- 2014年01月06日 07:30
新春暴論2014:なにが「大人」と「子ども」をわけるのか?――「大人試験」について考える - 山口浩
3/3ひとまわりして「子ども」に
干支が一巡する60歳は「還暦」と呼ばれる。生まれた時に帰るという意味を込めて、赤色の衣服(頭巾やちゃんちゃんこなど)を着る習慣がある。つまり、干支がひとまわりして、赤ちゃんに還る、ということだろう。赤ちゃんに還るのなら、そこから子ども時代が再び始まるわけで、子どもとして再び「学び」の時期に入るのも悪くないのではないか。
いっそ、金融や商取引に限らず、ひとまわりして「子ども」に戻った高齢者にもう一度、「義務教育」を受けてもらう、ぐらいのことをやった方がいいのかもしれない。もちろん内容は高齢者向けのものとすべきだ。古びた知識をリフレッシュして、老後を生き抜く知恵を授かって、試験で力を試すのだ。力があれば、再び「大人」として社会を担う存在になってもらえるといいし、そこまで至らなければ、必要なサポートを受けて、できる範囲のことをすればいい。それぞれの人が、その力に応じてそれを発揮できる機会を得られる社会になればよい。
以上、暴論終了。もちろんこれが実現するなどとはまったく思っていないが、少しでも考えるきっかけになればいいと思う。
今年もよい年でありますように。
サムネイル「Les Quatre Cents Coups」Paul Lowryhttp://www.flickr.com/photos/paul_lowry/4828450662
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発売日:2013-12-29
画像を見る 山口浩(やまぐち・ひろし)ファィナンス / 経営学
1963年生まれ。駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部教授。専門はファイナンス、経営学。コンテンツファイナンス、予測市場、仮想世界の経済等、金融・契約・情報の技術の新たな融合の可能性が目下の研究テーマ。著書に「リスクの正体!―賢いリスクとのつきあい方」(バジリコ)がある。



