっていたのかもしれません」と心境をつづっっていた。

 また、12日に生出演したTBS系「サンデー・ジャポン」でも、「私が理想の結婚はこうあるべきだ、とか、毎日家でご飯を食べるべき、だとか、旅行は毎回行く、とかうるさく言ってしまった」と具体例を挙げ、3年11カ月の結婚生活を反省。涙を浮かべていた。

西川史子 結婚本読みまくり猛勉強していた 爆問・太田夫人が明かす - ライブドアニュース

赤の他人のぼくがいうのもなんだけど、この人と結婚するのは「無理だなぁ」と思った。というのも、彼女は結婚のあり方に「正解」があると思っている節があるのだ。

そう考えると、今日の放送でも謝っていたけど、彼女が「サンジャポ」で他人の結婚のあり方を切りまくっていたのも、よくわかる。あれは、自分の結婚が上手くいっていないのを棚に上げていたわけではない。彼女にとっての「正しい結婚」との比較において、他人を評価していたのである。

それが無理なのだ。なぜなら、おそらくぼくはその「正解」が、「正解」だとは思えないから。

自分にとっての「正しい結婚」を行使し続けようとするならば、同時にそれは、相手にとって「特定の結婚」を強いることになる。

自分にとっての「正しい結婚」が、幸い相手にとっても「正しい結婚」である可能性もありえる。けれど、その可能性は万に一つなのだろう。

「正しい結婚」が強固であればあるほど、またそれに当人が固執すればするほど、結婚が難易度の高い「無理ゲー」化していくのは、よく考えれば当然だ。

もちろん、先述したぼくからしたら「難なく上手くやっている夫婦」も、その幸せそうな表層は、どちらか片一方によるもう一方への根深い従属や諦め、犠牲、献身、恐怖、絶望などによって、かろうじて成り立っているだけかもしれない。

どちらにせよ、「こうでないとNG」というやつより、「これ以外はOK」というやつと一緒になった方が、少なくとも未婚のぼくからしたら上手くいきそうな気がする。


結婚に限らずなんでもそうではあるが、つねに「正解がある」という価値観の人は、大変だと思う。それは結果的に、自分で自分の首を絞めることになるからだ。

ただ、生き方に正解がないよ! なんて言い出すと、そもそも結婚しなくなるので、そこはそれでいろいろ難儀なのではあるが。

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