- 2014年01月01日 00:00
「東京都知事選挙への思い」活動レポート新春号(その2)
東京知事選挙は政策重視で
猪瀬直樹氏が東京都知事を辞職したため、東京都知事選挙が行われることとなりました。
残念なことは最近数回の都知事選において、誰が立候補するかという報道ばかりが先行していることです。
知名度のみの競争における都知事選ではせっかく首都東京の顔を選ぶのに少しさびしい気がします。
誰が出るのかではなく、どういう政策を打ち出す人が出るのかという点にマスコミの報道もシフトしてもらえればありがたいです。
さらには、こういう政策を出す人に出て欲しいということもマスコミとして報じてもらいたいものです。
東京の魅力を政策としてアピールできる人
申すまでもなく、2020年には東京でオリンピックが開催されます。
私はそのことを象徴にして、東京は世界に最も開かれたアジアの都市であると言えるような政策を打ち出す人が候補者としてふさわしいと考えています。
冷戦構造が崩壊し、グローバル化する世界においては、経済の上では国対国の競争よりも都市間競争の側面の方がはるかに強くなっています。
そうした中で東京はアジアの中でいわゆる「勝ち組の都市」となりうる要素を持った日本における唯一の都市であることは論を待ちません。
東京のライバルは香港、上海、北京、シンガポールと言ったところでしょうか。
その中で、東京は香港や北京、上海と比較すると環境問題がないという強みを持っています。
また、日本にある四季が生活する上で色合いを添えていますので、シンガポールに勝る魅力もあると言えます。
少なくとも東京はイギリスのロンドンがヨーロッパへの投資の拠点である金融センターとして今も発展しているのと同じような可能性を有しています。
外国から派遣されて住むだけなら東京の魅力は十分に上記の4都市と互角以上の競争ができる要素に恵まれています。
東京が世界で競争できる都市に
問題は東京が税制その他の条件面で不利になっている点にあります。
所得税一つとってみても、最高税率が他の都市に暮らすよりも高くなっている点は、東京を金融センターにすることの阻害要因になります。
本来は東京を所得税特区にして海外からの投資を呼び込み、東京を経由してアジアに投資をするという「アジアの金融センター」になることを目指すことが、日本全体の活性化、成長につながるはずです。
一方、こうしたことを主張すると、なぜ東京ばかり特別なのだという議論が起きるでしょう。
国土の均衡ある発展論者からすると許されざる議論かもしれません。
しかし、私はあえて今後の日本全体の成長のために東京を世界の中で競争できる都市とするような強い政策を出すことが今は必要だと考えます。
そして、その集大成として7年後にオリンピックを迎えることが良いと考えます。
衆議院議員 浅尾 慶一郎