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- 2014年01月07日 09:23
首相の靖国参拝、20~30代は「評価」の声が多数って本当?
産経新聞2014年1月6日付で、「首相の靖国参拝、20~30代は「評価」の声が多数」と報じられています。
http://www.fnn-news.com/archives/yoron/inquiry140106.html
その数字を拾い出してみると、
全体
評価しない 53.0%
評価する 38.1%
しかし、30代に限ってみると、(以下の部分は記事にしかないようです)
評価しない 41.4%
評価する 50.6%
20代では、
評価しない 41.6%
評価する 43.2%
30代男性に限ると、評価する 64.3%
だそうです。この結果をもって産経新聞は、30代に安倍カラーが浸透したと結論づけています。
しかし、評価するという理由で一番多かったというのが、「戦争の犠牲者に哀悼の意を示した」ということです。
安倍総理の参拝は、決して戦争犠牲者に対する「哀悼の意」ではありません。
A級戦犯も含めた「英霊」に対する参拝であって、戦争犠牲者に対する哀悼の意という選択肢は、世論調査を誘導するための意図的なものと言わざるを得ません。
例えば、戦争の犠牲者に対して哀悼の意を表することは良いことかと問われれば、そのような一般的抽象的命題に対しては、「良い」と答えることが普通です。私もこれだけの問いであれば「良い」と答えます。
しかし、それが安倍総理が行った参拝とは全く意味が違っていたらどうでしょうか。
安倍総理自身、あの先の大戦を侵略戦争とは認めていません。また参拝にあたってもA級戦犯が合祀されていることを区別していません。
過去に日本が行った侵略戦争を肯定するために参拝したとしたら、同じような回答になるでしょうか。
この報道だけをみると、いかにも30代や20代の若者層で、靖国参拝を当然視し、安倍総理の行動を支持しているかのように見えますが、実際には、単に「戦争の犠牲者に対する哀悼の意」以上の意味ではなく、これをもって安倍総理の行動が支持されていると見るのは歪曲も甚だしいというべきです。
他方で、中韓両国の批判や米国の「失望」表明が安倍総理の行動の「支持」を導いていることもうかがわれます。
日本ではどうにも戦争犠牲者を慰霊するところが靖国神社しかないような錯覚をマスコミ報道が与えているものですから、中韓や米国に対する「反発」として感情論として納得できなくなるものと推察されます。
靖国神社の問題はA級戦犯を合祀した場所でもあり、靖国神社自身が侵略性を否定し自衛のための戦争だったとしていることで、そこに内閣総理大臣が関与しているということが正面から問われていることを認識しなければなりません。
ヒトラーの墓を拝んでいるのと全く同じなのです。
「また靖国参拝ですか 新藤義孝総務相 春香クリスティーンさんの発言から考える 靖国参拝はヒトラー崇拝と同じだ」
何故、ヒトラーの墓を拝むのはダメで、靖国神社なら良いのかということが問われているのですから、中韓や米国に対し、感情的な反発するだけでは足りません。
「外国(米中韓)が批判するからダメ? 違います、靖国参拝は戦死者への冒涜だからです」
靖国神社の実態を知ることこそ、この問題を読み解く近道です。
靖国神社を批判したり、A級戦犯問題を持ち出すと、途端に「不勉強」というレッテルを貼りたがる人たちがいます。しかし、一体、どのような「勉強」をすればA級戦犯が存在しなくなり、また先の大戦の侵略性が否定されることになるのか不思議で仕方がありません。
「産経新聞社とFNNの合同世論調査で、第2次安倍晋三政権が目指す憲法改正論議や安倍首相の靖国神社参拝などへの賛成・支持が20~30代に広がり、「安倍カラー」と呼ばれる保守的な課題が若者世代に受け入れられている実態が明らかになった。」しかし、その実態はどうなのでしょうか。世論調査結果はこちら。
http://www.fnn-news.com/archives/yoron/inquiry140106.html
その数字を拾い出してみると、
全体
評価しない 53.0%
評価する 38.1%
しかし、30代に限ってみると、(以下の部分は記事にしかないようです)
評価しない 41.4%
評価する 50.6%
20代では、
評価しない 41.6%
評価する 43.2%
30代男性に限ると、評価する 64.3%
だそうです。この結果をもって産経新聞は、30代に安倍カラーが浸透したと結論づけています。
しかし、評価するという理由で一番多かったというのが、「戦争の犠牲者に哀悼の意を示した」ということです。
安倍総理の参拝は、決して戦争犠牲者に対する「哀悼の意」ではありません。
A級戦犯も含めた「英霊」に対する参拝であって、戦争犠牲者に対する哀悼の意という選択肢は、世論調査を誘導するための意図的なものと言わざるを得ません。
例えば、戦争の犠牲者に対して哀悼の意を表することは良いことかと問われれば、そのような一般的抽象的命題に対しては、「良い」と答えることが普通です。私もこれだけの問いであれば「良い」と答えます。
しかし、それが安倍総理が行った参拝とは全く意味が違っていたらどうでしょうか。
安倍総理自身、あの先の大戦を侵略戦争とは認めていません。また参拝にあたってもA級戦犯が合祀されていることを区別していません。
過去に日本が行った侵略戦争を肯定するために参拝したとしたら、同じような回答になるでしょうか。
この報道だけをみると、いかにも30代や20代の若者層で、靖国参拝を当然視し、安倍総理の行動を支持しているかのように見えますが、実際には、単に「戦争の犠牲者に対する哀悼の意」以上の意味ではなく、これをもって安倍総理の行動が支持されていると見るのは歪曲も甚だしいというべきです。
他方で、中韓両国の批判や米国の「失望」表明が安倍総理の行動の「支持」を導いていることもうかがわれます。
「「首相の靖国神社参拝を中国や韓国が非難していることに対しては「納得できない」が67・7%を占め、「納得できる」(23・3%)を大きく上回った。米政府が「失望した」とする声明を出したことにも約6割が「納得できない」と回答した。」これは1つには上記設問の調査結果に見られるように安倍総理の行動を単純な「戦争の犠牲者に対する哀悼の意」と受け止めていることが影響しているものと思われます。
日本ではどうにも戦争犠牲者を慰霊するところが靖国神社しかないような錯覚をマスコミ報道が与えているものですから、中韓や米国に対する「反発」として感情論として納得できなくなるものと推察されます。
靖国神社の問題はA級戦犯を合祀した場所でもあり、靖国神社自身が侵略性を否定し自衛のための戦争だったとしていることで、そこに内閣総理大臣が関与しているということが正面から問われていることを認識しなければなりません。
ヒトラーの墓を拝んでいるのと全く同じなのです。
「また靖国参拝ですか 新藤義孝総務相 春香クリスティーンさんの発言から考える 靖国参拝はヒトラー崇拝と同じだ」
何故、ヒトラーの墓を拝むのはダメで、靖国神社なら良いのかということが問われているのですから、中韓や米国に対し、感情的な反発するだけでは足りません。
「外国(米中韓)が批判するからダメ? 違います、靖国参拝は戦死者への冒涜だからです」
靖国神社の実態を知ることこそ、この問題を読み解く近道です。
靖国神社を批判したり、A級戦犯問題を持ち出すと、途端に「不勉強」というレッテルを貼りたがる人たちがいます。しかし、一体、どのような「勉強」をすればA級戦犯が存在しなくなり、また先の大戦の侵略性が否定されることになるのか不思議で仕方がありません。