記事

細川立候補騒動があぶりだしたもの

細川立候補騒動がどのような展開となって終わるにしても、すでに立候補騒動そのものが我々にこの国の政治状況の実態を教えてくれた。

 そのことだけでも細川立候補騒動は大きな意義があったということだ。

 一つは安倍自民党のもろさと弱さである。

 あれほど支持率を誇って盤石だと思われていた安倍政権が、その実態がいかにもろいものであることを露呈した。

 甘利大臣の「殿、ご乱心」という批判発言や、御用メディアの細川氏誹謗がそれを物語っている。

 それは安倍自民党政権の危機感の裏返しである。

 二つは野党、とりわけ野党第一党の民主党の救いがたさである。

 東京都知事選に担ぎ出す候補者がいない民主党は舛添氏に相乗りしようと決めた。

 その直後に細川立候補の動きが表面化し、わずか一日で細川氏に乗りかえようとした。

 野党第一党がこの体たらくである。

 要するに野党統一候補はいなかったということだ。

 これでは選挙にならない。

 共産党に至っては、みずから支持する候補者にこだわり、細川氏の佐川急便資金問題をとりあげて自民党と同じように細川批判をしている。

 小沢問題の時もそうだった。

 自己中心の硬直した共産党の姿がそこにある。

 三番目に、そしてここが一番腹立たしいところであるが、細川人気にあやかろうとして有象無象の保守、革新双方の政治家たちが動き出そうとしていることである。

 再び表舞台に出られないような過去の失敗政治家たちが、それでも政治への未練が捨てきれず、ここぞとばかりに細川氏の動きに便乗しようとする。

 これが日本の政治家たちなのだ。

 細川東京都知事の誕生によって日本の三度目の政権交代に向けて大きな動きが出てくるとしても、そこに登場する政治家たちが同じような顔ぶれでは政治は変わらない。

 細川氏はそこを変えられるのか。

 細川再登場はこの国の名もない大衆が主役になる真の国民革命になるのか。

 私の関心はもはやそこに移っている(了)

あわせて読みたい

「都知事選2014」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    中等症めぐり政府の揚げ足を取る毎日新聞 いい加減な記事を出すのは許されるのか

    中村ゆきつぐ

    08月04日 08:26

  2. 2

    強行放送!緊急事態宣言下の24時間テレビは「ジャニーズ祭り」

    渡邉裕二

    08月04日 08:04

  3. 3

    患者対応をめぐる行政と開業医の役割分担 国会議員がルール化する必要性を橋下氏指摘

    橋下徹

    08月04日 12:14

  4. 4

    コロナ禍で迷惑行為をするのは一部の人たち JR北海道も列車内での飲酒の自粛を呼び掛けよ

    猪野 亨

    08月04日 08:35

  5. 5

    東京都心に住むコストをケチってはいけない

    内藤忍

    08月04日 11:37

  6. 6

    菅政権の自宅療養方針に与党議員が批判?? 無責任な姿勢は最低なパフォーマンス

    猪野 亨

    08月04日 14:17

  7. 7

    北海道の医療崩壊を見た医師「来週から東京で多くの重症者が出てくるが入院できない」

    田中龍作

    08月03日 19:41

  8. 8

    二階幹事長“首相の続投望む国民多い”発言に「どこの国?」「幻聴では」と失笑の嵐の異論」

    女性自身

    08月04日 09:50

  9. 9

    有害な言論はどこまで警戒すべきか?

    元官庁エコノミスト

    08月04日 15:07

  10. 10

    「横浜独立」で神奈川県は困らないの?-県と市はよきライバルに

    松沢しげふみ | 参議院議員(神奈川県選挙区)MATSUZAWA Shigefumi

    08月04日 08:36

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。