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遠藤浩一氏の若すぎる死を悼む

今朝の産経一面右下に、遠藤浩一氏の笑顔の写真が出ていたので、何気なく目をとめて仰天した。

「遠藤浩一氏死去 保守派の論客、正論新風賞 55歳」とある。

4日午後の新年会に参加した後、体の不調を訴え、その後死去したと記事にはある。

これから必要な人材だったのに、なんということか、と愕然とした。

国家基本問題研究所でも非常に元気に活動していたし、チャンネル桜でもぶれない姿勢を貫いていた。

昨年10月17日、彼が所管している拓殖大学日本文化研究所から1通の手紙が届いた。中には、

≪前略失礼いたします。本日はお願ひがあり、お手紙を差し上げました。小生が所管してをります拓殖大学文化研究所では、毎年、学生・社会人向けに公開講座を開催いたしてをります。・・・・来(平成二十六)年度もこれを承け、「日本文明の肖像 3」として、さらに議論を深めてまゐりたいと企画してをります……「国防とは何か-――日本文化の守り方」(仮題)といったテーマで…≫

という、出講依頼文が入っていた。

早速連絡すると、「90分の話の後に、休憩を挟んで遠藤氏と対談形式で質疑応答をお願ひできれば有難い」というので、勿論構わないが、一介の元戦闘機のりに過ぎない私に、日本文明の守り方という高邁なお話ができるものか、と心配だ。しかし、34年間の自衛隊勤務で感じた「部下たちが『何から何を』命をかけて守ろうとしているのかについて」体験談ならできると思う、と答えると、彼は「それで結構です」と喜んでくれたから承諾し、つい気を許して「ただし、期日が(来年の)12月20日(土曜日)だから、それまで生きていればの話だが…」と、いつものように茶化してしまった。

彼は笑いながら「先生は絶対に大丈夫です」と言ってくれたのだが、まさかまさか若い彼の方が先に行ってしまうなんて想像もできなかった。

今、出講依頼の手紙の終わりに書かれた、几帳面な「遠藤浩一 拝」という署名を眺めながら、つくづく人生は一寸先は闇だと思わされる。

そしてこの彼のサインは私にとって非常に貴重なものに思えてくるのである。


長年、いつ死んでもおかしくないような生活をしてきた私だから、現世で別れることはつらいことに変わりはないものの、通過儀礼だと思っていて、現世は次の世界につながっていると確信している。つまり、霊魂の世界で彼とふたたび対話できると私は思っているから、これ以上は悲しまないことにする。

しかし、今年は世界が大きく動く年回りであり、周辺情勢は予断を許さない。

そんな我が国の将来を左右しかねない年が始まったばかりだということ、そして多分日本人は立ち直ると私は信じているのだが、その立ち直った新日本社会の姿をこの世で確認できないまま、氏が去って行ったことを思えば、巧言令色人種たちがはびこっている現状が残念でならない。

大切なこの時期に氏のような若く貴重な保守派論客を失ったことは、日本にとって重大な損失であり口惜しい限りである。

心から哀悼の意を表したい。

[画像をブログで見る]

≪遠藤浩一氏:そういえば少し疲労の影が見えている…:産経から≫

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