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- 2014年01月05日 10:00
ワークライフバランス
最近、「ワークライフバランス(仕事と生活の調和)」という言葉をよく耳にします。私生活も充実していなければ、仕事の能率が下がるということでしょうか?年が明けて仕事始めを迎えるに当たり、是非とも見直してみたい一つではないでしょうか?
北米の午後5時。帰宅ラッシュのエレベーターは人で溢れながらも、聞こえてくる会話は心なしか明るい感じがします。また、バンクーバーやロスなど西海岸に勤務している人は東部時間に合わせて午前6時くらいに出社してくる人もいますし、証券関係の人は西時間の午後1時で場が引けることもあり、昼過ぎからレストランでワインを片手に談笑している姿もごく普通に見かけます。
欧米に勤務する人が2,3週間の休暇をとって海外旅行などの休暇を楽しむというのは日本では馴染みのない習慣です。日本の場合、ゴールデンウィーク、盆とお正月に空港がごった返すのはその時くらいしか旅行に行く機会が作れないということで、今回のように新幹線が5時間も止まれば日本中が麻痺するということに繋がってしまいます。
伊藤忠商事は深夜残業を禁止し、早出残業を奨励しています。しかも早出手当は通常の25%増しから50%に増やし、バナナやヨーグルトが無償配布されるのです。日本では早出の奨励に対してネガティブな意見が多く、「そんな早朝の電車はない」「早出してもその後の残業もあり、結果として就労時間が長くなる」という声は聞こえてきます。しかし、一歩踏み出さなければ何も始まらないことも事実なのです。人生の充実、幸せの尺度は人それぞれで数字で計れたり、比較できたりするものではないものの一定のバランス感覚を持つことで仕事の充実感が高まるのではないでしょうか?
私の知り合いの二人の例を通じてワークバランスを考えてみましょう。
A君は外資系勤務で通勤片道1時間45分。乗換えも3回あり、一日3時間半が通勤で消えてしまいます。おまけに業績が上向き、恒常的な長時間残業でへとへとのライフでした。無理して帰宅、短い睡眠と風呂に着替えだけのライフに遂に終止符を打ち、会社近くの寮に平日は泊り込み、週末だけの帰宅となりました。
B君はバンクーバーで「主夫」。二人の子供の学校と習い事の送迎でほぼ一日は潰れてしまいます。働かねばならないという気持ちはあるものの主夫の心地よさに慣れてしまったのか、時間だけが過ぎ去り、ワークライフに戻りたくても希望の職種に厳しい条件をつけ、フレキシビリティのない自分に嫌悪感を抱いています。
私から見ればこの二人は両極端な例なのですが、ワークバランスという点からすればあまりよい印象はもてないでしょう。人の幸せの尺度は数字では表せないものですが、程よいバランス感覚が重要なのは言うまでもありません。その中で非正規雇用が必ずしも悪いとはいえない社会となってきたのも事実です。
非正規雇用とはよく負のイメージで捉えられることがほとんどです。一方で上司が帰らないから帰れない正社員と比べワークのポーションを24時間の中でうまくバランスさせることが出来る点は大いにプラスの部分であります。それで得た自由時間で好きなことがやる時間があるという幸せはゆとりある生活と充実感そのものでしょう。
雇用側もIT、ロボット、先端技術、ソフトウェア、効率化といった努力もあり、より少ない社員で機動的な業績を上げることが必須となってきています。先日もこのブログで触れたように正社員がマイノリティー(少数派)になることはもはや驚くべき傾向ではないのです。
ならば社会の趨勢を自分のライフバランスの中にどう取り込んでいくのか、あえて時代に逆らわず、うまく流れに乗せていくというスタイルも大事な選択肢ではないでしょうか?
そもそも、なぜ正社員になりたいのでしょうか?そのイメージとは新卒一括採用、OJTなど教育、訓練中も給与が支給され、各種保険・厚生年金の加入、退職金、収入の安定。更には絶対ではないけれども安定した雇用が期待でき、転職に際しても非正規の人のそれと比べれば手当てなど会社の手厚い援助が期待できるということでしょうか?
では、非正規とは。日本ではアルバイト、パート、契約社員がそれが代表され、社会保険、雇用保険などの適用外であり、雇用が不安定、給与、勤務体系がその人の成長を前提としていないことが主な違いでしょうか?
正社員と非正規どちらが上で下なのか、人生が充実しているのか、これらはみなさん個々人の価値観・人生観によって異なってきます。世の中は目まぐるしく変化しています。そして、それに呼応するように様々な雇用形態がこれからも生まれてくるでしょう。そんな中で、企業は非正規社員のやる気の引き出し方を開発する必要がありますし、非雇用側はワークバランスの中で自分の才能を発掘し、勉強や訓練をすることで新しい自分を発見する努力をすることが重要でしょう。
そして一番大事なのは自分自身が充実したライフを過ごせるように考え、改善し続けることではないでしょうか?
今日はこのぐらいにしておきましょう。
北米の午後5時。帰宅ラッシュのエレベーターは人で溢れながらも、聞こえてくる会話は心なしか明るい感じがします。また、バンクーバーやロスなど西海岸に勤務している人は東部時間に合わせて午前6時くらいに出社してくる人もいますし、証券関係の人は西時間の午後1時で場が引けることもあり、昼過ぎからレストランでワインを片手に談笑している姿もごく普通に見かけます。
欧米に勤務する人が2,3週間の休暇をとって海外旅行などの休暇を楽しむというのは日本では馴染みのない習慣です。日本の場合、ゴールデンウィーク、盆とお正月に空港がごった返すのはその時くらいしか旅行に行く機会が作れないということで、今回のように新幹線が5時間も止まれば日本中が麻痺するということに繋がってしまいます。
伊藤忠商事は深夜残業を禁止し、早出残業を奨励しています。しかも早出手当は通常の25%増しから50%に増やし、バナナやヨーグルトが無償配布されるのです。日本では早出の奨励に対してネガティブな意見が多く、「そんな早朝の電車はない」「早出してもその後の残業もあり、結果として就労時間が長くなる」という声は聞こえてきます。しかし、一歩踏み出さなければ何も始まらないことも事実なのです。人生の充実、幸せの尺度は人それぞれで数字で計れたり、比較できたりするものではないものの一定のバランス感覚を持つことで仕事の充実感が高まるのではないでしょうか?
私の知り合いの二人の例を通じてワークバランスを考えてみましょう。
A君は外資系勤務で通勤片道1時間45分。乗換えも3回あり、一日3時間半が通勤で消えてしまいます。おまけに業績が上向き、恒常的な長時間残業でへとへとのライフでした。無理して帰宅、短い睡眠と風呂に着替えだけのライフに遂に終止符を打ち、会社近くの寮に平日は泊り込み、週末だけの帰宅となりました。
B君はバンクーバーで「主夫」。二人の子供の学校と習い事の送迎でほぼ一日は潰れてしまいます。働かねばならないという気持ちはあるものの主夫の心地よさに慣れてしまったのか、時間だけが過ぎ去り、ワークライフに戻りたくても希望の職種に厳しい条件をつけ、フレキシビリティのない自分に嫌悪感を抱いています。
私から見ればこの二人は両極端な例なのですが、ワークバランスという点からすればあまりよい印象はもてないでしょう。人の幸せの尺度は数字では表せないものですが、程よいバランス感覚が重要なのは言うまでもありません。その中で非正規雇用が必ずしも悪いとはいえない社会となってきたのも事実です。
非正規雇用とはよく負のイメージで捉えられることがほとんどです。一方で上司が帰らないから帰れない正社員と比べワークのポーションを24時間の中でうまくバランスさせることが出来る点は大いにプラスの部分であります。それで得た自由時間で好きなことがやる時間があるという幸せはゆとりある生活と充実感そのものでしょう。
雇用側もIT、ロボット、先端技術、ソフトウェア、効率化といった努力もあり、より少ない社員で機動的な業績を上げることが必須となってきています。先日もこのブログで触れたように正社員がマイノリティー(少数派)になることはもはや驚くべき傾向ではないのです。
ならば社会の趨勢を自分のライフバランスの中にどう取り込んでいくのか、あえて時代に逆らわず、うまく流れに乗せていくというスタイルも大事な選択肢ではないでしょうか?
そもそも、なぜ正社員になりたいのでしょうか?そのイメージとは新卒一括採用、OJTなど教育、訓練中も給与が支給され、各種保険・厚生年金の加入、退職金、収入の安定。更には絶対ではないけれども安定した雇用が期待でき、転職に際しても非正規の人のそれと比べれば手当てなど会社の手厚い援助が期待できるということでしょうか?
では、非正規とは。日本ではアルバイト、パート、契約社員がそれが代表され、社会保険、雇用保険などの適用外であり、雇用が不安定、給与、勤務体系がその人の成長を前提としていないことが主な違いでしょうか?
正社員と非正規どちらが上で下なのか、人生が充実しているのか、これらはみなさん個々人の価値観・人生観によって異なってきます。世の中は目まぐるしく変化しています。そして、それに呼応するように様々な雇用形態がこれからも生まれてくるでしょう。そんな中で、企業は非正規社員のやる気の引き出し方を開発する必要がありますし、非雇用側はワークバランスの中で自分の才能を発掘し、勉強や訓練をすることで新しい自分を発見する努力をすることが重要でしょう。
そして一番大事なのは自分自身が充実したライフを過ごせるように考え、改善し続けることではないでしょうか?
今日はこのぐらいにしておきましょう。



