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改めて靖国参拝の何が問題なのか(1) A級戦犯がいるからだめなの!?

こんな問題スルーすればいいと僕は正直に思っている。なんで今更・・・。と思いを禁じ得ない。小泉首相以降は靖国に参拝するのは首相として当たり前のことになると僕は思っていた。そういえば、靖国参拝をやめてしまったのは安倍さんだった。所詮、甘い人間なんだなあと僕は今でも思っている。まあ、その種を自分で刈り取ろうとしているのだから立派といえば立派なのかもしれない。

話がずれたが、国民の半数以上は靖国参拝を支持しているのがどうも現状のようだ。だが、ネットを含めて論壇ではどうも靖国参拝にどうしても異を唱えたい知識人が右から左まで(まあ、左は当たり前としても)多いらしい。

やはり40代以上の人にしてみれば、心のどこかに自虐史観という教育の影響があるのだろう。「靖国に参拝することはわるいことではない」と前置きしながらあれこれ難癖をつけて反対している人が多いようだ。刷り込まれた何かはやはり取り払えないということなのだろう。

いろんな議論を見ていくと、そもそも個人の信条として(あるいは一日本人として)靖国神社に参拝することそのものを否定する人は今はさすがに少ないようで、多くの反対論が問題にしているのは「諸外国との関係性」もしくは「A級戦犯が祀られている事実」らしい。

なぜ、A級戦犯が祀られている靖国神社に参拝すべきではないのだろうか?多くの場合はその議論に説得性がないように僕は思う。

まず、そもそもA級戦犯とは極悪犯罪人でもなんでもない。それはA級戦犯としてあげられ、処刑されなかった人たちも含めて名前をみてみると明らかだろう。なんでこの人が?という人が多数A級戦犯に名を連ねている。よく言われることだがナチス流の共同謀議なるものを戦勝国は日本に押し付けたかったがそれがどうしても見つからない。よって適当に有力そうな人物や開戦当時の閣僚などを選んだだけだ。しかもその中には戦後に名誉を回復し、いや公職について活躍した岸信介や重光葵なども含まれている。彼らの名誉を回復し彼らは犯罪人ではないとの決議も国会でなされている。

また、そもそも戦争をすること自体が罪でもなんでもない以上、彼らはただ単に事後法によって戦勝国の自己満足とイデオロギーのために裁かれたに過ぎない。もちろん、このことを大手に振って主張することはまだ現在の国際社会の状況では難しいだろう。しかし、すくなくとも彼らがナチスの指導者のような極悪人ではなかったことは主張し続けることは可能なはずだ。

A級戦犯は決して謀議を図って日本を悪の侵略戦争に駆り立てた人たちではないし、国際法上も東京裁判が正しかったなどとする根拠は何もない。よってA級戦犯が祀られているから靖国に参拝してはならないとの理屈は成り立たない。

海外の埋葬施設にも侵略戦争を起こしたり虐殺をしたような指導者・軍人たちが数多く埋葬されている。それがほかに批判されているのだろうか?答えは「ノー」だろう。

もちろん、その一方でA級戦犯は日本人を戦争に陥れ苦しめ多くの若者の命を奪ったとんでもない輩であるとの主張もある。そんな人たちが祀られている靖国に行くことは日本人として、あるいは指導者として間違えていると。

だが、現実的にはたとえば東条英機が首相に就いた時点でもはや戦争は不可避であったことは間違いない。もちろん、当時の指導者たちが満州事変以降迷走を続けていたことは間違いない。しかし、それはA級戦犯だけの責任でも何もない。政治というのはいつの時代もどこの国でも常にいろんな利害関係が絡んだパワーバランスの上に成り立っている。この人が悪いのですと言えるような単純な戦争も政治もないし、すくなくとも満州事変以降何度も内閣が代わり軍部内でも激しい派閥争いがあった日本で「誰が戦争をおこしたか」など問えるはずもない。

そして、残念ながら(いつの時代もそうだが)阿呆なマスコミが戦争をあおり国民がそれに乗っかり、それを利用して政党も軍部・官僚も自分たちの権益を拡大しようと無謀な戦争に(しかもまっとうな計画性も持たずに)乗り込んでいったのだからあの戦争を起こし多大な犠牲を出した責任はどう考えても国民にある。

たぶん、織田信長か豊臣秀吉か平清盛のような日本を代表する稀代のリーダーシップの持ち主がいればひょっとしたら戦争は避けられたかもしれないが、そういう人があの時にいなかったのだ。

まあ、別にこれは日本だけの問題ではなく普遍的に政治が抱える問題ともいえるだろう。

いずれにしても特定の指導者のせいで我々が戦争に導かれたわけではない。当時の指導者は(まあいつの時代にもありがちで自分の支持者や出身母体の利益を優先した面もあるだろうしそういう人もいただろうが)それでもなんとか彼らのできる範囲でベスト選択をすべく頑張ったはずだ。今更屍に鞭を打つ必要があるのだろうか?

戦争に負け、無謀な犠牲を出したのは日本人の責任なのだ。

だからこそ、首相は国民とともに靖国神社に参拝し二度と戦争を起こさないという誓いとともに犠牲になった方々に祈りをささげるべきだと僕は思う。そしてそのことを諸外国から批判される筋合いはない。A級戦犯の合祀が参拝をしない理由になろうはずもない。海外からの批判に対しては(東京裁判の否定はさすがにまずそうだが)日本の立場とA級戦犯とはどういう人たちなのか?を粛々と説明していくだけだ。

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